梅雨明けが間近にせまり、うだるような暑さに備える季節が今年もやってきました。例年ならばこの時期にはハースストーンの新コンテンツに関する発表がすでに行われており、プレイヤー達は夏とともに訪れる新カード実装を心待ちにしてきました。
しかし今年は7月中旬の現在に至っても、いまだ何らの発表や予告は行われていません。スタンダードフォーマットが導入された今年からはコンテンツ実装のサイクルが変更となり、年間に2つの拡張版と合間にひとつのアドベンチャーモードが実装されます。この影響により次期コンテンツ実装が例年よりも遅れる可能性も大いに考えられ、コミュニティでは世界選手権ツアーの日程に影響を与えないタイミングを有力視されています。
参照:過去のコンテンツ実装タイムライン
ナクスラーマスの呪い(Naxx) 2014/7/22 ゴブリン vs ノーム(GvG) 2014/12/8 ブラックロックマウンテン(BRM) 2015/4/2 グランドトーナメント(TGT) 2015/8/24 リーグオブエクスプローラー(LOE) 2015/11/12 旧神のささやき(OldGods) 2016/4/26
参照:2016 世界選手権ツアー予定
夏季選手権ポイント締め切り 8月5日まで ヨーロッパ夏季予選 8月12日~14日 南北アメリカ夏季予選 8月19日~21日 南北アメリカ夏季地域選手権 9月17日~18日 ヨーロッパ夏季地域選手権 9月24日~25日 APAC夏季地域選手権 9月30日~10月1日
前回の拡張版からはや2ヶ月以上が経過しプレイヤー達が新カードの到来を期待し始める今日このごろですが、ようやく次期コンテンツに関連するウワサ話がちらほらと聞こえるようになってきました。
本日は中国のネット掲示板でリークされたとされる情報をひとつご紹介します。
次期アドベンチャーのテーマはレイドダンジョン?
MMO RPGというゲームジャンルで定番の「レイド」とは、多数のプレイヤー達が協力しなければ到底敵わない強大なモンスター(Raid Boss)に挑むことの俗語です。レイドはWorld of Warcraftにおいて最も重要なコンテンツのひとつであり、仲間とともに挑戦したインスタンスエリア(ダンジョン)はWoW経験者にとって格別に思い入れが深いものでしょう。
そのレイドダンジョンのどれかひとつが新アドベンチャーのテーマになるのではという噂が昨日からまことしやかに囁かれています。情報ソースは中国のネット掲示板tieba(Baidu運営)の投稿であり信ぴょう性に欠けます。ただし、この投稿者は今週のメンテナンスで予告なく実装されたShamanの新スキン「託宣師モルグル(Morgl the Oracle)」と、その入手方法ともなる「友達を誘おう(Recruit a Friend)」の新機能実装を予言するような書き込みをしていたためにわかに注目が集まっています。
Next adventure to be themed after a WoW raid exactly three Chinese characters long [reddit]
ヒントは中国語で3文字
「NetEaseで働いてるおじさんが教えてくれたんだけど・・・・」というタイトルで投稿されたShamanの新スキンリーク情報が正しかったことで、上記の投稿が大きくとりあげられ掲示板利用者から賞賛を集めました(未公開情報をリークする倫理観の欠如はともあれ)。そして次のリークを期待する声に対して、投稿者が示したヒントは「次のアドベンチャーは中国語で3文字のレイドになるよ」というものでした。
Next adventure to be themed after a WoW raid exactly three Chinese characters long [reddit]
この情報が中国の情報メディア「Iplaymtg」にとりあげられると、中国の最も有名なハースストーンプロチーム「Team Celestial」の公式アカウントは下記の9つを該当候補としてフェイスブックに投稿しています。
[SPOILER] Iplaymtg(旅法师营地, a Chinese media) reveals today that...https://t.co/vuMw5OLE71 pic.twitter.com/m6Ifl3VOMZ
— Team Celestial (@CelestialSinn) 2016年7月13日
この中から可能性が高いと噂されているダンジョンをピックアップしてみましょう。
Highmaul
アゼロスと隣り合う世界、ドラエナーの存在するオーガ達の首都Highmaul(ハイモール)。
「俺、殴る。」の愚鈍な種族というイメージとかけはなれた高い知能を持つこの土地のオーガ達は、大規模な都市と文化を発展させ魔法にも精通しています。このオーガ達の帝国Gorianを攻略するレイドはWorld of Warcraft拡張版『Warlords of Draenor』で実装されました。
Terrace of Endless Spring
拡張版『Mists of Pandaria』で実装されたレイドゾーンのひとつ。アゼロスの創世記にタイタンによって滅ぼされた旧神《放たれし激昂ヤシャラージュ / Y'Shaarj, Rage Unbound》の死骸が秘境パンダリアの大地を穢しており、負の感情によって生み出されたエレメンタルのSha of Fearがこのレイドゾーンで待ちかまえています。
カードの伝承: ヤシャラージュ [Youtube]
Karazhan
『カラザン』というキーワードにはWoW経験者でなくともハッと気付くかもしれません。ここは映画『ウォークラフト』にも登場した守護者《メディヴ / Medivh》の研究所です。すでに映画を鑑賞してきた人ならば天を突くばかりの壮麗な尖塔がありありと目に浮かぶのではないでしょうか。
『ウォークラフト』MAKING:ENERGY CHAMBER [Youtube]
Ulduar
こちらも旧神とゆかりのある場所。というよりも、最悪の旧神との呼び名も高い《希望の終焉 ヨグ=サロン / Yogg-Saron, Hope's End》のご本人が封印されていた場所です。詳細は下記の動画にて。
カードの伝承: ヨグ=サロン [Youtube]