Hearthstone World Championship続報
Blizzcon2014会場で行われる公式トーナメント「The Hearthstone World Championship」のPrize pool(賞金額)、及びルールの詳細が新たに公開されました。
➥ [Battle.net] 2014 Hearthstone™ World Championship: Americas Qualifier Tournament – $250,000 Prize Pool
今年のBlizzCon2014は11月7日と8日(現地時間)の2日間に渡り開催されます。
➥ [Battle.net] BlizzCon 特設ページ
昨年のBlizzCon2013会場で行われた「Innkeeper's Invitational」はショーイベントの色合いが濃く賞金もありませんでしたが、今回のWorld Championshipはなんと賞金総額 US$250,000、頂点に立つ者は最高の栄誉とともに10万ドルもの大金を獲得します。
前回のアナウンス時点でWorld Championships出場枠についての概要は公表されていました。今回はAmericasサーバーから4名の代表を決定する予選トーナメントについてさらに詳しく案内されています。
4月23日の初回アナウンス
➥ [dojo] Hearthstone World Championships
Americas Qualifier Tournamentの出場枠
4月、5月、6月、7月、8月の5シーズン中いずれかでLegend Rank上位16名に残る
⇨ Qualifier(予選トーナメント)枠のうち、16名 x 5シーズン 合計80名
4月から8月にかけて行われるコミュニティトーナメントのトッププレイヤーを招待
⇨ Qualifier(予選トーナメント)枠のうち何名なのかは公表なし
Last Call Tournamentで残りのAmericas Qualifier Tournament出場枠を決定
(Legend Rankからの出場枠、コミュニティトーナメントからの出場枠を、合計出場枠130名分から差し引きした分だけLast Call Tournamentから選出されるということでしょう)
上記までの130名によりAmericas Qualifier Tournamentが争われ、Americasサーバーから最終的に4名のみがWorld Championshipsへと出場となります。
平たく言えば、130名の修羅を集めてサーバー四天王を決めるみたいなもんです。
World Championshipで最初にコケた人は「奴は四天王の中で最弱…」とか「Americasサーバー四天王の面汚しよ」とか言われるので気を付けましょう。
Last Call Tournament出場条件
・4月から8月までの期間中に1度はLegend Rankへ到達していること
・AmericasサーバーのLast Call Tournament参加資格は下記の居住国限定
アメリカ / カナダ / メキシコ / オーストラリア / 日本 / インドネシア / マレーシア / ニュージーランド / フィリピン / シンガポール / タイ / アルゼンチン / ブラジル / コロンビア / コスタリカ / チリ
日本はBlizzard社の分類上ではNA & Southeast Asiaリージョンに含まれるので、Americasサーバーの出場資格があります。
やっつけですがWorld Championship本戦までの流れを判りやすく図にするとこんな感じ。
AdmirableやFirebatといったRanked上位常連はシーズン1(4月ラダー)ですでに出場権を獲得しています。
➥ [Battle.net] Hearthstone Ranked Play Season 1 Final Rankings - Americas
130からLegendランク資格を差し引きした残り50枠のうち割合は明らかにされていませんが、Blizzard認定のコミュニティトーナメントからもトッププレイヤーを招待(この認定トーナメントについては後日発表)。
余った(?)枠をLast Call Tournamentで争います。
その他補足事項は前回のアナウンスをご参照下さい。
➥ [dojo] Hearthstone World Championships
Qualifier Tournamentの大会ルール
ただの予選大会と侮るなかれ。
Qualifier Tournamentは2段階に分けてプレイヤー達の実力を競い、最高のプレイヤーを選び出します。
Ladder順位シード
130名の予選参加者による対戦第一フェーズは4月から8月までのシーズンを通じたRanked Ladderの成績に基づくシードでスイスドロー形式の対戦を行います。なお、ラダーにおいて累計で最高の成績を収めた2名は第二フェーズへと無条件で選出されます。
第一フェーズ: The Constructed Arena Phase
※ デッキをArena形式で構築するといった意味ではありません。
全ての試合は各々のプレイヤーが構築したデッキを用いて、Last Hero Standingルール(前回記事参照)で行われます。
この第一フェーズではシード抜けプレイヤーを除いた128名(?)がスイスドロー形式で対戦を繰り返し、第二フェーズへと進むプレイヤーを選出します。
ややこしいので、単語について以下このように定義して進めます。
match: 2人のプレイヤーにより行われる”Last Hero Standing”で行われる試合
