関連記事:今春実装の拡張版に伴う「スタンダード(Standard)」フォーマットの導入 [dojo]
スタンダードフォーマット導入によってMetagameがどのように変化していくかは未知数です。少なくとも、現在プレイされているメジャーデッキの多くがキーカードを失うことになり、デッキの再構築を余儀なくされます。
もちろんワイルドのフォーマットではこれまで通りカード制限無くデッキ構築が可能ですが、Blizzard社の公式大会にスタンダードフォーマットが指定されることから今後の競技シーンにおいてはスタンダードの採用が主流となり、プレイヤー達の関心が最も集中するフォーマットになると考えられています。
今回の大幅な対戦環境の変化は春に予定されている拡張版の実装に伴って導入され、さらにベーシックとクラシックのカードセットもバランス調整が予定されています。大量の新カード追加とデッキの基礎となっているカードの変更、そして153枚に及ぶ古いカードの使用制限が同時にやってくるのです。対戦バランスを足元から揺るがすようなこれほどの環境刷新は過去にも例がありません。
Hearthstoneの再出発に位置づけられた最初のスタンダードイヤーの始まりは春に訪れます。Year of the Kuraken / クラーケン年に一体どのような未来が待っているのか確かな予測は誰にも出来ませんが、少なくとも既存デッキがどのように影響を受けるかは確認しておくべきでしょう。本稿では海外プレイヤー達がスタンダードフォーマットの導入と旧カードのバランス変更についてどのような印象を抱いたのかを参考にしつつ、スタンダードから脱落するカード達をとりまとめ、変化の予兆を探っていきたいと思います。
Index
▼ 参照リンク
▼ Neutral / 中立カード
▼ Druid / ドルイド
▼ Hunter / ハンター
▼ Mage / メイジ
▼ Paladin / パラディン
▼ Priest / プリースト
▼ Rogue / ローグ
▼ Shaman / シャーマン
▼ Warlock / ウォーロック
▼ Warrior / ウォリアー
▲Index
参照リンク
海外コミュニティの分析
Official New Format Discussion Thread [reddit]
The Impact of Hearthstone's New Standard Format [BlizzPro]
How Standard Format Affects Hearthstone's Top Decks [Hearthpwn]
HOW CURRENTLY POPULAR DECKS WILL BE AFFECTED BY THE STANDARD FORMAT [Topdecks]
著名プレイヤーの反応
Brian Kibler - Thoughts On The New Standard Format [Youtube]
Dtwo - Hearthstone New Format Predictions Part 1 [Youtube]
Kolento - A New Way to Play [Youtube]
Kripparrian - A New Way To Play! [Youtube]
Kripparrian - Wild & Standard - Winners & Losers [Youtube]
Noxious - THOUGHTS ON THE NEW HEARTHSTONE FORMATS! [Youtube]
Savjz - Standard vs. Wild Announcement (Hearthstone Formats) [Youtube]
Thijs - Blizzard Announcement: The New Standard [Youtube]
Trump - A New Way to Play! How Decks Will Change [Youtube]
Value Town #60 w/ Reynad, Noxious, ChanManV, and guest Frodan Pt. 1/3 [Youtube]
国内プレイヤーの関連記事
スタンダード環境で強いデッキ/残るデッキ [HearthGamers]
MTG強豪プレイヤー kuroebiさんインタビュー [すべ半]
新フォーマット「スタンダード」&「ワイルド」! [From 0]
スタンダード導入で変わる闘技場4ポイント [RNG it!]
