Ranked Play Season #8 November 2014
Index
▼ Overview▼ Druid
▼ Hunter
▼ Mage
▼ Paladin
▼ Priest
▼ Rogue
▼ Shaman
▼ Warlock
▼ Warrior
【重点事項】
このMeta Reportは海外サイトのガイド記事やトーナメント、ラダーのストリーミング等を参考に記述しています。当ブログ管理人の観測範囲内における情報と印象を基にしているため、実状にそぐわない面も多々あろうかと思います。その点はご了承下さい。
Hearthstatsシーズン統計(更新マチ)
➥ [Hearthstats] November Report
◆ 過去のMetagame Season Report
➥ [メタる] State of the metagame
▲Index
Overview
The Day the Meta Stood Still
およそ4ヶ月ほど前、Naxxramasの新カード30枚を待ち焦がれていた夏の初めがずいぶんと遠い日のように思えます。11月シーズンのラダー環境は丁度あの頃のように変化に乏しく、戦略が煮詰まってしまったかのような閉塞感に包まれていました。
ピーク時に13万5千人もの視聴者が息を呑み観戦していたBlizzard社公式の世界大会においても、プレイングと構築の画期的なアイデアやMetaの変化を知らせるシグナルはついぞ見られなかったのです。World Championshipのような名誉と莫大な賞金のかかった大会では奇をてらった戦略よりも、流行を見据えた妥当な選択と練度の高いデッキの使用が当然のことではあるでしょう。しかし同時に新たな環境へシフトしていく兆候は未だ見られないことを印象づけてしまったかもしれません。
9月に実施されたStarving Buzzardのnerfを経てもHunterの力強さに翳りは無く、あらゆるクラスに対していまだ優位を保っています。最も有効なカウンターとしてWarriorとPriestが挙げられますが、常にボードのイニシアティブを握るのはHunterであり適切な対処が出来るかどうかはカードドローに依存しています。
ラダーにおける最大人気はやはりWarlockのアグロデッキZooが今季も幅をきかせており、これに対策を持たないデッキの存在そのものを環境から締め出し続けていました。勝率にこだわらないカジュアルなプレイヤーはいざ知らず、ラダー向上を目指すその他大勢にとってはZooとHunterへの対策を構築の前提に据えるか、自らもZooかHunterを使うかという狭められた選択肢に辟易していたことでしょう。
機械じかけのメタゲーム?
Naxxramas後の環境が膠着しつつあるのを見計らったように発表された、Hearthstone初のエクスパンションとなる「Goblins vs Gnomes」。BlizzCon2014での情報公開からたった一ヶ月後という実装までの短い期間にプレイヤー達は色めき立ち、ゲームにもたらされるであろう大きな変化に胸を膨らませていました。
思い起こせばSolo Adventures mode 「Curse of Naxxramas」に付随して実装されたほんの30枚の新カードですらMetagameに衝撃をもたらすに十分なものでした。今回の拡張ではコレクションカード123枚、その内訳はクラス共通のNeutralが51枚、各クラスの専用カードは8枚ずつゲームに追加されます。
Naxxramas新カードの他にもクローズドβからこれまでカードの調整や変更がたびたび行われてきました。そうした開発チームの介入はプレイヤー達のMetagameにダイレクトに影響を与えてきましたが、拡張版Goblins vs Gnomesの実装は過去無かったほどのインパクトとなることは確実です。
現行のMetagameにおけるHero達のパワーバランスがどのように変化していくのかを正しく予測することは困難を極めるでしょう。しかし環境を先取りすることは自身が有利に戦っていく上でも重要なMetagameの要素です。今回のSeason Reportでは11月の環境を振り返ると共に、各々のクラスがどのように新カードを構築に取り込んでいくのかを併せて考えていきたいと思います。
それでは序文の終わりに、GvG新カードの中からトッププレイヤー達が注目しているNeutral Minion(クラス共通カード)をチェックしておきましょう。Legendaryカードは付随的であるとしてひとまず省かれています。
参照リンク
Top 15 Cards for GvG Constructed [Liquidhearth]
Mechwarper
場に出ている間は常にMech種族ミニオンの召喚コストを1減少させるというアビリティ。Pint-Sized Summonerのような制限もありません。Mechwarperを2ターン目に召喚し相手に除去されることがなければMechanical Yetiを3ターン目に出せます。またはThe Coinから1ターン目にMechwarper、次のターンにSpider Tankというのも相手に不利を強いるパターンとなるでしょう。
Wild Growthを例に挙げるまでもなくマナアドバンテージというものは盤面の展開とカードトレードにおいて大きな有利をもたらしてくれるものです。Mech Aggroをテーマとしたデッキには常にこのミニオンが2枚ピックされると予想されます。
Spider Tank / Mechanical Yeti
この2体はマナコスト比のアタック値/ヘルス値により注目されています。Spider Tankはそもそもアビリティが設定されていないバニラカードですが、3マナでアタック3/ヘルス4というのは破格でありDark Cultistと並ぶものです。アビリティが無いとはいえMech種族によるシナジーも大いに期待できるでしょう。
そしてMechanical Yeti。Chillwind Yetiと同じステータスにMech種族特性とDeathrattleアビリティが加えられています。ことにArenaにおいてChillwind Yetiの優秀さはこれまで語り尽くされてきたものですが、Mech環境におけるこのMinionはMidrangeの展開を見据えたデッキにおいて常にピック優先度の高いカードとなるでしょう。またMechのみではなくUndertakerとのDeathrattleシナジーを持つため、旧来のDeathrattle Aggroにおいても考慮する余地があります。
Explosive Sheep
このミニオンはあらゆるクラスのControlデッキにとって採用を検討するだけのポテンシャルを持ちます。Aggroに対する明確なカウンターであり、かつAoEダメージの活用によってカードアドバンテージを獲得する可能性もあります。
Ironbeak Owlによって無効化される恐れはありますが、相手は序盤の貴重な2マナをサイレンスに費やすことで既にスローダウンを余儀なくされてしまいます。
Jeeves
プレイヤー両者がターンを終了する時、そのプレイヤーは手札が3枚になるまでカードをドローするという非常にユニークな能力。このミニオンを使いこなすことはゲーム展開の理解とJeevesのドロー能力に最適化されたデッキが必要となるでしょう。当然のことながら潤沢な選択肢を常に抱えるControlデッキには不向きなものです。
Fel Reaver
このミニオンを場に出している間、対戦相手がカードを1枚プレイするごとに自身のデッキからカードを上から3枚ずつ捨てていくという余りにも大きすぎるデメリットを持つこのミニオン。Controlデッキにそぐわないことは確実ですが、Aggroデッキに採用されるとしても5マナは若干遅いものです。プレッシャーを与えるに十分過ぎるほどのステータスを持っていますが、Big Game Hunter等の除去やSapのようなバウンスに弱みを抱えています。
Legendaryカード並にピーキーな性能であり使い勝手に難はあるでしょう。しかしカードを捨てるというデメリットはあくまでデッキから抜き捨てられるものであり、手札のディスアドバンテージとはなりません。あなたはAggroデッキで戦う時、常にデッキのカード30枚全てを使い尽くしていますか?Fel Reaverとは将来的にドローするであろうカードを捨てることと引き換えにthreat(脅威)を相手に突きつけるミニオンです。デッキのカードが枯渇し攻撃手段が無くなるか、fatigueダメージが発生するまで直接的なデメリットはその時点で発生してはいません。
