レノ・ジャクソンのいない世界


この記事は次回のカードセットローテーションでスタンダードから外れるカードのおさらいと、その影響について考察していく内容です。キャッチーなブログタイトルを付けたい気分だっただけでして、《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》というカード1枚のみに焦点を当てるのが目的ではありません。

もちろん彼が環境から去っていくことは一大事です。デッキにカードが1種1枚ずつしか入らないハイランダーと呼ばれるデッキ構築において核心に位置するカードですから、ともすれば既存のReno系デッキすべてが空中分解しかねません。先日の開発者Q&Aでは彼の代わりとしてヒーローのヘルス回復を担当するカード、たとえば往年の《骨董品のヒールロボ / Antique Healbot》のような、クラス共通で使える回復ミニオンの新カード追加について否定的な方針が示されました。

これは特に、回復能力を中立カードに頼っていたReno Mage・Reno Warlockにとって死刑宣告に近いものです。ガジェッツァンでテコ入れしたばかりなのに開発チームがこのアーキタイプを見捨てるはずはないと楽観的に考えたいところですが、追加される新カードの性能に依存する部分があまりに大きすぎるため未知数です。

ひとまず今回の記事では、《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》のアビリティ発動条件を満たすデッキ群からどんなカードが脱落するかを再確認し、来たるべきマンモス年の大変革を予想する下準備としていきたいと思います。




Index

[ページ内リンク]

▼ 事前情報のおさらい

▼ 脱落するカードセットの特色

▼ 現行メタデッキのローテーションカード一覧

▼ Reno Warlock

▼ Reno Mage

▼ Reno Priest





▲Index

事前情報のおさらい

カードセットローテーションの基本事項からいま一度おさらいしておきます。

新コンテンツ追加によってカードプールが際限なく増え続けていくことはゲームバランスを損ねたり、開発チームのカードデザインアイデアに制限を課す問題点が指摘されていました。また、あまりに膨大なカードプールは新規プレイヤーの参入を阻む障壁にもなり得ます。このため2016年4月よりカードセットのローテーションによって環境の新鮮さを保つシステムのフォーマット制度が導入されました。

このフォーマットによる区分はカードセットがローテーションする「スタンダード」と全カードセット使用可能な「ワイルド」に二分されており、「スタンダード」で使用可能なカードセットは”その年と前年にリリースされたカードセットのみ”という使用制限が存在します。そして1年毎に更新されるスタンダードの次回更新時期というのが、あと1~2ヶ月程度でリリースされる(であろう)次期拡張パック発売のタイミングなのです。

参照リンク:
新しいプレイ方法 [Battle.net]
マンモス年のインパクト! [Battle.net]



◆ 脱落するカードセット(+殿堂入り)

今年は2017年なので次回のスタンダード更新は2015年中に発売されたカードセットがスタンダードから脱落することになります。対象となるカードセットは以下の3つです。


BRM31枚、TGT132枚、LOE45枚、合計208枚のカードが一斉にスタンダード環境から姿を消します。さらに今回は「栄誉の殿堂」というカード区分が新たに設けられ、非常に使用頻度の高かった共通ミニオンを含む6枚のクラシックカード達がワイルド専用へと移行します。

今現在のカードプール906枚から214枚が失われ、そこへ新しい拡張パック約130枚が追加されるわけですから、その影響は極めて甚大だなどと言葉で表せる程度のインパクトではありません。

昨年4月のスタンダード更新を経験している人達ならば、あの混沌としつつもすべてが新鮮な変化の季節を心待ちにしているのではないかと思います。次のメタを作るのは誰なのか、どんなプレイヤーにもどんなデッキにも等しく機会が与えられ、チャンスを掴んでのし上がろうという野心に活気づくのがスタンダードイヤー更新の春なのです。



◆ 次期拡張パックの発売時期は?