▲Index
この項目ではクラス共通で使用可能なNeutral / 中立カードの中でも、既存のデッキ構築に最も影響を与えるであろうスタン落ちカードについてまとめていきます。
盤面を作る優秀なミニオン達
Hearthstoneの対戦はミニオン同士のやりとりが基本となり、後の展開に繋いでいくために該当するマナコストのターンでフィールドに置くミニオンを指して「x drop」という表現を用いることが多々あります。《Big Game Hunter / 大物ハンター》などの盤面の状況に依存したり、対戦相手のミニオンに作用するためのミニオンはこれに含まれません。
Year of the Kuraken / クラーケン年のスタンダードイヤーを迎えた時、それぞれのマナコストと同じターンに召喚するだけで手堅い行動になる多数のミニオン達が環境から失われます。 その中にはWarlock Zooにおける《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》、Midrange Hunterにおける《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》、そしてあらゆる構築スタイルにおける《Dr. Boom / ドクター・ブーム》のように、種族シナジーが噛み合わないなどデッキの整合性に目をつぶってでも採用されるほど優秀なカード達が存在します。とりわけ上記3種のカード達は複数のクラスと様々な構築スタイルに多大な影響をもたらすことになります。
◆ 影響を被るデッキ
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》:
Token Druid , Face/Midrange Hunter , Secret/Midrange Paladin , Midrange Shaman , Zoo Warlock
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》:
Aggro/Midrange Druid , Midrange Hunter , Midrange/Secret Paladin , Oil Rogue , Midrange Shaman , Renolock
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》:
Aggro/Midrange Druid , Midrange Hunter , Tempo Mage , Midrange/Secret Paladin , Midrange Shaman , Hand/Mid Zoo/Reno Warlock , Control/Patron Warrior
ディフェンシブなカード
ディフェンスのみに用途が限られるわけではありませんが、Aggroデッキの苛烈な攻撃からヒーローを保護するのに重要な役割を果たしてきたカード達もスタンダードから脱落します。これらディフェンシブなカードの存在はAggroデッキプレイヤー達の懸念材料でもあり、Metagameにおいて重要な価値を持っていました。
《Zombie Chow / エサゾンビ》:
第一に序盤のミニオントレード要員として、次いで相手のヘルスを回復してしまうデメリットを天秤にかけても(またはデメリットがあまり問題にならない)序盤のテンポを重視し、1マナ2/3というスタッツが利益になる構築スタイルにおいて重宝されてきたミニオン。同様にデメリットを持つ《Deathlord / デスロード》をPriestは失うことになります。
◆ 影響を被るデッキ
Midrange Paladin , Control Priest , Midrange Shaman , Combo/Maly/Reno Warlock
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Deathrattle/断末魔で召喚する《Slime / スライム》との二段構えで敵の攻撃を阻害するこのミニオンは、多くのAggroデッキに対してSilence/沈黙カードの採用を必要とさせてきました。Aggro対策と同時に、重要なミニオンを保護する目的においても一般的なMidrange系デッキにおいても重要な価値を持っていました。
◆ 影響を被るデッキ
Midrange Hunter , Control(Grinder) Mage , Midrange/Secret Paladin , Control Priest , Combo/Maly/Reno Warlock , Control Warrior
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
Mech/メカの種族特性はほぼ役に立つことはありませんが、このミニオンはクラス共通カードでありながらヘルスを8も回復するという驚異的な効果を持つため、これまで多様な構築スタイルに採用されてきました。このミニオンの代替となるカードが存在しないCombo・Controlのデッキにおいてはその構築に大きな亀裂となって残るでしょう。
◆ 影響を被るデッキ
Freeze Mage , Murloc Paladin , Oil/Maly Rogue , Combo/Hand/Maly/Reno Warlock
替えのきかないカード
それぞれの追加カードセットにはかつて存在しなかったユニークなアビリティを持つカードが幾つか含まれています。Metagameに新たな風を吹き込むことを意図して開発チームが投入してきたこれらのカードが消失することによって、構築の土台となる部分が抜け落ちるデッキも一部存在します。
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》:
Secret/秘策のカードを利用するクラスの中でHunterとMageにとってこのミニオンを失うことは最も痛手です。Secret/秘策カードをキャストするマナコスト、そしてカードを1枚ドローする効果の二役をこなしてきたこのミニオンに代わる存在は無いのです。
◆ 影響を被るデッキ
Face/Midrange Hunter , Aggro Freeze/Echo/Freeze/Tempo Mage
《Loatheb / ロウゼブ》
[TSM] Kripparrianはこのミニオンに全カード中最高の評価を与えており、今回のスタンダードフォーマット導入に対するひとつの懸念材料に挙げています。それはミニオンの性能が何よりも優れているという理由ではなく、次のターンに予測しうる対戦相手の行動(例えば9ターン目の《Force of Nature / 自然の援軍》 & 《Savage Roar / 野生の咆哮》のコンボのような)を阻止することを可能とし、そして他に存在しないユニークな能力を持つからです。実際に、このミニオンが消失することはあらゆるクラスの様々なArchetype(デッキタイプ)に深刻な影響をもたらすことになります。
◆ 影響を被るデッキ
Aggro/Midrange Druid , Midrange Hunter , Mech/Tempo Mage , Midrange/Secret Paladin , Oil Rogue , Midrange(Bloodlust) Shaman , Reno/Zoo Warlock , Patron Warrior(?)
