ウンゴロ第二シーズンのデッキスポットライト


ウンゴロ環境2回目のシーズン


先日のこと。立夏を迎えたというニュースを目にした途端に、いつもの道端でウツギの花やカキツバタが咲いていることに気が付き、毎日視界に入ってたはずなのに妙なものだなぁと物思いに耽りました。なにかと気忙しくゲームに逃避したい願望が高まるGoNinjaです。

ウンゴロ環境2回目のラダーシーズン閉幕まで一週間を切りました。メタゲームはまだまだ変化の余地を残しているように見受けられ、過去の新カード追加時と比較してデッキのトレンドがここまで流動性を保っていることに驚きをおぼえます。ふり返ると、これまで新弾がゲームに実装されるたび、その時々で支配的な影響力を持つデッキが登場してきました。例えばSecret Paladin、あるいはAggro Shaman、そうした彼らの影響力は次の環境まで陰ることはほとんどなく、ユーザーの声に応じて開発チームがnerfという形でメタゲームに介入することが度々ありました。

4月のスタンダード更新と同時に訪れたウンゴロ環境ではWarrior・Rogue・Hunterの3クラスの人気が突出し、他を大きく突き放すこのビッグ3が新環境のメインプレイヤーになるかと予期されました。しかしマーロックおじさんと化したPaladinが事前評価を大きく覆す活躍によってメタゲームをかき乱し、Quest系デッキからの転向を図ったMageやDruidが後に続いています。トーナメントではやや影が薄いPriestもラダーでは堅実な人気を保っており、現在のメタゲームを定義するトップデッキ争いは団子状態の混戦模様へと移行したようです。

約1名か2名を除いて現在のクラス間バランスは非常に良好であるとユーザーからも賞賛されており、ウンゴロ拡張版実装における開発チームの試みは偉大な成功を収めたといえるでしょう。あとはユーザーの手に委ねられており、デッキの流行とメタゲームへの解答はユーザー達自身が導き出すことを是とする開発チームの方針において、今現在のハースストーンは理想に近い対戦環境にあるようです。

さて今回の記事はまたしてもVicious Syndicateのメタリポートを参照しつつ、デッキトレンドに適応することで進化を遂げた注目デッキにスポットを当てていきたいと思います。




独走は終わり混戦模様へ



vS Data Reaper Report #49 [Vicious Syndicate]


4月第一週にウンゴロ拡張版がリリースされた直後は確かに先述の3クラスが飛び抜けていました。しかし彼らの独走を許すまじとPaladin・Mageクラスが猛追し、一拍遅れてDruidのプレイヤー数が急増しています。Priestは華々しい活躍の印象は残していないものの、右肩上がりで着実に支持を獲得し続けています。5月に突入すると他を大きく突き放す存在となるデッキが消失し、Tier1とTier2のデッキを分かつ境界が消失しました。新弾リリースから一ヶ月以上が経過しているにもかかわらず、これほどまでに多くのクラスがメタゲームの覇権を競い合っているのは稀有な状況です。(約一名のみ低空飛行からそのまま墜落しそうですが)

ここ最近の勢力争いをつぶさに見ていくと、やはりMageクラスの堅調ぶりが最も目立ちます。この原動力となっているのはSecret Mageの登場であり、従来からのControl型デッキと併せればラダーにおける最大勢力を争うほどの規模に成長を続けています。

このデッキは《フレイムウェイカー / Flamewaker》《魔力の炸裂 / Arcane Blast》を失ったTempo Mageが、その補完として秘策/Secretスペルとそのシナジーを取り入れたものと解釈できます。こうした構築スタイルそのものは目新しくありませんが、なぜ今の環境でかつてないほどに高いパフォーマンスを発揮しているものでしょうか。

その理由はもちろんSecret (Tempo) Mageにとって都合の良い条件が数多く揃っていることに他なりません。このデッキはコストダウンのシナジーによってテンポをとることに長けており、Quest Rogueが条件を達成するよりいや早く30ダメージを与えるだけの速さを備えています。ほかにもCrab Metaと言われる蟹のテックカードはMageに対してなんら意味を為さず、流行のToken(Aggro) Druidに対しても有利な相性にあることが主な要因と考えられます。

つまるところMurloc Paladinの大流行を発端とするメタの変化がこのデッキに活躍するチャンスをもたらしたものであり、さらにSecret Mage自身の流行が他のデッキにも影響を与えることで更なる刺激を環境にもたらしてくれるでしょう。