現時点で次期拡張パック(=スタンダードイヤー更新)の発売時期は不明です。Blizzard公式からは拡張パックの内容やおおよその発売時期すらまったく情報が出ていません。それでもハースストーンは正式リリースから3年を迎えますので、コミュニティの間では先例からおおよその発売時期について予想が立てられています。

まず、2014年7月のCurse of Naxxramasから始まったハースストーンの追加コンテンツは、4月・7~8月・12月の年間3回のほぼ定期的なリリースサイクルが続けられています。そのうち2015年と2016年の春に発売されたのがBlackrock Mountain(BRM)とWhispers of the Old Gods(WotOG, Old Gods)です。そしてそれぞれの発売日はBRMが2015年4月2日、Old Godsが2016年4月26日となっており、この例に倣って次回の拡張パックも4月中に発売されると見込まれています。


それではいつ具体的に次期コンテンツの発表が行われるのでしょうか。この発表についてはお馴染みのゲームディレクターBen Brode氏が新コンテンツを仄めかすようなツイートをしているため、月曜日(日本時間おおよそ火曜日)に動きがあるのではないかと見られています。





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脱落するカードセットの特色


◆ ブラックロックマウンテン (BRM - Blackrock Mountain)



二番目のアドベンチャーモードにしてハースストーン追加コンテンツの第三弾。このカードセットリリース前に最も注目されていたのはドラゴン/Dragon種族シナジーの解禁でした。《イセラ / Ysera》《アレクストラーザ / Alexstrasza》など強力なミニオンは古くから存在していたものの、実はこの時点までドラゴン/Dragon種族のカードは孤立しており種族特性を活かしたカードの組み合わせは全く存在しなかったのです。

しかし追加カードの総枚数があまりに少なかったためかドラゴン/Dragon種族シナジーがメタゲームへと与えた影響は些少に留まり、蓋を開けてみれば《ソーリサン皇帝 / Emperor Thaurissan》が群を抜いて重要なカードであったことが判明しました。

そしてまた、《ウォーソングの武将 / Warsong Commander》のバグ修正と《ぐったりガブ呑み亭の常連 / Grim Patron》実装によってPatron Warriorがハースストーンの歴史に登場したのもこの時です。BlizzCon開催前のnerf調整を迎えるまで約半年間、この凶暴無比なデッキがメタゲームの支配者として君臨することとなりました。



◆ グランドトーナメント (TGT - The Grand Tournament)



GvGに続く拡張パック第二弾。ヒーロー毎に設定されている固有能力のヒーローパワーはハースストーンの基礎的な要素であり、このヒーローパワーと関連性をもたせたカードの実装と新たなキーワードアビリティの激励/InspireがTGT拡張パックの目玉でした。

残念ながらこの試みは大きな成功を収めることができませんでした。激励/Inspireの効果がやや及び腰であったこと、環境の速度はヒーローパワーを悠長に使用している時間を与えなかったことなどさまざまに要因が数えられます。

しかし各クラスそれぞれの特色を際立たせるような新カード達が幾つも追加されており、その中でも悪名高いのはやはり《謎めいた挑戦者 / Mysterious Challenger》でしょう。Paladinクラスを一足飛びに環境トップへと押し上げた活躍はいまだ多くのプレイヤー達にPTSDを残しています。「俺が誰かって?お前には関係ない。」



◆ リーグオブエクスプローラー (LOE - The League of Explorers)



このアドベンチャーの特徴は何と言ってもハースストーンオリジナルのキャラクターとストーリー展開が前面に押し出されたことでしょう。この当時すでにBlizzard社を支えるメガフランチャイズの一角へと成長しており、原作World of Warcraftのスピンアウト作品として従属する立ち位置からハースストーンが完全に脱皮した瞬間と見ることもできます。

追加された新カード達も非常にユニークで高い能力を持ち、今もって多くのデッキの中で抜きがたいキーカードとして活躍し続けています。《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》しかり、《サー・フィンレー・マルグルトン / Sir Finley Mrrgglton》しかり、《ブラン・ブロンズビアード / Brann Bronzebeard》しかり、最近は影が薄いものの《エリーズ・スターシーカー / Elise Starseeker》の功績も忘れられません。

他にも《トンネル・トログ / Tunnel Trogg》《墓荒らし / Tomb Pillager》など、一部のデッキにとっては土台として欠かせない優秀なミニオンが粒ぞろいのカードセットでした。今回のローテーションで最も惜しまれるカードセットであることは疑いようもありません。




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現行メタデッキのローテーションカード一覧


参照リンク:vS Data Reaper Report #39 [Vicious Syndicate]

※印付きのカードは必ずしもデッキに入るわけではないテックチョイスカードです。

◆ Tier 1

Aggro Shaman (サンプルデッキリストリンク)
Pirate Warrior (サンプルデッキリストリンク)