スタン落ちNeutral / 中立カードリスト(コスト順)
▲Index
Druidクラスは今回のスタンダード導入において最も影響が少ないと考えられています。その理由は最も人気のあるMidrange/Ramp構築のキーカードである《Wild Growth / 野生の繁茂》と《Innervate / 練気》は残っていること、そしてデッキの骨格となる優秀なクラスミニオン達とお馴染みのダブルコンボが無事であることが挙げられます。ただしFatigue型の構築において重要なカードがいくつか消え去り、Beast/獣とシナジーを持つカードはBeast Druidの構築スタイルが成功を見ないまま悲しみを背負ってお蔵入りとなります。
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》や《Dr. Boom / ドクター・ブーム》のような強力なミニオンを失うことになりますが、Neutral/中立カードであるため他のクラスの同系統のデッキにとっても事情は同じということでさしたる痛手ではないかもしれません。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Aggro Druid :
《Shade of Naxxramas / ナクスラーマスの亡霊》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Fel Reaver / フェル・リーヴァー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Midrange Druid :
《Shade of Naxxramas / ナクスラーマスの亡霊》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Mill Druid :
《Grove Tender / 木立の世話係》
《Poison Seeds / 毒の種》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Tree of Life / 生命の樹》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
Hunterのデッキは序盤の展開から考えなおすことを余儀なくされます。Beast/獣シナジーを持つ《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》、そしてSecret/秘策を戦術に取り入れる上で欠かせない存在であった《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》を失うことはあまりにも大きな痛手となります。一方でクラス専用カードのほとんどは開発チームの意図が空振りとなったのか、現在の構築において重要度の高いカードはほとんど見当たりません。Control Hunterとは何だったのか。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Face Hunter :
《Glaivezooka / グレイブズーカ》
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
Midrange Hunter :
《Webspinner / ウェブスピナー》
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
Secret/秘策カードのコストが最も高いMageにとって最高の相棒であった《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》が使えなくなることは言うまでも無く一大事です。このミニオンはマナコストを肩代わりしてくれるテンポ獲得と同時に、デッキ山札に眠る命綱となるキーカード《Ice Barrier / アイスバリア》・《Ice Block / アイスブロック》をサーチしてくるためにも必須の存在でした。
現在の環境で人気のTempo/Freezeの構築が大きなダメージを負うことになりますが、さらにこれまでMageの構築に多様なアイデアをもたらした重要なカード達も一斉に消失します。デッキの半数以上が失われ代用品の無いMech MageとEcho Mageはもはや再起不能といっても過言ではないでしょう。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Aggro Freeze Mage :
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
Control(Grinder) Mage
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Explosive Sheep / 爆発ヒツジ》
《Duplicate / 複製》
《Illuminator / イルミネイター》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Echo Mage
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Explosive Sheep / 爆発ヒツジ》
《Duplicate / 複製》
《Echo of Medivh / メディヴの残響》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Kel'Thuzad / ケルスザード》
Freeze Mage :
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
Mech Mage :
《Clockwork Gnome / ゼンマイ仕掛けのノーム》
《Cogmaster / コグマスター》
《Annoy-o-Tron / マジウザ・オ・トロン》
《Mechwarper / メカワーパー》
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Snowchugger / スノーチャガー》
《Spider Tank / クモ戦車》
《Tinkertown Technician / ティンカータウンの技術者》
《Mechanical Yeti / メカ・イェテイ》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Goblin Blastmage / ゴブリンのブラストメイジ》
《Fel Reaver / フェル・リーヴァー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Tempo Mage :
《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》
