接待でかに道楽へご案内するとみんな食べることに夢中でまったく商談にならずおすすめしません。おまえらいい加減にしとけよと思いつつ、わたしもカニにむしゃぶりついてしまいます。やっぱりカニさんおいしいですよね。でもハースストーンではカニが食べる側に回っています。現在進行形でマーロックや海賊をむしゃむしゃ食べちらかしています。
ウンゴロ拡張版がリリースされた後も環境には海賊/Pirateやマーロック/Murlocミニオンが氾濫しており、これらの種族ミニオンを狙い撃ちするカードの2枚はどちらもカニであるため、一部ではこの流行をCrab Metaなどと呼び習わす向きがあります。競技的なシーンで隠し玉の《飢えたカニ / Hungry Crab》がマーロックを捕食する姿を見られるというのは久方ぶりであり、個人的にもなかなか感慨深いものです。
Trump's Hungry Crab
Tech Card - テックカードとはなんぞや
《飢えたカニ / Hungry Crab》や新カード《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》はその限定されたアビリティの性質から、一般的にデッキの中での役割において「テックカード」と称されます。今回の記事は「大魔境ウンゴロ」拡張版のメタゲームにおける、これらテックカードの価値とデッキに加える妥当性について考察を進めていくのが目的です。
まずは前提知識として、テックカード(Tech Card)のおさらいをしていきましょう。ハースストーンコミュニティで頻用されるテックカードという用語は、一般的に、その時々の流行に対して突き刺さるような特殊なアビリティを持った特定のカードを指します。例えばミニオンを横へ並べるデッキが環境に多ければ、敵のミニオンが4体以上いる状況でのみ有効に機能する《精神支配技士 / Mind Control Tech》がテックカードとして採用を検討されます。
このミニオンはアグレッシブなデッキへの対策として《終末予言者 / Doomsayer》と同時に採用されることがしばしば見られます。しかし、《終末予言者 / Doomsayer》をテックカードとみなす例はあまり見かけません。
アグロ対策という同じような役割を期待されていながら、一方はテックカードであり片一方はなぜテックカードと呼ばれないのか。明確な基準やコンセンサスなどというものはありませんが、これは一般的にそのカードの汎用性が線引の基準となっているようです。
ご承知の通り《終末予言者 / Doomsayer》のアビリティ発動は相手のボード状況に依存することはありません。他にもこのカードは、空っぽのボードに召喚して次の相手ターンにミニオン召喚を抑制させるという使用方法もあります。翻って《精神支配技士 / Mind Control Tech》がアビリティを発動するには「戦場に敵のミニオンが4体以上いる場合」の状況に限られます。
さらに言えば、ミニオン本体のスタッツもマナコストに見合うものではありません。このような限定された状況でのみ有効に機能するという制約の見返りとして、そのアビリティ効果は非常に有益です。これが一般的に「テックカード」と呼ばれるカード達の顕著な特性です。見方を変えれば、相手プレイヤーの行動へのカウンターパンチ専用カードと定義することもできます。
その他のテックカード一例
◆ テックカードと入れ替える余地(Flex Slot , Flex Spot)
テックカードを論じる土台として、既に完成されたデッキのカードをテックカードと入れ替える余地についてもおさえておく必要があります。
まずデッキ構築の基本論ですが、対戦に勝つことと平均的な勝率を高めることを目的とするデッキというものは、それぞれ固有の志向に基づいてカードを選定します。マーロック/Murlocシナジーを活かしてアドバンテージの獲得を目指すならばマーロック/Murloc種族ミニオンが最低限必要であり、マーロック/Murloc種族特性でバリューを獲得するカードが戦略を助けます。マーロック/Murlocデッキに限らずほとんどの構築はこのように自分の目的を達成することを目指したカードを選び抜き、たった30枚というデッキ枠に収めるためぎりぎりまで煮詰められているものです。
こうして完成されたデッキにテックカードを差し込むためには、当然のことながら最初に意図して採用していた何かのカードを諦めなければなりません。ここで入れ替え対象となるのはデッキの中で重要性の低いカードであり、このように入れ替え可能なカードの枠をハースストーンコミュニティの構築用語ではフレックススロット(Flex Slot)と表現することがあります。反対にデッキの中で外してはいけないカード、デッキの骨組みとして方向性を定めている存在はコアカード(Core card)と呼びます。
テックカードを考えるためにここで理解しておかなければならないことは、テックカードとはデッキ構築の原点では含まれていないもの、つまり元来の目的に沿ったカードではないということです。一概に言い切れるものではありませんが、基本的にこのようなテックカードを加えるということはデッキ本来の目標達成を阻害する異物であり、テックカードが機能しない場合はデッキを弱くしてしまうものなのです。