◆ Tier 2

Dragon Warrior (サンプルデッキリストリンク)
Aggro Rogue (サンプルデッキリストリンク)
Reno Mage (サンプルデッキリストリンク)
Mid-Jade Shaman (サンプルデッキリストリンク)

◆ Tier 3

Reno Lock (サンプルデッキリストリンク)
Control Shaman (サンプルデッキリストリンク)
Dragon Priest (サンプルデッキリストリンク)
Jade Druid (サンプルデッキリストリンク)
Control Warrior (サンプルデッキリストリンク)
Anyfin Paladin (サンプルデッキリストリンク)
Miracle Rogue (サンプルデッキリストリンク)
Midrange Shaman
Reno Priest (サンプルデッキリストリンク)

◆ Tier 4

Aviana Malygos Druid (サンプルデッキリストリンク)
Tempo Mage (サンプルデッキリストリンク)
Zoo Warlock
Jade Rogue
Secret Hunter (サンプルデッキリストリンク)
Beast Druid (サンプルデッキリストリンク)
Aviana C'Thun Druid (サンプルデッキリストリンク)
Midrange Hunter (サンプルデッキリストリンク)
Midrange Palladin (サンプルデッキリストリンク)
Freeze Mage (サンプルデッキリストリンク)




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Reno Warlock

◆ サンプルデッキ:
Reno Lock (サンプルデッキリストリンク)





驚くことに、現在プレイされている典型的な構成ではデッキのおよそ3分の1が入れ替えを求められることになります。この中には重要な回復手段とバーストダメージを生み出す材料が含まれており、もはやこの構築スタイルは成り立たないほどの致命的なダメージとなりかねません。

ただし先だって書いているようにガジェッツァンでハイランダーデッキをテコ入れしたばかりなのですから、《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》が抜けた穴をどうにかして塞ぐ対策が新カードで提案されることを期待したいところです。無かったらまぁそれはそれでしょうがありません。プレイヤーから見捨てられた古いデッキ達の墓場へと送られ、Handlockの隣へひっそりと埋葬されるだけでしょう。

唯一無二のヒーローパワーに支えられたこの構築スタイルが大人しく成仏するとは安易に信じられませんが、回復能力の欠如はやはり大きな問題としてRenolockの未来を閉ざそうとしています。



◆ グルダンがこの先生きのこるには

《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》(および《スナック売り / Refreshment Vendor》)を失うRenolockが採りうるであろう対策には二つの方向性があろうかと思います。

一つは抜け落ちたヘルス回復手段の代打を登用することでしょう。例えば《大地の円環の遠見師 / Earthen Ring Farseer》は過去のHandlockにおいて重要な役割を果たす3マナミニオンでした。《悪魔の憤怒 / Demonwrath》《インプ・ギャングのボス / Imp Gang Boss》が同時に脱落する次回のスタンダードでは3マナスロットの穴埋めとして見直されるでしょう。

他にもクラス共通の回復ミニオンでは《カルトの薬師 / Cult Apothecary》などもありますが、回復量が相手のデッキタイプに依存する点は不安が残ります。あとはガジェッツァンで追加された《超うざい調剤師 / Mistress of Mixtures》でしょうか。クラス共通ミニオンとして頼れる選択肢はそう多くありません。ヘルス回復のために《陽気なバーテン / Friendly Bartender》のような貧弱なミニオンをデッキに入れるのでは本末転倒です。

ゲームディレクターが中立の強力な回復カードを増さない方針と明言した以上、これら少ない選択肢が回復手段の頼みの綱となります。



◆ お前の魂は我が物に



あるいは今後、このクラスならではの手段でヒーローの生存力を高めていく可能性も有りうるかもしれません。たとえば《魂抽出 / Siphon Soul》、あるいは《生命吸収 / Drain Life》、そして《生贄の契約 / Sacrificial Pact》などなど、ミニオンや相手ヒーローからヘルスを吸い取る手段を持つことはWarlockクラスの忘れられがちな特性です。クラス毎のアイデンティティを重視する方針なのであれば、《魂抽出 / Siphon Soul》のように実用的なヘルス吸収能力が追加されることに期待したいところです。