Aggroデッキの合理性がマナと手札とデッキ山札の全てを無駄なく効率良くダメージへと変換することであるならば、見方を変えればFel ReaverはAggroという構築のデッキパワーを引き出すカードでもあるのです。もう一点、MechwarperとのシナジーによりこのミニオンはHandlockのMountain Giantと同様の脅威となります。
GvG Neutral Cards
Card Textにマウスポインタをのせると訳注が表示されます
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
0 | Target Dummy | Taunt |
1 | Clockwork Gnome | Deathrattle: Add a Spare Part card to your hand. |
1 | Cogmaster | Has +2 Attack while you have a Mech. |
2 | Annoy-o-Tron | Taunt Divine Shield |
2 | Explosive Sheep | Deathrattle: Deal 2 damage to all minions. |
2 | Gilblin Stalker | Stealth |
2 | Mechwarper | Your Mechs cost (1) less. |
2 | Micro Machine | At the start of each turn, gain +1 Attack. |
2 | Puddlestomper | |
2 | Recombobulator | Battlecry: Transform a friendly minion into a random minion with the same Cost. |
2 | Ship's Cannon | Whenever you summon a Pirate, deal 2 damage to a random enemy. |
2 | Stonesplinter Trogg | Whenever your opponent casts a spell, gain +1 Attack. |
3 | Flying Machine | Windfury |
3 | Gnomeregan Infantry | Charge Taunt |
3 | Gnomish Experimenter | Battlecry: Draw a card. If it's a minion, transform it into a Chicken. |
3 | Goblin Sapper | Has +4 Attack while your opponent has 6 or more cards in hand. |
3 | Hobgoblin | Whenever you play a 1-Attack minion, give it +2/+2. |
3 | Illuminator | If you control a Secret at the end of your turn, restore 4 health to your hero. |
3 | Lil' Exorcist | Taunt Battlecry: Gain +1/+1 for each enemy Deathrattle minion. |
3 | Ogre Brute | 50% chance to attack the wrong enemy. |
3 | Spider Tank | |
3 | Tinkertown Technician | Battlecry: If you have a Mech, gain +1/+1 and add a Spare Part to your hand. |
4 | Arcane Nullifier X-21 | Can't be targeted by spells or Hero Powers. |
4 | Burly Rockjaw Trogg | Whenever your opponent casts a spell, gain +2 Attack. |
4 | Enhance-o Mechano | Battlecry: Give your other minions Windfury, Taunt, or Divine Shield.(at random) |
4 | Jeeves | At the end of each player's turn, that player draws until they have 3 cards. |
4 | Kezan Mystic | Battlecry: Take control of a random enemy Secret. |
4 | Lost Tallstrider | |
4 | Mechanical Yeti | Deathrattle: Give each player a Spare Part. |
4 | Mini-Mage | Stealth Spell Damage +1 |
4 | Piloted Shredder | Deathrattle: Summon a random 2-Cost minion. |
5 | Antique Healbot | Battlecry: Restore 8 Health to your hero. |
5 | Blingtron 3000 | Battlecry: Equip a random weapon for each player. |
5 | Bomb Lobber | Battlecry: Deal 4 damage to a random enemy minion. |
5 | Fel Reaver | Whenever your opponent plays a card, discard the top 3 cards of your deck. |
5 | Hemet Nesingwary | Battlecry: Destroy a Beast. |
5 | Junkbot | Whenever a friendly Mech dies, gain +2/+2. |
5 | Madder Bomber | Battlecry: Deal 6 damage randomly split between all other characters. |
5 | Mimiron's Head | At the start of your turn, if you have at least 3 Mechs, destroy them all and form V-07-TR-0N. |
5 | Salty Dog | |
6 | Gazlowe | Whenever you cast a 1-mana spell, add a random Mech to your hand. |
6 | Mogor the Ogre | All minions have a 50% chance to attack the wrong enemy. |
6 | Piloted Sky Golem | Deathrattle: Summon a random 4-Cost minion. |
6 | Toshley | Battlecry and Deathrattle: Add a Spare Part card to your hand. |
7 | Dr. Boom | Battlecry: Summon two 1/1 Boom Bots. WARNING: Bots may explode. |
7 | Troggzor the Earthinator | Whenever your opponent casts a spell, summon a Burly Rockjaw Trogg. |
8 | Foe Reaper 4000 | Also damages the minions next to whomever he attacks. |
8 | Force-Tank MAX | Divine Shield |