game: matchにおける各ラウンド。BO5は3game先取で勝利
3match敗退
Arenaモードよろしく、3回matchを敗北するとそのプレイヤーは予選トーナメントから敗退となる。つまり3人の相手にBO5で負ければ終了ということ。
+5 match勝ち抜け
3matchの敗北を喫する前に、5matchを勝ち越したプレイヤーは第二フェーズへと進出。
勝ち越すとはつまり5勝0敗、6勝1敗、7勝2敗のいずれか。
すべてのプレイヤーが敗退か勝ち抜けを決するまでスイスドロー形式トーナメントは続きます。第二フェーズへと進めるのは14名(+シード抜け2人)のみ。
第二フェーズ: Final Qualifying Round
Ladder順位シード2名とThe Constructed Arena Phaseを勝ち抜けた14名、合計16名による最終決戦。
またも少々ややこしいので下図からこの後の流れを読み取っていただければと思います。
Final Qualifying Round : Group Stage
Final Qualifying Roundへ進出した16名はランダムに4人の4グループに選別。
ランダムに選ばれたグループ内ブラケットのBO5を2match行いグループ上位1名を決定
グループ内ブラケットのルーザーズマッチ(敗者復活)から勝ち上がったもう1名を選出
上記により各グループの上位2名(計8名)を選出し、そこからさらに残り8名による最終シングルエリミネーショントーナメントが開始。
この最終トーナメント、World Championship: Americas Qualifier Tournament Phase 2: Final Qualifying Round: Final Single Elimination Tournament(長い)における上位4名が、Hearthstone World ChampionshipのAmericasサーバー代表となります。
アイエエエ・・・なんとまぁ、タフな戦いになることでしょうか。
Qualifier Tournamentの公式ルールも公開されましたので、出場を考えている方はこちらをチェックしておきましょう。
➥ [Battle.net] Americas Qualifier Tournament rules
GAMERS LEAGUEからのAmericas Qualifier出場枠
なんとビックリ。
6月1日から始まる日本のオンライントーナメント「GAMERS LEAGUE」がBlizzard認定のコミュニティトーナメントとしてQualifier Tournament出場枠を獲得したことが告知されました。
【速報】GAMERS LEAGUEがBlizzardから認定され、Hearthstone World Championshipへのシード参加権を獲得しました!シードの詳細は協議中なので、後日改めて発表します!世界への一歩を踏み出そう!
— GAMERS LEAGUE (@gamers_leaguejp) 2014, 5月 22
GLからの選出されたプレイヤーはAmericas Qualifierで戦うことになります。
— GAMERS LEAGUE (@gamers_leaguejp) 2014, 5月 22
GAMERS LEAGUE詳細については先日お知らせしましたが、おそらくSeason 1のトッププレイヤーがQualifier Tournament出場権を獲得できるのではないかと推測されます。
正確な情報は後日公式から告知がされるでしょう。
➥ [dojo] オンライン大会GAMERS LEAGUE公開
いやしかし。まだ1回も(Hearthstoneでは)トーナメント実績が無く、しかもローカライズもしちゃいない日本のトーナメントなのに公式認定とは目を剥きました。GAMERS LEAGUEの営業力が凄いですね。
先までに述べたように、予選トーナメントとはいえその出場枠というのは安い物じゃありません。普通に出ようと思ったらLegend Rank16位内に食い込みシーズンを終えなければならないわけですから、その一枠の重みがよくよく判ります。
そういえばつい先日、最も古くからあるコミュニティトーナメントManaGrindが23日のFriday Night Swissを最後に関連トーナメントの終結を宣言しました。
https://twitter.com/ManaGrind/status/469279135505080320
その以前にはビジネスとして動き出し始めてることもたびたび匂わせていたので、今回のトーナメント終了宣言はManaGrindが新たな一歩を踏み出すためと推測されます。
Business cards are in.... CC @ManaGrind pic.twitter.com/n01wTjEWrK
— Homebrewed (@HomebrewedDwarf) 2014, 4月 2
Blizzardの本日の発表を機に、Hearthstoneコミュニティが大きく動き出す予感に俄に興奮が高まります。
Link:
➥ [Battle.net] BlizzCon 特設ページ
➥ [Battle.net] Join Us for the Hearthstone World Championships!
➥ [Battle.net] 2014 Hearthstone™ World Championship: Americas Qualifier Tournament – $250,000 Prize Pool
➥ GAMERS LEAGUE公式サイト
➥ GAMERS LEAGUE大会ルール
➥ SPODIA inc.
➥ 大会公式サイト公開に関するお知らせ