ex) ミラーマッチの対策としてMurloc Aggro Paladinの《ストーンヒルの守護者 / Stonehill Defender》と《ダークシャイアの管理官 / Steward of Darkshire》を《飢えたカニ / Hungry Crab》と差し替える
海賊とマーロックを狙い撃ちする”Crab Meta”
用語のおさらいをしたところで、いま現在のメタゲームで活躍しているテックカードの実例を見ていきましょう。下記のグラフはお馴染みVicious Syndicateのメタリポートから引用です。
参照リンク:vS Data Reaper Report #45 [Vicious Syndicate]
4月19日から25日までの期間にプレイされた約10万ゲームの集計によると、Warriorクラスが最大の勢力を保っています。このうち海賊/Pirateミニオンを使用するPirate Warriorは約10%、そしてRogueも《怪盗紳士 / Swashburglar》・《海賊パッチーズ / Patches the Pirate》の海賊コンビを重宝しており、全ランク帯の平均においてはおよそ25%の割合で海賊/Pirateミニオンを使用するデッキがプレイされていたことになります。
《ちんけなバッカニーア / Small-Time Buccaneer》nerf前はラダーの5割が海賊デッキと言われていた全盛期と比べればずいぶんおとなしくなったものです。それでも4回に1回はこれらのデッキとマッチアップする可能性を考えれば、いまだ現環境では最も活躍している種族ミニオンと言えるでしょう。
この海賊/Pirate種族ミニオンを決め打ちでカウンターするカードがウンゴロ拡張版で追加された《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》です。デッキトレンドに対してここまでストレートに殺しにかかってくる新カードの追加とは珍しいものであり、ガジェッツァンの状況に開発チームはよほど危機感を抱いたものと察せられます。
そしてもう一匹のカニ、古くから存在しコレクションカードの片隅で忘れ去られていた《飢えたカニ / Hungry Crab》もうなぎ上りで株を上げています。ここでもう一度Vicious Syndicateから引用しましょう。さきほどは全ランク帯の集計結果でしたが、下記グラフは集計範囲をレジェンドランクに絞ったものです。
全ランク帯の集計とは様相が異なり、こちらでは最もプレイされたヒーローとしてPaladinが一位へ浮上、Warriorクラスは僅差で3位へ転落しています。デッキごとの比率ではPirate Warriorがトップの座をかろうじて死守しているものの、マーロック/Murlocミニオンを多数採用するPaladinクラスの勢いが非常に活発であることが見てとれます。
Midarange Paladinはマーロック/Murlocを使用しないデッキバリエーションもプレイされているので数字の推測は難しくなりますが、Token Druidも含めれば全デッキのおよそ15%はマーロック/Murlocミニオンがプレイされている可能性があると考えられるでしょう。
このような状況で、とりわけ快進撃を続けるMurloc (Aggro) PaladinとMidrange (Murloc) Paladinへのカウンターとして《飢えたカニ / Hungry Crab》がテックカードとして再評価されており、トーナメントにおいてすらこのカードを仕込むプレイヤーが登場するようになりました。
そしてもうひとつ、現在のメタゲームで輝くテックカードは《秘密を喰らうもの / Eater of Secrets》です。このカードは再構築されたFreeze MageやSecret Mageを主なターゲットにしており、《アイスブロック / Ice Block》を前提に組み立てられた作戦ならばたった一枚で突き崩してしまう強力なカウンターとなります。他クラスではSecret Hunterがほとんどプレイされていませんが、Paladinは《水文学者 / Hydrologist》を積んでいる可能性が高いため無駄にはなりにくいものです(マナコスト上あまり有効とは言い難いものですが)。
Pirate WarriorやRogue、そしてPaladinにMageというデッキトレンドに対してこれらのテックカードによる対策が行われるという状況が、いま現在ホットなメタゲームとなっています。
テックカード採用にあたって考慮すべきポイント
さてここからが本番。あなたが対戦の勝率を向上させるという目的を定め、現在のデッキトレンドを把握した上で対策を練るとします。このアプローチには様々な手段が存在しますが、本稿の趣旨にのっとりテックカードによる対抗手段を検討することにしておきましょう。
しかしあなたが自分のデッキにテックカードを加えることを実際に考えた時、たった1,2枚のカード入れ替えにもずいぶんと頭を悩ませることになります。まずはここでカード入れ替えを判断するポイントを列挙していきましょう。なお、トーナメントとラダーでは異なる考え方が必要なので、ここで解説する内容はラダーに限定します。
- 対処したいマッチアップとの対戦頻度と勝率
- 実際のマッチアップにおける機能
- テックカードを加えるために何を諦めなければならないか
テックカードを加えるという手段は勝率を改善したい対戦相手が環境に存在し、そのマッチアップとの勝率を改善することで平均勝率を底上げするのが目標です。最も重要なのはこの目標そのものだということを忘れてはいけません。