8 | Sneed's Old Shredder | Deathrattle: Summon a random legendary minion. |
9 | Mekgineer Thermaplugg | Whenever an enemy minion dies, summon a Leper Gnome. |
12 | Clockwork Giant | Costs (1) less for each card in your opponent's hand. |
▲Index
Naxxramas後の環境に馴染めずほぞを噛む思いで過ごした季節は過ぎ去り、冬の訪れとともにDruidをとりまく環境にほのかな変化の兆しが見え始めました。Druid特有のマナブーストによるパワフルな展開を殺していたHunterのFreezing Trapは、構築のバリエーションが増加するにつれデッキへの採用率が低下しています。五分五分とまでは言わないまでも、SilenceとHealth回復手段を持つこのクラスはHunterへの対応力を備えています。
ラダーでプレイされるデッキはやはりマナブーストによるRampスタイルのデッキバリエーションが主流となっていました。そのほとんどがForce of Nature + Savage Roarのコンボを採用。 Sludge Belcherを加えたTaunt寄り、もしくはSpectral Knight、最序盤にZombie Chowと、カードチョイスにアレンジを加えMetaに対応しています。
◆ Deck Spotlight
Firebat's World Championship Druid Deck [Hearthpwn]
Miracle Druid
DreamHack WinterでLifecoachが魅せた一風変わったコンボデッキ、Miracle Druidはしばしの間プレイヤー達の関心を集めました。Gadgetzan Auctioneerのアビリティによりスペルの使用でカードを引く。このメカニズムを有効活用するためデッキにはMoonfire / Clawといったマナの軽いスペルが多数採用されています。
また、Violet Teacherを採用していながら多大なシナジーを生むPower of the Wild等のbuffスペルが採用されていないところからも、Druidのひとつの定番であるTokenデッキとは異質なものであることが読み取れます。
このデッキにおけるTokenのViolet Apprentice達は対戦相手のミニオンとの有利なトレードを行う材料であり、さらにSavage Roarによるダメージのスノーボールを致命傷に変える役割を持っています。
◆ Deck Spotlight
Lifecoach's Miracle Druid - Deck Analysis [Hearth2p]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Anodized Robo Cub | Taunt. Choose One - +1 Attack; or +1 Health. |
3 | Grove Tender | Choose One - Give each player a Mana Crystal; or Each player draws a card. |
5 | Druid of the Fang | Battlecry: If you have a Beast, transform this minion into a 7/7. |
6 | Dark Wispers | Choose One - Summon 5 Wisps; or Give a minion +5/+5 and Taunt. |
6 | Mech-Bear-Cat | Whenever this minion takes damage, add a Spare Part card to your hand. |
6 | Recycle | Shuffle an enemy minion into your opponent's deck. |
7 | Malorne | Deathrattle: Shuffle this minion into your deck. |
9 | Tree of Life | Restore all characters to full Health. |
The Beast
DruidクラスのGvG追加カードはスペル3枚ミニオン5枚、この内2体はMechでLegendaryのMalorneはBeast種族となっています。さらにDruid of the Fangが条件を満たすことで変身するTokenであるDruid of the FangもBeast。今回の拡張で気になる点はDruidというクラスにBeastという種族要素が導入されたことでしょう。
既存カードではDruid of the ClawはChoose oneにて選択したBear mode(Health+2 & Taunt)、Cat mode(Charge)のToken2種にBeast属性が追加されています。
自然と調和し生きるDruidがBeastと関わりの深いクラスであること自体は道理にかなうものですが、Hearthstoneのゲームシステム上ではこれまでBeast種族のシナジーと一切無縁なものでした。
今回もたらされた変化はカード同士のシナジーという点ではまだまだ希薄なものです。強いて言えばBeast種族ミニオンがDruid of the FangのCobra(アタック7/ヘルス7)を呼び起こすことと、Hemet Nesingwaryにより確定除去を被るリスクがある程度のものです。
今後のアップデートで既存のスペルにBeast種族との親和性が加えられていくのならば、Druidというクラスは今後最も大きな変化を見せてくれるかもしれません。
◆ Deck Spotlight
GvG Ramp Druid [Hearthpwn]
GvG Mill Druid [Hearthpwn]
Trump's GvG "Mech-Druid" [Hearthpwn]
▲Index
海外コミュニティサイトLiquid HearthのPower Rank Committee曰く、HunterというクラスにもしテーマソングがあるとしたならChumbawambaの「Tubthumping」が相応しい。
打ちのめされてもまた立ち上がる、負けっぱなしじゃいられない。まさしくHunterというクラスがこれまで歩んできた道のりでしょうか。バランス調整により幾度もはしごから叩き落とされても、そのたびに這い上がってきた姿そのものを詠っているかのようです。
Tubthumping(i get knocked down) by Chumbawamba [Youtube]
カード調整が二転三転したUnleash the Hounds、Beastシナジーにより凶悪なドロー能力を持つStarving Buzzard、さらにHunterの専売特許であるFlare。幾つものnerfを経てなおHunterはGoblins vs Gnomes実装前の環境において頂点に立つ存在と目されていました。
Starving Buzzardのマナコスト上昇により若干のスローダウンを余儀なくされ、そしてカードアドバンテージを無視することが出来なくなったことによりMidrange Hunterのデッキには興味深い工夫が起きています。Naxxramas実装直後は2枚差しが基本であったHunter's Mark / Flareの枚数が削られ、定番SecretのExplosive Trapがデッキから抜き去られました。代わりに加えられるのがSnake Trap、そしてKnife Jugglerです。
ほぼ一年前のことですが、クローズドβ当時にSnake TrapとStarving Buzzardのコンボが流行したことがありました。余りにもバレバレ過ぎることからすぐに廃りSnake Trapの存在そのものが忘れられていたかのようですが、今に至りこのトラップがトリッキーな駆け引きを相手に強要する優秀なカードとして浮上してきたのです。
そしてAggro Hunterの存在も忘れてはいけません。Hunterと相対するプレイヤーにとって、Face AggroとMidrangeスタイルが限りなく接近していることがプレイを難しくさせている大きな一因ともなっています。
◆ Deck Spotlight