一方で、ウンゴロリリース直後に見られたQuest Mage(Freeze Mage)の流行は、Pirate WarriorやMidrange Hunterなどのアグレッシブなデッキに打ち砕かれました。しかしこの人気は秘策/Secretスペルのシナジーとリアクティブにボードへ対処することに長けたControl型のデッキが引き継いでいます。Mage人気の片翼を担うこのBurn Mageは過去のControl型デッキとは異なる特徴を幾つか備えており、最序盤の《マナ・ワーム / Mana Wyrm》や終盤の《ガーディアン・メディヴ / Medivh, the Guardian》によって相手の脅威を除去しながら自らのボードを育てることが大きな武器となっています。

今後のメタゲームは異なるデッキタイプを揃えたMageとPaladinの勢力争いが転換点になると考えられ、その結果によって新たなデッキトレンドを呼びおこし6月以降もプレイヤーを飽きさせない変化が期待できると見込まれます。




ランク帯に見られる流行の乖離



vS Data Reaper Report #49 [Vicious Syndicate]


再三言われていることですが、メタゲームとは普遍的なものではありません。同じフォーマットのプレイモードへ挑戦している人々の間においても、その所属ランク帯によってデッキのトレンドが様変わりします。ウンゴロ環境ではこの傾向がより顕著となっており、原因は「あのデッキ使っとけば間違いないっしょ」と言われるようなデッキが存在しないことにあると考えられます。

今回のvS Data Reaper Reportを参照すれば、ランク15からランク11までのプレイヤー帯ではHunterクラスがたったひとつのデッキタイプで14%という高い支持を獲得しています。しかしランク10までの集計を境目として、レジェンドランクまでのプレイヤー帯ではがらりと順位が入れ替わり、ランク10未満で人気の高いWarriorやHunterはランクを登るほどに減少傾向にあることが見て取れます。

わたし達はハースストーンのゲームデザイナーではありませんから、こうしたデッキの流行がランク帯ごとに異なる現象を評価することは重要ではありません。この情報を活かす方策は自分のランクに当てはめて考え、そのトレンドに対して自分が適応することです。ただその一方で、デッキの流行がどこからもたらされるかについても意識しておく必要があります。

流行の方向性というものは一概に言えませんが、やはり他のプレイヤーに対する影響力が最も大きな源流であり、熱心でコアなプレイヤー達からカジュアル層へと流れていくのが常となっています。やや適切ではありませんが、ラダーのランクに照らせば上から下へと伝わる傾向にあるとも言えます。

このことは前回のReport #48でも言及されており、文中では経済用語の「trickle down」と表現されていました。竹中平蔵氏が手の平ぐるんぐるんしたあのトリクルダウン理論と言えば思い出す方もいるでしょう。

そしてデッキの流行がトッププレイヤーから全体へ浸透していく有様をメタゲームのトリクルダウンとするならば、やはりトッププレイヤー達の流行に敏感になっておくことがメタゲームへ機敏に対応するために欠かせないものとなります。たとえばデッキトレンドにのっとりMurloc Paladinでランクを登っていたとしたら、いつの間にか蟹をぶん投げてくるDruidに囲まれていたなどという状況が想定されるということです。




メタの間隙



vS Data Reaper Report #49 [Vicious Syndicate]


次に勝率へと視点を移していきましょう。先々週からの流行で爆発的に増加したToken Shamanはあらゆるランク帯で猛威を奮っていたようです。この活躍に後塵を拝する形となったMageクラスもいまだ安定した勝率を保っており、そこへ次ぐPaladinやDruidが支持の高さを反映しています。そして目立つ変化はPirate WarriorとControl Paladinの浮上です。

この結果を目の当たりにすると、なぜこれほどMageのパフォーマンスが高いかという疑問が再び浮かんできます。その要因を探るためにはデッキごとのマッチアップチャートを第一に参照すべきでしょう。タブローを利用して引用している下記のインタラクティブチャートでは、マウスカーソルをあわせることでそれぞれの組み合わせ毎に集計されたゲーム数と勝率が確認できます。


  • Favorability : 二つのデッキにおけるHero Deck側から見た有利不利
    • Dominating : チンパンでも勝てる
    • Highly Favorable(Unfavorable) : 明らかに有利(不利)
    • Favorable : 有利
    • Even : 対等
    • Slightly Unfavorable(Favorable) : やや不利(有利)
    • Unfavorable : 不利
    • Oppressive : 安西先生でも諦めろと言うレベル
  • Hero Deck : X軸の主体側デッキ
  • Opponent Deck : 対戦相手のデッキ
  • Number of games : 記録された当該マッチアップの総ゲーム数
  • SL winrate : Hero Deck側から見たマッチアップにおける勝率
  • Stderr Winrate : 勝率誤差の見積もり



vS Data Reaper Report #49 [Vicious Syndicate]