《Flamecannon / フレイムキャノン》
《Unstable Portal / 不安定なポータル》
《Duplicate / 複製》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
TGT - LOEの長期にわたって環境を主導するSecret Paladinの大幅な弱体化が決定的となりました。このデッキは《Mysterious Challenger / 謎めいた挑戦者》の強烈な効果に目を奪われがちですが、マナコストの安いSecret/秘策カードによってテンポを取り続けることを志向した構築です。そのために重要なパーツであった《Avenge / 仇討》・《Shielded Minibot / シールド・ミニロボ》・《Muster for Battle / 兵役招集》の消失はSecret Paladinが序盤からイニシアティブを握ることを難しくさせることでしょう。
そして長期間不遇の時を過ごしたMidrange Paladinを救済したカード達も同時に失われることになり、GvG実装前まで逆戻りするのではないかと懸念されています。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Anyfin Paladin :
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Aggro Paladin :
《Shielded Minibot / シールド・ミニロボ》
《Muster for Battle / 兵役招集》
《Loatheb / ロウゼブ》
【重点事項】
Reward/報酬のカードセットに属する《Old Murk-Eye / 大いなるマーク・アイ》はスタンダードフォーマットの導入後はワイルド限定のカードとなります。
Midrange Paladin :
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Shielded Minibot / シールド・ミニロボ》
《Coghammer / コグハンマー》
《Muster for Battle / 兵役招集》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Quartermaster / 兵站将校》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Secret Paladin :
《Avenge / 仇討》
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Shielded Minibot / シールド・ミニロボ》
《Coghammer / コグハンマー》
《Muster for Battle / 兵役招集》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
PriestをAggroキラーたらしめてきたNeutral/中立ミニオンと、高い性能を持つボードクリアの《Lightbomb / 光爆弾》が使用不可能となります。その他にも重要なカードは幾つか存在しますが、Priestの構築においては代用品が数多く挙げられるため比較的影響は少ないと見られています。
ただしMech Mage同様にMech/メカの種族シナジーに特化した構築が再び使用されることはもはや無くなってしまうのでしょう。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Combo Priest :
《Light of the Naaru / ナールの光》
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Deathlord / デスロード》
《Velen's Chosen / ヴェレンに選ばれし者》
《Lightbomb / 光爆弾》
Control Priest :
《Light of the Naaru / ナールの光》
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Shrinkmeister / シュリンクマイスター》
《Deathlord / デスロード》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Vol'jin / ヴォルジン》
《Lightbomb / 光爆弾》
Dragon Priest :
《Velen's Chosen / ヴェレンに選ばれし者》
《Lightbomb / 光爆弾》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
Rogueも今回のスタンダード導入でデッキから脱落するカードが比較的少ないクラスです。もちろん影響が少ないという意味ではなく、《Tinker's Sharpsword Oil / ティンカーの刃研ぎ油》が失われた後の戦い方についてRogueプレイヤーは考えておかなければなりません。Miracle Rogue消失後のRogueを救ったこのカードを失うということは、Midrange Paladin同様に悪夢の再来を予感させるものです。
またLOEで実装された《Unearthed Raptor / 掘り起こされたラプター》にとって魅力的なコピー対象のミニオン達もDeathrattle/断末魔をテーマとしたNaxxに数多く含まれていたため、デッキの再構築が必要となるでしょう。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Malygos Rogue :
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
Oil Rogue :
《Tinker's Sharpsword Oil / ティンカーの刃研ぎ油》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Raptor Rogue :
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
LOE後の現環境でほとんど使用されていないデッキなのでMetagameに全く影響ありませんが、Midrange型のShamanはミニオン展開を1から考えなおさなければなりません。ゲーム初期からShamanをイジメ続けてきたHunter対策もやり直しです。Aggro Shamanの影響は少ないものの、Taunt/挑発の壁を飛び越えてダメージを与える手段がひとつ消えたというのは単純な問題ではありません。
当然のことながらGvGのカードが脱落することによりMech Shamanのデッキも空中分解します。また原作において《Ragnaros the Firelord / 炎の王ラグナロス》や《Al'Akir the Windlord / 風の王アラキア》と並ぶ強大な存在である《Neptulon / ネプチュロン》もひっそりと暗く深い海の底へと還っていきます。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Aggro Shaman :