Deck of the Week #38: Midrange Hunter [BlizzPro]
Rank 1 Legend Timber Hunter by Amaz [Hearth2p]
KRUPS TOP 100 LEGEND HUNTER [Hearthpwn]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Call Pet | Draw a card. If it's a Beast, it costs (4) less. |
2 | Feign Death | Trigger all Deathrattles on your minions. |
2 | Glaivezooka | Battlecry: Give a random friendly minion +1 Attack. |
2 | Steamwheedle Sniper | Your Hero Power can target minions. |
3 | Metaltooth Leaper | Battlecry: Give your other Mechs +2 Attack. |
5 | Cobra Shot | Deal 3 damage to a minion and the enemy hero. |
5 | King of Beasts | Taunt. Battlecry: Gain +1 Attack for each other Beast you have. |
7 | Gahz'rilla | Whenever this minion takes damage, double its Attack. |
Control? Deathrattle? Safari? Mech?
GvGのHunter専用新カードはこのクラスのデッキ構築における幅を押し広げることを念頭に置いていると見られます。新カード同士のシナジーは希薄であり、それぞれに個性的な特徴を備えていることをおさえておきましょう。
Steamwheedle Sniperを場に置いている間、Hero PowerのSteady ShotによりMinionをターゲットに2マナで2ダメージを与えることが可能になります。カードリソースを消費しないダメージ、つまりControlデッキ向けのアビリティとなっています。これまでHunterというクラスはControlデッキで大きな成功を収めた例がないことを考慮しての追加カードであると推測されます。
そしてFeign Death。場にいるDeathrattle発動アビリティのミニオン達を死なせることなくその効果を起動させるというものです。これはデッキの早さを問わず重宝されるでしょう。Webspinnerで2度Beastカードを引き、Savannah Highmaneから4体のHyenaを産み出します。ドローしたカードがBeastミニオン出会った場合そのコストを4も下げるCall PetはBeastシナジーに寄せたSafari Hunterにフィットします。一方で新ミニオンMetaltooth Leaper はMechカードとの連携に特化しています。
今回の拡張版実装後にHunterというクラスのデッキ構築はどのように変化していくのかを注意深く観察しておくべきでしょう。
◆ Deck Spotlight
(GvG) Face Hunter Season 9 Legend #24 NA [Hearthpwn]
[Spark] Beasty Zoo (GvG Top 20 EU) [Hearthpwn]
[Spark] Explosive Snipe (GvG Top 20 EU) [Hearthpwn]
▲Index
Naxxramas追加カードのMad ScientistはSecretスペルのマナコストが最も高いMageに飛躍の可能性をもたらしています。2マナでSecretスペルカードを1枚ドローしそのキャストするコストが0になる。マナコスト比で破格とも言える性能です。11月シーズンにおいてもMageをプレイする上でSecretスペルの活用は必要不可欠のものでした。
そして前シーズンから引き続き流行はFreeze Mageもしくはテンポの獲得を重視したAggro寄りのSecretデッキでしたが、不安要素を解消できないがためにトーナメント・ラダー双方での人気は低迷しています。どちらのデッキもHunterとWarriorというメジャーなHeroに対し致命的な弱点を抱えている状況は続いているのです。
拡張版Goblins vs Gnomesの実装は環境の変化を切望するMageが待ち焦がれるものですが、Freeze Mageとは異なるControlデッキの構築により模索する動きも少しばかり見られました。Dreamhack winter 2014セミファイナルの試合、KolentoのWarriorに対しStrifecroがControl Mageをぶつけた試合を見逃した方はチェックしておきましょう。実況キャスター達を困惑させた謎めいたデッキによって最後まで展開の読めないゲームとなっています。
◆ Deck Spotlight
Freeze Mage /w Molten Giant [Hearthpwn]
25 to Legend - Aggro Mage guide [Hearthpwn]
StrifeCro's 'Mediocre' Midrange/Control [Hearthpwn]
Kolento vs Strifecro - Dreamhack winter 2014 - Semi final 2
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Flamecannon | Deal 4 damage to a random enemy minion. |
2 | Snowchugger | Freeze any character damaged by this minion. |
2 | Unstable Portal | Add a random minion to your hand. It costs (3) less. |
3 | Soot Spewer | Spell Damage +1 |
4 | Echo of Medivh | Put a copy of each friendly minion into your hand. |
4 | Goblin Blastmage | Battlecry: If you have a Mech, deal 4 damage randomly split among all enemies. |
4 | Wee Spellstopper | Adjacent minions can't be targeted by spells or Hero Powers. |
7 | Flame Leviathan | When you draw this, deal 2 damage to all characters. |
専用スペルとミニオンのシナジーをより強化してくれるであろうと期待されるGvGのMage新カードをチェックしていきましょう。
まずSnowchuggerは4マナのWater Elementalをそのまま小型化したミニオンです。特筆すべきはゲーム最序盤から召喚可能であり、Weaponを用いるクラスにとってHeroを凍結され続ける恐れがあることでしょう。またMech種族であるためGoblin Blastmageと連携することも可能。このミニオンはMechミニオンを用いるデッキにおいて能力を発揮できる限定された能力ですが、ダメージ1を合計4回ばらまくことにより手堅いテンポを獲得することが期待出来ます。
新スペルのEcho of Medivh。Duplicateに似た性質のカードですが、能動的に増やしたいミニオンを選択できることは様々なデッキにおいて活用できる可能性を持っています。Aggroで用いるも良し、Molten Giantを増やし続けるも良し。デッキ構築のアイデアを最も刺激してくれるはずです。
最後にWee Spellstopper。隣接するミニオンを相手のHero powerとターゲット指定スペルから保護するというこれまでに無いユニークなアビリティです。AoE、もしくはミニオントレードによって相手が対処できない場合、数ターン生存されたら致命的なミニオンといえば何が思い浮かびますか?
