Nuclear launch detected . (ビクンッ!)
現地時間2月6日に、Activision Blizzardの2013年第4半期業績報告とカンファレンスコールが公開されました。
➥ [Activision] Activision Blizzard Fourth Quarter Calendar 2013 Results Conference Call
通例の業績報告の中で名物CEO Bobby Kotick氏(➥ 画像検索)はHearthstone: Heroes of Warcraftの将来性について、WoW ・Diablo ・Starcraftに続く"fourth mega-franchise"になる可能性を持つことを期待を込めて語っています。
前回の発言について(過去記事参照)は華麗にスルーですが、Hearthstoneに寄せる期待値の高さをここまでのぞかせるのは初めてかもしれません。Blizzard Entertainment社を支えるあの3本柱に並ぶとは、ちょっと大仰に過ぎる表現でしょうか?
あるいは、世間の評価によってBlizzard自身がこのタイトルの価値を見直しているのかもしれません。
Hearthstoneのニュースをたびたび取り上げているForbesは2013年最高のデジタルカードゲームとして”クローズドβ段階の”Hearthstoneを挙げました。
その評価は「Nuclear」。デジタルカードゲーム界に核ミサイルのごとき衝撃をもたらすタイトルに成長することを予見しています。
➥ [Forbes] The Best Digital Card Games Of 2013
サプライズド・カードゲーム
それにしても、Hearthstoneがこれほどまで注目を集め、数多くのゲーマーから支持されるタイトルになるとはどれだけの人が予想できていたでしょうか。
昨年3月の制作発表当時は率直に言って、Blizzardに対してゲーマーが、そして多くのファンが期待しているのはこんなんじゃないぞと喧々諤々ブーイングの嵐だった印象が強く残っています。
日本ではニュースに取り上げられることも少なく、ほとんどの人はWoW TCGをデジタルに移行する程度の認識だったかもしれません。
私自身もその頃はまったく興味を惹かれずスルーしておりました。
Day9のClosedβプレイ動画でひとめ惚れしたのが8月で、そこからあっという間の半年間。
このブログもあちこちでリンクをシェアして下さってるみなさんのおかげで、毎日大勢の方に訪れてもらえるようになりました。(いつもお世話になっております!多謝!)
こんな辺鄙なサイトでけっこうな人入りですから、日本人プレイヤーの分母はすでに相当数にのぼるのではと嬉しくなってきます。
これから日本人プレイヤーがどれだけ増えていくかは、ズバリSNSによるトピックの共有と動画配信プレイヤーの方々の2点にかかっているでしょう。
8月の北米クローズドβ開始以後、Hearthstoneがどんな風に人々の話題となって世界中へ広まり、プレイヤーが爆発的に増加していったかをつぶさに観察してきましたのでこりゃもう間違い無いと断言できます。
Warcraft3のModであるDotAを元に産声を上げたタイトル、League of Legendsの著名プレイヤー達がHearthstoneにハマって大きく宣伝に貢献してしまうという、関係者にしてみたらおかしな皮肉もありましたね。
美麗なCGムービーや作り物には見えないほど高精細なテクスチャに飾られているゲームではありませんが、見ているだけで自分も触ってみたくなる不思議な魅力がどんどんと人を惹きつけているのでしょう。
もちろんマーケティングはBlizzardのお仕事ですからわたしたちユーザーが心配するようなこっちゃ無いのですが、洋ゲー好きの方なら日本人が少ないタイトルの悲哀を何度となく経験されていることでしょう。
やっぱ、人が多いのは正義というのも一面の真理ではありますよね。
同じゲームを自分が属するコミュニティの人々も同様に楽しみ、おんなじ話題で盛り上がれることは賑わいのアトモスフィアをかもし出し、オタノシミ・パッションを相乗効果してくれるものです。
日本語ローカライズされる気ぶりもありませんし、ここ日本においてはBlizzardのブランド力と同じかそれ以上に、ソーシャルの口コミと動画配信者がHearthstone普及の原動力になるだろうと見ています。
プレイ動画配信
他の人のプレイ動画を視聴するのが大好きなもので、今月は自分のプレイもおろそかに日本人配信ばかりチェックしておりました。あらためて思うのはストリーミング配信、特にニコ生とこのゲームの相性はほんっっとにベリーグッド。
先日のGameSpark提供➥「げむすぱ放送部」、milkydriftサン(凄腕のFPSプレイヤー)がニコ生放送を行っていましたが、視聴者コメントとのインタラクティブな実況プレイはたいへん楽しめるものでした。ゴリラネタだけであんだけ盛り上がれるストリーミング配信はこのゲームにほんとピッタリだなぁとしみじみ思ったものです。
とうぜん上級者による解説配信は人気がありますし、初心者がコメントで教えてもらいながらプレイするのも傍から眺めていて楽しいものです。コメントや投票コマンドでカードや行動を選びゲームを進め、皆であとで反省会とか面白い企画も組めるんじゃないでしょうか。
そして、中でも驚かされたのは歴戦のカードゲーマーKuonGKサンの配信。
先日Ranked PlayでLgendaryランクに到達されたそうですが、シーズン2週間目辺りでレジェンドというのは実際スゴイ級です。
➥ [ニコニコミュニティ] Game & Talk KuonGK
感じ入ったのはTCG熟練者ならではのゲーム構造に対する洞察力とでも言いましょうか。
カード1枚を覚えることで、そのカードのゲーム内における立ち位置まで的確に掴んでしまうという、まさに「一を聞いて十を知る」能力ですね。
Negitaku.orgに掲載された元M;TGプレイヤーのコメント和訳記事が大きく反響を呼んでいるので参考までに。
➥ 『Hearthstone: Heroes of Warcraft』を始めて約7日でトップラダーのLegendaryに到達したMagic: The Gatheringの元世界王者Gabe Walls氏のAMA和訳 by nemuke
ニコニコ動画の遊戯王MADしかカードゲームの知識がなかった(しかも全然役にたってない)私には理解するのに多大な時間を費やすことも、TCGジャンルにこなれた人々はすんなり適応してしまうのを目の当たりにすることばかりな最近です。
今後オープンβから正式サービス開始に至る中で日本人プレイヤーが続々と増えていくでしょうし、新規の人向けのレクチャーを行う動画は相当に需要があるかと思います。
腕に覚えのある人も無い人も、動画配信に挑戦してみてはいかがでしょうか。
それじゃ、Hearthstoneとコミュニティのこれからに
Cheers !
Cheers, Hearthstone team! Thank you for making a game the community loves! #InsideTheHearth pic.twitter.com/9HxPXjBXjA
— Zeriyah (@CM_Zeriyah) 2014, 2月 7
➥ [4gamer] Blizzard Entertainment,設立20周年を祝うムービーを公開