Stderr Winrateとは集計の分散具合いに比例して高くなる勝率誤差の見積もりであり、総ゲーム数が多くなるほど勝率は平均値に収束し誤差が少なくなるためあまり気にする必要はありません。例えばトーナメントを想定した特定デッキとのマッチアップについて参考にする場合などにおいて、この値が高いマッチアップの勝率結果については注意するよう心に留めておくとよいでしょう。

上記のチャートで着目すべきは記録されたゲーム数(Number of games)と勝率(SL winrate)の2項目です。この数字の多寡を確認していけば、Mageクラスがどの対戦デッキをターゲットとして高いパフォーマンスを発揮し、それが全体勝率へと貢献しているのかつまびらかになるわけです。まずは有利を示す緑色の枠がどれほど多いかという視覚的な印象を捨てましょう。環境におけるトップデッキ達とのゲーム数と勝率こそが重要なのです。

例えばSecret Mageの例で見ていくと、流行のToken Druidや同じクラスのBurn Mage、そしてプレイヤー数が再び増加したQuest Rogueを食い物にしていることが容易に見て取れます。そして自明のことですが、高ランク帯でSecret Mageの勝率が高いということは該当するマッチアップの機会が非常に多いということです。

さてレジェンドランク帯で快進撃を続けているToken Druidの状況はいかがでしょうか。4月後半からの爆発的な人気を誇ったMurloc Paladin・Midrange Paladinの両者に対して明確なカウンターとなり、他にもQuest Rogueを食い荒らしていたことが流行の要因であると一目で判ります。しかしControl系のデッキに対しては厳しい状況にあり、同じPaladinであってもControl Paladinに対しては不利な相性です。このように現在の注目デッキ達は4月後半からの流行に対するカウンターと、その隙間を突くようにして高いパフォーマンスを発揮していることが人気の理由であると窺い知れるのです。




Burn Mage




Discover? Burn?

4月以降も引き続き好成績を残しているBurn Mageとは、Freeze Mageとは別系統でControl型に分類されるデッキです。従来通りのボードコントロールに長けた特徴へ強力なフィニッシャーとなるダメージスペルとコンボが加えられており、Burn Mageという呼称の由来となっています。デッキの内容としては先月までDiscover Mageと呼ばれていた構成とほとんど差異は見られません。

ちなみに、MageクラスのControl型デッキは古くから様々な呼称がコミュニティで用いられており、そのデッキごとの特色が命名の由来となる傾向にあります。例を挙げれば、クローズドβ期には巨人ミニオンを利用するGiant Mage、《メディヴの残響 / Echo of Medivh》でミニオンを補充するEcho Mage、StrifeCroの愛好していたGrinder Mage、またはDogのBattlecry Mage(Concede Mage)などなど。

カラザンの《おしゃべりな本 / Babbling Book》、ガジェッツァンの《カバールの飛脚 / Kabal Courier》、そして今回の《始原の秘紋 / Primordial Glyph》という発見/Discover能力を持ったカードを6枚もデッキへ入れていたDiscover Mageとの類型であると捉えておけばよいでしょう。

発見/Discoverアビリティはデッキ外からカードを1枚取得することによるバリューと、選択肢から選ぶことによる様々な状況への対応力が評価されていました。Burn Mageへの変化はメタに適したカードの採用など様々に理由が考えられますが、両者のデッキの線引はやや曖昧なのでデッキ名の用語にこだわる必要はなさそうです。

さてこのデッキはボードコントロールに非常に優れており、アグレッシブなToken Druidからコンボ主体のQuest Rogueまで幅広く対応可能です。流行デッキにたいして目立つほど相性の良いマッチアップは多くありませんが、全体的に勝率平均が高いというところにこのデッキの特色が現れているものでしょう。

ただしリアクティブな性質のControlデッキであるため、メタゲームに対して敏感に対応しカードの選定まで考える必要があります。流行デッキの原型はPsyGuenterの構成と考えられており、5月中に高い成績を達成したプレイヤー達は幾つかのカードを差し替え工夫を凝らしていました。