◆ Deck Spotlight
MiracleMechMage (v.1.2) [Hearthpwn]
[StrifeCro's] Mech Mage [Hearthpwn]
TSM Trump GvG Jeeves Mage [Hearthpwn]
Day[9] Echo Control Mage [Hearthpwn]
▲Index
Priest、Warriorの地位向上にともなってControlデッキとしての立場も薄れたPaladinは11月シーズンも低迷を続けていました。
ネガティブな印象に基づいてPaladinを語ることはもはや毎月の恒例行事のようであります。クローズドβの期間を通し最も力強いHeroとしてMage、Priestと共に御三家に数えられていた頃の輝きを取り戻すには一体何が必要なのでしょう。
このクラスはゲーム後半へ至れば単体として見て最優秀のLegendaryにも挙げられるTirion Fordringは勿論のこと、Equalityを絡めたチープで強烈な除去を持ち、ヘルスを回復しつつカードを引くか盤面を取るかの優秀な選択肢を備えています(Lay on Hands / Guardian of Kings)。
しかしゲーム最序盤は常に後手に回らざるを得ず、後半へと繋ぐためにミッドゲームのコンボに依存している状況にいまだ変化はありません。
11月シーズンはこの展開を覆すべく、1マナ帯にUndertakerとZombie Chowを採用したDeathrattleテーマデッキの構築が支持を集めていました。
Kolentoの構築により注目された9月シーズンのピュアコントロールはPriestやWarriorが適切にMetagameに対応している現状では強いて用いるに足る理由にかけているようです。
また、Aggro PaladinはDeathrattle環境の下において一貫性を持つデッキの構築に至っていません。GvGの拡張では新たなShockadinの登場を期待できるものでしょうか。
◆ Deck Spotlight
Quest for the Perfect Paladin: A new Aproach! [Hearthstone Players]
Control Paladin Deck Tech with Gaara [Youtube]
Darkwonyx's Paladin Mountain Giants [Youtube]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Seal of Light | Restore #4 Health to your hero and gain +2 Attack this turn. |
2 | Shielded Minibot | Divine Shield |
3 | Coghammer | Battlecry: Give a random friendly minion Divine Shield and Taunt. |
3 | Muster for Battle | Summon three 1/1 Silver Hand Recruits. Equip a 1/4 Weapon. |
3 | Scarlet Purifier | Battlecry: Deal 2 damage to all minions with Deathrattle. |
5 | Bolvar Fordragon | Whenever a friendly minion dies while this is in your hand, gain +1 Attack. |
5 | Cobalt Guardian | Whenever you summon a Mech, gain Divine Shield. |
5 | Quartermaster | Battlecry: Give your Silver Hand Recruits +2/+2. |
Paladinに指摘されるウィークポイントを補強するかのように、GvGの拡張では低コストのカードを中心に追加されます。
Argent Protectorと同コストのShielded Minibot。ステータスも全く同じこのミニオンですが、2マナ2/2のDivine Shield付きを2ターン目に盤面に置くという非常に手堅い新ミニオンです。Mech属性を備えていることにも目を留めておきましょう。
3マナ帯のCoghammer / Muster for Battleはテンポ獲得に非常に優れ、2マナドロップからミッドゲームへと進む展開を強力にサポートします。
そしてQuartermaster。buff対象はHero PowerもしくはMuster for Battleによって召喚されたSilver Hand Recruit限定です。
他のTokenミニオンも強化可能なSword of Justiceと比べると汎用性に乏しい反面、Muster for Battleとのコンボに成功すればアタック3/ヘルス3のミニオンが盤面に3体も並ぶことになります。
◆ Deck Spotlight
Trump's Quartered [Hearthpwn]
FINAL StrifeCro Kinguin GvG Token Paladin [Hearthpwn]
The Deck that Rules the World [Hearthpwn]
▲Index
Miracle Rogueを除いて、ラダーやトーナメントで用いられるメジャーデッキのほぼ全てに対応可能なPriestは継続して高い地位をキープしています。殊にラダーにおいてこれほどPriestとマッチアップすることは一年前の丁度同じ時期を彷彿とさせるものですが、久しく見ることの無かったこのクラスの特異なプレイスタイルを人々は楽しんでいるようです。
Zooのような早いデッキに対して対処可能であるのと同時に、Control Warriorに対しても五分五分以上に戦うためデッキにはHarrison Jonesを挿す構築例が多く見られした。このミニオンは言うまでもなく同様に、Hunterに対しても友好な切り札となります。盤面の不利とカードアドバンテージの一挙両得を狙えるShadow MadnessとMind Controlも1枚ずつデッキに加える構築がひとつの定番となっているようです。
構築スタイルはUndertakerを採用したDeathrattle Priestが若干人気を取り戻し、Controlスタイルと人気を二分する状況が続いています。対戦相手側は早い段階でUndertakerか、もしくはWild Pyromancerを見ることが出来ればデッキを判別可能ですが、デッキの性質を見極めるまでに時間がかかりすぎた場合はタイミングを逸してしまうことがPriestとのマッチアップを複雑なものにしています。
◆ Deck Spotlight
Smiting the Wicked and Dooming them to Lava: Playing Control Priest and Burst Shaman to Legend [bmkgaming.com]
Legendary Priest Control Naxx Deck [Icy-veins]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
1 | Light of the Naaru | Restore #3 Health. If the target is still damaged, summon a Lightwarden. |