《Crackle / バリバリ》
Midrange Shaman :
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
《Neptulon / ネプチュロン》
Mech Shaman :
《Cogmaster / コグマスター》
《Crackle / バリバリ》
《Annoy-o-Tron / マジウザ・オ・トロン》
《Mechwarper / メカワーパー》
《Whirling Zap-o-matic / 回転式ザップ・オ・マティック》
《Powermace / パワーメイス》
《Spider Tank / クモ戦車》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Bomb Lobber / ボム・ロバー》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
最も多岐にわたって影響が出ると見られるものの、Warlockはそもそも《Life Tap / 命を魔力に》という強力なヒーローパワーに依存している割合が大きいためカードの入れ替えによって対処できる部分は多いでしょう。しかし、スタン落ちする中には代用品が存在せず無視できない損失のカードが何枚か含まれています。
他クラスの同コストスペルに較べて見劣りする《Darkbomb / 闇爆弾》もカードをドローする能力をデフォルトで備えたWarlockにとって十分価値あるものでした。Combo・Control系のデッキは再び《Soulfire / 魂の炎》の採用を検討することになるでしょう。
定番の人気を誇るZoolockもまた様々なパーツを失います。とりわけ《Voidcaller / ヴォイドコーラー》と《Mal'Ganis / マルガニス》を失うMidrange Demon型は目も当てられない状況です。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Combo Warlock :
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Darkbomb / 闇爆弾》
《Imp-losion / インプァクト》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Demon Handlock :
《Darkbomb / 闇爆弾》
《Imp-losion / インプァクト》
《Voidcaller / ヴォイドコーラー》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
《Mal'Ganis / マルガニス》
Fast Zoo :
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》
《Imp-losion / インプァクト》
《Loatheb / ロウゼブ》
Handlock :
《Darkbomb / 闇爆弾》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Midrange Demon Zoo :
《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》
《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》
《Imp-losion / インプァクト》
《Voidcaller / ヴォイドコーラー》
《Mal'Ganis / マルガニス》
Malylock :
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Darkbomb / 闇爆弾》
《Imp-losion / インプァクト》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
Renolock :
《Zombie Chow / エサゾンビ》
《Darkbomb / 闇爆弾》
《Imp-losion / インプァクト》
《Voidcaller / ヴォイドコーラー》
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Feugen / フューゲン》
《Stalagg / スタラグ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
《Mal'Ganis / マルガニス》
スタン落ちクラス専用カードリスト(コスト順)
▲Index
Warriorの失うクラス専用カードの中で重要なものはたったふたつ、《Death's Bite / デス・バイト》と《Shieldmaiden / シールドメイデン》です。そしてそのどちらも構築の中で極めて重要な位置にありました。特にControl/Patronの二大デッキにおいて《Death's Bite / デス・バイト》の喪失を埋め合わせることは1枚のカードでは不可能です。
Patron Warriorは重要なAoE効果をふたつ同時に失いますが、ダメージが少ないControl Warriorは新カードによって環境に順応していくことは難しいことではかもしれません。その他の構築スタイル確立が叶わなければ、デッキバリエーションの少ない寂しいヒーローへと逆戻りする恐れがあります。
デッキタイプ別:Neutral / 中立含む影響の大きいカード
Aggro Warrior :
《Death's Bite / デス・バイト》
Control Warrior :
《Death's Bite / デス・バイト》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Shieldmaiden / シールドメイデン》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Patron Warrior :
《Unstable Ghoul / 不安定なグール》
《Death's Bite / デス・バイト》
《Loatheb / ロウゼブ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》
Reno Control Warrior :
《Deathlord / デスロード》
《Death's Bite / デス・バイト》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
《Shieldmaiden / シールドメイデン》
《Crush / クラッシュ》
《Dr. Boom / ドクター・ブーム》