プレイングの柔軟性が高いということも相まって初心者向けとは言えないものの、Controlデッキを愛好するプレイヤーにとって現在第一の選択肢といえます。




参照デッキリンク

PsyGuenter's Discover Burn Mage [Vicious Syndicate]
Portia’s Discover Burn Mage – #8 Legend (May 2017, Season 38) [TOP DECKS]
blitzchung' s Rank1 Burn Mage [Twitter]
Hearthstone Pro Deck Comparison: Discover Mage [Hearthhead]




Secret Mage




デッキのリファイン

本来支払うべきコストを踏み倒し、さらに対戦相手のプレイを牽制しながらテンポの優位を獲得するSecret Mageは現在のメタゲームで驚異的な活躍を見せ続けています。スペルカードと秘策/Secretのシナジーが充実しきったこのデッキは過去例にないほど一貫性を備えており、初手のラインナップ次第ではゲームの最序盤から犯罪的なカードプレイも可能とするのは周知のことです。

興味深いところでは、5月の初旬に活躍していたSytraxなどのスタンダードなデッキ構成から様々なバリエーションがプレイされ、思いがけず奥行きの深いデッキであることが垣間見えています。主なカード入れ替え対象がガジェッツァンで追加された《カバールの下っ端 / Kabal Lackey》であったことは更に意外でしょう。

このカードはミニオン本体は貧弱であるものの、Rogueの《段取り / Preparation》のようにコスト減衰が可能です。しかし《マナ・ワーム / Mana Wyrm》からボードを組み立てていくプレイと比較して、1ターン目のプレイとしてはあまり有効ではないと判断されたようです。

このカードと交代で《パイロス / Pyros》《無貌の召喚師 / Faceless Summoner》などソリッドなミニオンを採用したデッキが5月中は人気を集めていました。また他にも《アイスブロック / Ice Block》《パイロブラスト / Pyroblast》を搭載し、《アイスランス / Ice Lance》を失う前のAggro Freeze Mageを彷彿とさせるデッキも登場しています。




参照デッキリンク

APXVoiD’s Secret Mage [Vicious Syndicate]
ZachO’s Secret Mage [Vicious Syndicate]
[GUIDE] Mastering Secret Mage [CompetitiveHS]
Damdam's Rank6 Secret Mage [Twitter]




Token/Aggro Druid




アグロの新たな代名詞

ガジェッツァンで一躍名を挙げたPirate Warriorは次の環境でも大暴れすることが危惧され、実際に4月初旬に現れた新デッキ達を蹴散らす活躍を見せました。しかしまさかDruidのAggroデッキに敗北を喫することになるとは予想だにしなかったことでしょう。

新環境のToken/Aggro Druidはレジェンドランク帯において最もプレイされるデッキにまで成り上がり、現在最も警戒すべきAggroデッキとしてメタゲームに影響を及ぼすようになりました。Pirate Warriorとの違いはミニオンを横に広く展開するプレイスタイルであり、他のクラスにAoEの採用を意識させるという変化を既に引き起こしています。

チープなミニオンを並べて強化し盤面の脅威を雪だるま式に膨らませていくスタイルは他クラスのAggroデッキを蹴散らし、カードを正しくドローするか《練気 / Innervate》によるマナブーストが適切ならばあらゆるデッキをゲーム序盤で挫くほどの展開力を備えています。

このデッキはチープなミニオン達とbuffする様々な手段が目立ちますが、ミニオンの選定は実に自由度が高い点もひとつの特徴です。《飢えたカニ / Hungry Crab》《ゴラッカ・クローラー / Golakka Crawler》による流行デッキへのカウンターを窺う構成、またはFinjaパッケージと俗に呼ばれる《飛刀手流忍者・六丸 / Finja, the Flying Star》以下3種類のマーロック/Murlocミニオンを加えた構成も人気です。

当然のことながらAoEに脆弱であり、優位なマッチアップはその人気ぶりと比べてさほど多くはありません。しかしMurlocに頼るPaladinやQuest Rogueが健在である限り、このデッキは常にAggroデッキ選択の候補に挙がり続ける見込みです。




参照デッキリンク

Phonetap’s Token Druid [Vicious Syndicate]
Tyler’s Token Druid [Vicious Syndicate]
Ant's Rank6 Token Druid [Twitter]
Xixo's Beast Token Druid [Twitter]
Th3raT’s Aggro Token Druid – HCT Americas Spring Playoffs 2017 [TOP DECKS]