1 | Shadowbomber | Battlecry: Deal 3 damage to each hero. |
2 | Shadowboxer | Whenever a character is healed, deal 1 damage to a random enemy. |
2 | Shrinkmeister | Battlecry: Give a minion -2 Attack this turn. |
3 | Velen's Chosen | Give a minion +2/+4 and Spell Damage +1. |
5 | Upgraded Repair Bot | Battlecry: Give a friendly Mech +4 Health. |
5 | Vol'jin | Battlecry: Swap Health with another minion. |
6 | Lightbomb | Deal damage to each minion equal to its Attack. |
Pristには特性をさらに補強する新カードが追加されています。
1ターン限定で任意ターゲット対象のアタックを2減らすShrinkmeister。このカードはカードアドバンテージを獲得するチャンスを驚くほどに増やしてくれるでしょう。当該ターン限定とはいえ、通常ならば1:1交換となるものをこちらのミニオンのヘルス未満に指定対象のアタック値を減少させることで生かすことが出来ます。ミニオンのヘルスを回復可能なHero Powerとも噛み合っていますね。また、Cabal Shadow Priestとのコンビネーションによって、アタック値が最大で6までのミニオンであればスティール可能となりました。この場合、1ターンでアタック値減少効果が切れることは優位に働きます。
固有LegendaryミニオンVol'jinは除去と盤面の確保を同時にこなす恐ろしく優秀なカード。自身のフィールドにアタック2以上のミニオンが残されていれば、アタック8/ヘルス8の強大なミニオン達への新たな回答となるでしょう。
さらに、盤面全体除去として働くLightbombは主にHandlockにとって悪夢に近い性能です。このスペルはスペルダメージ+1による補正を受けるため、Velen's Chosenによってダメージを上乗せし強化した自身のミニオンだけは保護する可能性も残しています。
◆ Deck Spotlight
Mid-Range Priest (Holy Priest) [Hearthpwn]
DTwo's Priest - Battle of the Best #2 [Hearthpwn]
Mech Priest [Hearthpwn]
▲Index
ラダーデッキにRogueを選択するプレイヤーの人数自体は回復しておらずPaladinと同程度でありましたが、アグレッシブなZooの展開をComboでいなし、Savannah HighmaneをSapで叩き返すMiracle Rogueは環境に対して高位置をキープしています。
また、除去に長ける特性が生かされないPriestはMiracle Rogueのコンボ材料が揃うまでに仕留めることが極めて難しく相性は悪いまま。Handlockの増加が見られるまでMiracle Rogueは合理的な選択となっています。
Leeroy Jenkinsのnerfを経て落ち着いた今、デッキ構築はカードサイクルを中心としてオプショナルな攻撃手段を採用することにより幾つかの傾向が見て取れます。Southsea Deckhand / Faceless Manipulatorのコンボ、旧来のLeeroy Jenkins + Shadowstepコンボ、そしてMalygos。
Miracle Rogueと対戦する場合はカードドローコンボを警戒すると同時に、何がダメージソースとして使用されるかに目を光らせておく必要があるでしょう。
さらにGvGのローンチに合わせてGadgetzan Auctioneerのマナコストが上昇するnerfが実施されることも、このデッキの命運を左右するでしょう。Spare partsというチープなTokenスペルの追加が好材料として働き、Mechシナジーを取り込んだかつてないデッキの変革が訪れるのかもしれません。
◆ Deck Spotlight
Deck of the Week #39: Yogg Miracle Rogue [BlizzPro]
Finding Nemo [Hearthpwn]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Goblin Auto-Barber | Battlecry: Give your weapon +1 Attack. |
2 | One-eyed Cheat | Whenever you summon a Pirate, gain Stealth. |
3 | Cogmaster's Wrench | Has +2 Attack while you have a Mech. |
3 | Iron Sensei | At the end of your turn, give another friendly Mech +2/+2. |
4 | Sabotage | Destroy a random enemy minion. Combo: And your opponent's weapon. |
4 | Tinker's Sharpsword Oil | Give your weapon +3 Attack. Combo: Give a random friendly minion +3 Attack. |
5 | Ogre Ninja | 50% chance to attack the wrong enemy. |
6 | Trade Prince Gallywix | Whenever your opponent casts a spell, gain a copy of it and give them a Coin. |
RogueといえばMiracle Rogueのデッキばかりとなってしまった現状を打破すべく、クラスの本分に立ち返りテンポ獲得に優れるカードがGvGで追加されます。
Mechシナジーによりアタック3による攻撃が3回可能となるCogmaster's Wrench。Battlecry発動によりHeroのアタック値を上乗せするGoblin Auto-Barberとの連携によりさらに強化されます。このミニオンはHero powerとの組み合わせも可能ですが、2マナ帯にヘルス3のミニオンが数多い環境においては有効な材料となるかは難しいかもしれません。
さらにシナジーを引き出すIron SenseiはMechミニオンを対象に強力なbuffを毎ターン与えてくれます。Arcane Nullifier X-21等との組み合わせにより、相手が適切な対処が出来ない場合は脅威となるでしょう。
若干コストが重くComboとの併用が難しいTinker's Sharpsword Oilですが、当該ターンにダメージ6を上乗せすることによりミッドゲーム帯において相手の計算を狂わすテンポの逆転を可能とします。
◆ Deck Spotlight
Avast! Pirate/Weaponpower Rogue [Hearthpwn]
*Budget* Effective GvG Rogue Tempo (Mech Synergy)! [Hearthpwn]
[Spark] Gazlowe & Friends (S9) [Hearthpwn]