仮に、改善したいマッチアップとの対戦頻度がごくわずかならば対策の必要などありません。不利が不利なままであっても、または不利を覆そうとも平均勝率に及ぼす影響は軽微であるからです。またこれはテックカードが効果的に機能すると期待できる割合の問題でもあり、その割合がわずかであるならば、全体的にはデッキの中に価値の低いカードを入れて戦うという苦行を自ら強いることになってしまいます。
併せて考えなければならないのは、改善したいマッチアップとして想定した相手との実際の勝率です。これは対戦頻度の割合と深く関わる問題であり、対戦する頻度が高いほどその勝率を改善できれば効率的にランクアップすることができます。
対策したい相手が明確に定まれば次は手段の選定です。どのようなテックカードを採用するかという問題ですが、ここでは候補となるテックカードが実際の対戦で適切に機能するのかを検証しなければなりません。
たとえば《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》は相手の海賊/Pirateミニオンを破壊した上で3/4スタッツのボディを盤面に置きます。この状況は序盤のボードを支配することが重要なPirate Warriorに対して極めて効果的であり、勝率を改善するのに役立つはずです。 翻ってMiracle Rogueの《怪盗紳士 / Swashburglar》を破壊したとしてもさほどのアドバンテージにはならないのは明白です。
別の例を挙げれば、Freeze Mageの《アイスブロック / Ice Block》対策に《秘密を喰らうもの / Eater of Secrets》を採用するPirate Warriorは存在しません。カウンターを窺うよりも、デッキ本来の速さで押し切るほうが効果的であるからです。
「テックカードと入れ替える余地」の項目で解説したように、テックカードをデッキへ加えるにはフレックススロットのカードと見比べてカードの入れ替えを検討することになります。ここで改めて、入れ替え候補のカードをデッキから抜いて本当によいものか熟慮が必要になります。
デッキの中で重要性が低いと見られるカードであっても、特定のマナ帯におけるミニオンドロップを手薄にする可能性があったり、ひいては勝率を改善したいマッチアップ以外の勝率に悪い影響を及ぼす可能性があるのです。
テックカード入れ替えのサンプル
テックカード採用にあたって考慮すべきポイントをおさえたところで、お次はHunterクラスをサンプルとしてデッキ組み換えの過程を検証していきましょう。またもやVicious Syndicateからデッキ毎のマッチアップ勝率チャートを引用します。
Midrange Hunterの項目を眺めていくと、いかにこのデッキが現環境でバランス良く勝率を保ったデッキであるか一目瞭然です。唯一Shamanクラスのみどのデッキタイプに対しても4割前後の低い勝率ですが、このクラスのプレイ頻度は全体の5.81%に留まります。つまり先述のマッチアップ頻度の視点から眺めると、Shamanクラス全てとPirate Warriorのデッキひとつとでは後者のマッチアップを改善するほうが効果的であると判断できます。
ではvs Pirate Warriorの勝率はどのような状況でしょうか。サンプルサイズ7000ゲームにおける勝率は48.55%、拮抗しておりほんのわずかにMidrange Hunter遅れを取っています。仮に《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》をテックカードとして採用しこの勝率を微有利な52%へと改善出来た場合、Midrange Hunterの全体平均勝率は0.4%ほど底上げされます。
たった0.4%と侮るなかれ、環境のトップデッキであるPirate Warriorが平均勝率53%という現実において0.4%の向上は大きな成果です。この仮定に基づけば、《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》をMidrange Hunterに採用を検討する価値は十二分にあるといえます。
では実際に、既に完成されているデッキのどのカードとテックカードを入れ替えたらよいのでしょうか?これは先に説明していたフレックススロットのカードが対象となり、入れ替え後の影響をさまざまに想定しなければなりません。
◆ デッキの分解
完成されたデッキのカードとテックカードを入れ替える余地はフレックススロットにあるというのは先ほど述べたとおりです。この考え方を基に、まずは自分のデッキの核心部分と入れ替え可能なカードを分類します。このフレックスカードに当たる部分とはデッキ毎に異なり、カード単体を見た価値だけではなく各マナ帯のミニオン数も判断基準となることに留意しておきましょう。
下図のベーシックなBeast Hunterを例にします。
このデッキは場残りの良い獣/Beastによってボードを確保し、獣/Beastシナジーによってバリューを発生させることが強みとなります。この戦略上においてマナカーブに沿ってミニオンをドロップしていくことが最適な行動であるため、Tokenを発生させることによる副次的な価値を生む《ナイフ・ジャグラー / Knife Juggler》は入れ替え可能と判断しました。秘策/Secretカードをまったく採用していないため、このデッキの中では孤立している《イーグルホーン・ボウ / Eaglehorn Bow》も必須な存在ではなさそうです。