Control Paladin




メタがメタを呼ぶ

爆発的な人気を誇ったPaladinに対して《飢えたカニ / Hungry Crab》は実に効果的に機能し、砕いてダストに変えてしまった人も多いであろうこのカードを泣く泣く作成するプレイヤーが存在ほどメタに広く普及しました。こうしたMurlocヘイトを回避できるデッキ構成が見直されるのも必然であったのでしょう。

加えて盤面を広く展開するToken Druidに対してはボードコントロールが効果的に刺さるため、5月の中旬頃からControl Paladinの評価が急上昇しています。《剣竜騎乗 / Spikeridged Steed》《太陽の番人タリム / Sunkeeper Tarim》など低コストのミニオンを活かせる手段を獲得していたPaladinは、このウンゴロ環境でN'Zoth構成とはまた異なるControlスタイルを確立するに至りました。

リファインされたこのControl Paladinは2枚入りの《終末予言者 / Doomsayer》からお馴染みの《平等 / Equality》コンボまで多数のボードワイプ能力を持ちます。カードドローが乏しく見えるものの、その場でカードを手札に加える《水文学者 / Hydrologist》《ストーンヒルの守護者 / Stonehill Defender》、そしてチープなミニオンを戦力に変える上述のカード達の恩恵でさほど不足は感じません。

もちろんN'Zoth構築も一定の割合でプレイされており、デッキのバリエーションとテックカード採用の自由度が比較的に高いことも特筆すべきでしょう。武器破壊のテックカードでは《暴蝕ウーズ / Gluttonous Ooze》《ハリソン・ジョーンズ / Harrison Jones》が人気を分けており、Burn Mageの《ガーディアン・メディヴ / Medivh, the Guardian》を想定するプレイヤーには前者が選ばれています。

メタゲームは日々変化を続けており、勢いを盛り返しつつあるPirate Warriorに加えDruidやShamanのTokenデッキがプレイされるほどに、このControl Paladinのメタゲームにおける存在感は高まっていくように予想されます。




参照デッキリンク

Underscore’s Control Paladin [Vicious Syndicate]
Chakki’s Control Paladin – HCT Americas Spring Playoffs 2017 [TOP DECKS]
Vlps’ N’Zoth Paladin – HCT Americas Spring Playoffs 2017 [TOP DECKS]
Meati's N'Zoth Control Paladin [Twitter]




Token Evolve Shaman




見過ごされてきたデッキ

ウンゴロ拡張版リリース後のShamanクラスでは当然ながらメカニズムの目新しさにプレイヤー達は惹きつけられ、新たなレジェンドカードである《マーロック大連合 / Unite the Murlocs》によるAggroデッキ、そして《原始の王カリモス / Kalimos, Primal Lord》エレメンタル/Elementalミニオンを中心とするMidrangeデッキがプレイされてきました。

残念ながらどちらも他クラスのトップデッキ達には一歩及ばず、Warlockと共に新環境で辛酸を舐める日々が続いていました。しかしそれは既に過ぎ去った過去であり、シーズン終盤を迎えるいま現在において最も脅威と目される存在へ変貌しつつあります。5月中旬からの流行であるToken Shamanは数多くのトッププレイヤー達によって瞬く間に洗練され、平均勝率においてあっさりと首位をもぎとる活躍を見せてくれました。

この新たなデッキはToken Druidと似通った方法で盤面へチープなミニオンを並べ、《血の渇き / Bloodlust》による爆発力で相手ヒーローのヘルスを一気にこそぎ落とす攻撃的なデッキです。しかしToken Druidのようなアグレッシブ一辺倒の構築ではなく、Shaman固有のカードを活かしたゲーム後半のバリューで相手を圧倒する選択肢も備えています。

その最たる手段はデッキ名にも挙がっている《進化 / Evolve》です。《ドッペルギャングスター / Doppelgangster》とのコンビネーションは防ぐこと事態が難しく、ボード上に凄まじい圧力を出現させます。そして相反する性質の《退化 / Devolve》挑発/Tauntミニオンを命綱とする現環境のデッキ達に極めて有効に作用し、《血の渇き / Bloodlust》によるバーストダメージをアシストすることが可能です。




参照デッキリンク

Standard Token Evolve Shaman [Vicious Syndicate]
Trunks' Evolve Jade Shaman - CN vs EU 2017 Playoffs [TOP DECKS]
Deck guide: Token Shaman, the new deck to beat. [CompetitiveHS]
S37 Legend Evolve Shaman (71% Winrate) [Hearthpwn]




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Hearthstone dojo: ウンゴロ第二シーズンのデッキスポットライト
ウンゴロ第二シーズンのデッキスポットライト
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