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数々の除去手段を備えるShamanですが、その性質が環境と噛み合っていない場合は苦しい戦いが続くことになります。
HunterのSavannah Highmaneに対する優れた回答を持つにも関わらず、Hunterの構築がより早い段階での攻めに転じる傾向にあった11月シーズンはより一層厳しい対戦を強いられていました。Explosive TrapはTotem達を焼き払うだけに留まらず、Hero本体にも確実にダメージを刻むことがヘルス回復手段に乏しいShamanを苦しめ続けています。
Top tierのWarlock、そしてHunterとのマッチアップが改善されるまではラダーでの存在感を取り戻すことは適わないのかもしれません。
一方トーナメントにおいては信頼性の高いHeroとして多くのプレイヤー達に愛用され続けています。Harrison Jonesという最悪のカウンターが存在するにも関わらずDoomhammerを採用した構築が多く見られますが、WindspeakerとShade of Naxxramas、さらにAbusive Sergeantを加えたミニオンベースのWindfuryデッキをDreamHackにReynadが持ち込み視聴者を驚かせる一幕もありました。
◆ Deck Spotlight
"Dub-Rattle": New take on Reincarnate [Hearthpwn]
Double Doomhammer Shaman [Liquid Hearth]
Reynad's DH Winter Windfury Shaman Deck [Youtube]
DreamHack Hearthstone Championship 2014 - Groupstage - Reynad vs TidesofTime
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Crackle | Deal 3-6 damage. Overload: (1) |
2 | Vitality Totem | At the end of your turn, restore 4 Health to your hero. |
2 | Whirling Zap-o-matic | Windfury |
3 | Powermace | Deathrattle: Give a random friendly Mech +2/+2. |
4 | Ancestor's Call | Put a random minion from each player's hand into the battlefield. |
4 | Dunemaul Shaman | Windfury, Overload: (1) 50% chance to attack the wrong enemy. |
4 | Siltfin Spiritwalker | Whenever another friendly Murloc dies, draw a card. Overload: (1) |
7 | Neptulon | Battlecry: Add 4 random Murlocs to your hand. Overload: (3) |
新たなWeaponとして追加されるPowermaceはOverloadの制約が無いという大きな利点を備えています。その上で耐久値が0になることでフレンドリーミニオンのMechを任意のタイミングで強化することも可能。武器で相手のミニオンを処理しつつ、Harvest Golemをアタック4/ヘルス5に強化するといった序盤からの強力な展開に注目が集まっています。
そして今回の拡張におけるHero毎の新カードで最も特異な点として、ShamanにはMurloc種族とのシナジーを持つ専用カードが追加されます。Siltfin SpiritwalkerはMurloc種族の死亡時にカードを引く能力ですが、汎用性に欠ける反面Cult Masterと異なり高いヘルスが設定されています。Murloc種族はカードコンビネーションによりbuffが容易であるため相当に厄介な存在となるかもしれません。
さらに固有LegendaryのNeptulonはBattlecry発動でデッキの外からランダムで4枚のMurlocを手札に追加するという破格の性能。このカードはMurloc種族による連携はもちろんのこと、単純にミニオンカードを手札に4枚追加するという強烈なカードアドバンテージを産み出すため多くの構築に採用されるであろうと考えられています。
◆ Deck Spotlight
[GvG] Midrange Mech Shaman [Hearthpwn]
#1Legend Eu Neptulon Shaman [Hearthpwn]
Flood's GvG Powermace Shaman [Hearthpwn]
▲Index
拡張版の発売を控えた最後のシーズンまでWarlockのAggroデッキ、通称Zooはラダーにおいて最もプレイされるデッキとしての地位を保持し続けました。
デッキのほぼ全てが低レアリティカードによって構成されており新規プレイヤーにとって敷居が低いのに加え、1ゲームの時間が短くラダーのランクアップのためには最も効率が良いことが主な要因。さらに、環境にはこのデッキへのハードカウンターがそれほど多く存在しないことも拍車をかけています。
デッキ傾向は今シーズンもUndertakerからの強力なスタートを期待するDeathrattleシナジーを組み込んだデッキが中心でした。Zoo同士のミラーマッチも頻発しているため、相手のUndertakerを封じるためにIronbeak Owlを2枚採用するプレイヤーも多かったようです。このミニオンは他Heroのデッキに採用率の高いSludge Belcher等のTauntを乗り越え相手に致命的なダメージを与えるフィニッシュサポートとしても非常に有用です。
そしてWarlockといえばもう一つの構築スタイルがHandlock。連勝ボーナスの付かないラダーの高ランク帯に至るとZooプレイヤー達はHandlockへと転換する傾向が見られます。このコントロールデッキは特にトーナメントにおいて11月シーズンも高い支持を集めていました。
環境にDeathrattleシナジーを組み込んだアグレッシブな展開が多く見られるため、デッキにはMortal CoilとHellfireを2枚ずつ採用されています。またもう一つの手段として、Zombie Chowをドロップし相手の最序盤の攻勢を殺ぐ構築例も見られました。
さて、GvGの拡張と同時にSoulfireがnerf調整によりコストが1上昇することはWarlockの戦略にどれほどの影響を与えるのでしょうか。カード1枚を犠牲に0マナで任意対象に4ダメージ。これまで無理くりでテンポをもぎ取ってきた使い方が制限されるため、このスペルを採用しないデッキも登場してくることでしょう。
◆ Deck Spotlight
Climbing Ladder with Lee Bo's Zoolock [Hearth2p]
Bma's Chowlock Deck (Read the full guide on Tempo Storm) [Youtube]
Team IHearthU Deck Guide: DTwo Handlock [IHearthU]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
2 | Darkbomb | Deal 3 damage. |