《猟犬を放て! / Unleash the Hounds》は様々な状況で活躍するカードですが、ミニオンを多数並べるアグレッシブなデッキとしてはZoo Warlockが現状少なく、Pirate WarriorやMurloc Paladinが目立っています。そこで今回は《猟犬を放て! / Unleash the Hounds》をこれらへの直接的なカウンターとなるカードへと1枚変更してみることにしましょう。
最後に、《蝕まれしオオカミ / Infested Wolf》は4マナドロップとして非常に手堅い存在です。出来れば抜きたくないところですが、他のコスト帯のミニオン数もこれ以上削るのは苦しい状況。《猟犬使い / Houndmaster》と合わせて4マナ4枚はやや余裕があると見て、ここを削る判断を下したと仮定します。
このように基になるデッキから入れ替え可能なカードをテックカードへと差し替えることによって、実際にラダーで結果を残しているプレイヤーは数多く存在します。そしてデッキの流行に対する回答を採用したデッキが注目されることで新たな戦略が生まれ、メタゲームはさらに発展していくのです。
参照デッキリスト:Janetzky's Un'Goro Midrange Hunter - Top 100 Legend [TOP DECKS]
終わりに - 戦績記録のお話
本稿はちょっと堅苦しい内容になってしまったので、最後はハースストーンあるあるのお話で締めくくりとしましょう。
ラダーに挑戦していて自分のデッキに懐疑が芽生えた時、テックカードと入れ替えるか使用デッキを変更して対処を図るという誘惑に駆られるものです。これを適切に判断し実行できればあなたの勝率は効果的に改善されるはずです。
ではこのような対策を講じて再びラダーへ挑戦した時にはどのようなことが起きるでしょうか。これはプレイヤーの体感として、いくつかのパターンに絞られます。
1.
テックカードがぶっ刺さって苦手なデッキに勝てるようになった。星がどんどん増えてニッコリ
2.
テックカード入れたけど欲しいタイミングで手札に来ないファッキン
3.
Pirate Warriorの対策したらQuest Warriorしか出てこなくなった。ふざけんなベンブロード
統計の数字を根拠にすれば論理的な判断であるかを検証することはできます。しかしその判断があなたの場合に報われるとは限りません。何千人ものプレイヤーデータを集めた10万ゲームの統計と比較して、プレイヤー個々人の体験するゲーム数はあまりに少ないサンプルサイズです。そして確率の偏りはどこかのプレイヤーにしわ寄せのごとく押し付けられるものです。
そこで1のパターンであればあなたは成功を喜び自信を深めるでしょう。2や3のパターンに当てはまる経験は記憶に残りやすく、その苦い経験は別の機会に悪い影響として噴出することもあります。また、1のパターンであったとしても注意が必要です。前提として述べたように、テックカードと入れ替えたことでデッキ本来のパワーは確実に目減りしており、目的のマッチアップ以外のところで勝率を落としている可能性があります。
先程のHunterの例で言えば、《飢えたカニ / Hungry Crab》と《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》はどちらも獣/Beast種族のタグを持つためデッキの性質と親和性を持っています。しかしそれであっても、テックカードとしての機能を活かせない場合は1/1/2と2/2/3のバニラミニオンに過ぎないのです。
こうしたことをふまえて、自分の経験を客観的に見つめることが難しいということを熟練のプレイヤー達は知っており、そのため彼らは戦績管理ツールを利用しているのです。Hearthstone Deck TrackerやTrack-o-Botについては広く知られていますが、ゲームクライアントから情報を取得するツールに関して当サイトでは取り扱いません。運用開始から2年以上経過しており信頼性は担保されているでしょうけれど、それでも不安を覚えるという方には国内プレイヤー向けの戦績管理用サイトを利用するのをおすすめします。
参照リンク:はすれこ! - ちょうシンプルなハースストーン対戦結果記録ツール
強いてこのようなツールを利用する必要はありませんが、表計算ソフトを使って管理を行うよりなんぼか手軽に導入できるので紹介しているものです。戦績記録を行うこと自体はあらためて強くオススメします。
この最も大きな理由は、例えばレジェンドランク1位になったデッキの成功が自分の場合に当てはまるとは限らないからです。Vicious Syndicateから引用したように、レジェンドランク帯とレジェンド未満ではプレイされているデッキの比率が異なるということは往々にしてありえる話です。
そして、ラダーにおける自分の目標を平均勝率向上に定めたならば、この当初の目標を常に見失ってはいけないからです。目に映る対戦相手へのカウンターを意識するあまり、いつの間にか本来の戦略から迷走しデッキが瓦解するような事態を避けられるはずです。
このゲームの基本はやはりデッキとデッキの力比べ(または理不尽の押し付け合い)ですから、自分を見失っては勝てる勝負を落としてしまうものです。