2 | Mistress of Pain | Whenever this minion deals damage, restore that much Health to your hero. |
4 | Fel Cannon | At the end of your turn, deal 2 damage to a non-Mech minion. |
4 | Imp-losion | Deal 2-4 damage to a minion. Summon a 1/1 Imp for each damage dealt. |
5 | Demonheart | Deal 5 damage to a minion. If it's a friendly Demon, give it +5/+5 instead. |
5 | Floating Watcher | Whenever your hero takes damage on your turn, gain +2/+2. |
6 | Anima Golem | At the end of each turn, destroy this minion if it's your only one. |
9 | Mal'Ganis | Your other Demons have +2/+2.Your hero is Immune. |
Warlockのクラス専用カードには優秀な除去スペルとDemonシナジーに特化したミニオン達が追加されます。
最序盤のアグレッシブな展開を着実に止めるDarkbombはWarlockというクラスのカードとは信じがたいほど扱いやすいスペル。Soulfireと比較してマナコストが1高くダメージが1低く、しかしカードを捨てるデメリットはありません。もちろん指定対象は相手のHeroを選択可能。HandlockやDemonlockのデッキには常にこのカードが入るでしょう。
興味深いアビリティを備えたImp-losion。ダメージはランダム、そして与えたダメージに応じてTokenのImp召喚。除去と同時に盤面をとり、中盤のテンポを維持する目的で多くの利点が存在します。さらに、Demon種族シナジーを備えていることも頭の片隅に置いておく必要があるでしょう。
最後にWarcraft3から登場しているDread lord Mal'Ganis。このミニオンが場にいる間、Demon種族のフレンドリーミニオンがbuffを受ける効果も強力ですが、特筆すべきはHeroが一切のダメージから保護されるImmune状態となることでしょう。対戦相手がMal'Ganisを処理する手段を残していない場合、そこで逆転の目は摘まれてしまう強力なカードです。
◆ Deck Spotlight
Xixo Zoo: How to get three #1 Legends [Liquid Hearth]
Handlock Mechanization! (☢_☢ ) [Hearthpwn]
The Demonic Lord - A Competitive Demonlock 1.2 [Hearthpwn]
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Deathrattleデッキの台頭に閉め出される形で人気の低迷していたWarriorですが、幾つかのカード入れ替えによりHunterに対して最も適切に対処可能なHeroとしての地位を確立しました。Cleave、そして再びWhirlwindが採用されるようになったことは顕著な傾向です。
また、Zooの最後の追撃を振り切るBaron Geddonによってマッチアップの相性はそれほど悪くない状況にあったようです。1ゲームが長くなりすぎるというControl Warriorの宿命によりラダープレイヤーの人気はさほどでもありませんでしたが、トーナメントにおいては常に高い支持を集めていました。
デッキ構築のバリエーションに乏しいことは今更言うことでもありませんが、11月シーズンも一部のプレイヤー達によって様々な試みがなされていました。Chargeの特性を活かしたOTK(One turn kill)、Control Warriorの派生としてMiracle Warrior、豊富な武器とチープな除去によるArmory Warrior。メジャーデッキへと至る道のりはいまだ険しいようですが、新カードの追加によりControl Warrior一辺倒の状況に変化が訪れることを期待しています。
◆ Deck Spotlight
Neirea's OTK Warrior Deck Guide [Hearth2p]
NEL Deck Guide: Chiang's Miracle Warrior [Liquid Hearth]
"No Minions" Armory Warrior by TheRealDirtyWizard [Hearth2p]
GvG Card Spotlight
Mana | Tooltip | Card Text |
---|---|---|
1 | Warbot | Enrage: +1 Attack. |
3 | Bouncing Blade | Deal 1 damage to a random minion. Repeat until a minion dies. |
3 | Ogre Warmaul | 50% chance to attack the wrong enemy. |
4 | Screwjank Clunker | Battlecry: Give a friendly Mech +2/+2. |
5 | Siege Engine | Whenever you gain Armor, give this minion +1 Attack. |
6 | Iron Juggernaut | Battlecry: Shuffle a Mine into your opponent's deck. When drawn, it explodes for 10 damage. |
6 | Shieldmaiden | Battlecry: Gain 5 Armor. |
7 | Crush | Destroy a minion. If you have a damaged minion, this costs (4) less. |
被ダメージを様々に利用する方法を備えたWarriorにはBouncing Bladeの追加が最もイマジネーションを刺激していることでしょう。クローズドβ期間中に強烈なOTKデッキを構築し即nerfの憂き目にあった経緯もありますが、再び目を剥くようなデッキが登場するのでしょうか。
さらに新カードにはControl WarriorをサポートするShieldmaidenのようなミニオンも追加されます。プレイングのキモであるArmor値を5つも得る上に盤面に5/5を置くこのカードは常に選択肢として挙がるでしょう。
そして固有LegendaryのIron Juggernaut。Burrowing MineというTokenカードを相手のデッキに埋め込むというこれまでにない奇妙なアビリティです。たとえばMiracle Rogueのようなデッキへのアンチとして機能することは言うまでもありませんが、デッキの底までめくる展開になりがちなControlデッキ同士のマッチアップにおいて潜在的な脅威として威力を発揮するかもしれません。
◆ Deck Spotlight
x4 Legend: Vonne's GvG Control War (S9) [Hearthpwn]
sjow warrior god [Hearthpwn]