またはヘルス回復を諦めかつてのHandlockのように挑発/Taunt《アレクストラーザ / Alexstrasza》《ロード・ジャラクサス / Lord Jaraxxus》で綱渡りする戦い方が復活する可能性もありえますが、これ以上は次期拡張パックの内容次第なので妄想に留まるのみです。どれだけ考えても現状では希望の輝きが見出だせず、スタンダード更新後のRenolockの未来は暗闇に包まれているかのようです。



◆ ウィンコンディションの喪失



ここまではヒーローのヘルス回復に着目してきました。回復手段はヒーローのヘルスというリソースをコントロールする手段であると同時に、多くの対戦において勝ち筋そのものとなります。端的な例ではAggroに対する6ターン目の《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》がオートウィンと呼ばれるように、このデッキにおいては重要なウィンコンディションのひとつだったのです。

次回のカードローテーションで第一に注目すべきはこのヘルス回復手段ではありますが、その他のウィンコンディションも大きな影響を受ける点は見逃せません。《凄まじき力 / Power Overwhelming》が栄誉の殿堂へと移行しワイルド限定のカードに変更され、さらに《ソーリサン皇帝 / Emperor Thaurissan》の消失によって強力なバーストダメージコンボが不可能となったのがその最たるものです。

もちろんこのコンビネーションは常にこのデッキで採用されてきたわけではありません。ミラーマッチ、またはJade DruidやPriestなど有効な相手は限られており、遅いデッキの喉元へ突きつける匕首のような存在でした。しかしたとえ手札にパーツが揃っていなくとも、その可能性があるというだけで十分に脅威に映ります。今後はWarlockからの20点バーストを警戒する必要がないのですから、ゲーム後半のプレイ選択において対戦相手を萎縮させることが難しくなるでしょう。

直接相手のヒーローを叩くほかにも、《凄まじき力 / Power Overwhelming》+《影の炎 / Shadowflame》、または《シルヴァナス・ウィンドランナー / Sylvanas Windrunner》との組み合わせのように、不利な状況を打開し盤面をスイングする手段を失うことにもなります。



◆ Kazakus & Krul



ずいぶんと酷評しているように見えるかもしれません。しかし実際のところ、《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》なくしてハイランダー構成のデッキを組む必然性があるのだろうかと疑いは晴れません。

そもそもデッキにカードが1種類1枚しか入らないことは戦略の安定感を欠きます。《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》で大金持ちになれば全てひっくるめた借金を叩き返してもお釣りがくるものでした。彼が去った後には数少ない回復手段しか残っておらず、しかもハイランダー構成ではそのカードが手札にはいる可能性も著しく下がります。

それでもなおハイランダー構成を組む理由となりうるのは、《カザカス / Kazakus》《枷を打ち砕きし者クラル / Krul the Unshackled》の2枚にかかっているでしょう。とりわけ後者がウィンコンディションとなるDemon Renolockの構築については、開発チームがさらなるアシストを考える可能性が高いのではないでしょうか。いま再びこのデッキが進化することを期待しておきましょう。




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Reno Mage

◆ サンプルデッキ:
Reno Mage (サンプルデッキリストリンク)





ヒーリング能力を持たないMageクラスにとって《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》との離別はあまりにも大きな痛手です。次期カードローテーションの際にはRenolockと同じ運命を辿ると予想する声も少なくありません。

スタンダード更新後にMageがハイランダーデッキを組む理由となるのは《カザカス / Kazakus》だけです。残念ながらMage専用として追加された《彫師ソリア / Inkmaster Solia》はあまり評価が高いとは言い難く、PriestやWarlockと比較してハイランダーデッキを組む理由がより希薄になります。

しかしこのクラスには莫大な価値を生み出す《カザカス / Kazakus》《ハイ!なソウルキャスター / Manic Soulcaster》で複製する手段があります。《ブラン・ブロンズビアード / Brann Bronzebeard》のローテーションアウト後はより一層このカードの価値が高まるでしょう。さらに《アイスブロック / Ice Block》《フロストノヴァ / Frost Nova》《ブリザード / Blizzard》など相手のターンをスキップする手段が複数存在し、ヘルス回復手段が少ない問題を凌ぐ道筋もあるのかもしれません。



◆ コンボの喪失

Mageも同様に今回のスタンダード更新によって勝利をもぎとる幾つかの手段を失います。まずは当然《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》によるヘルス回復。そしてさらに手痛いのは《ソーリサン皇帝 / Emperor Thaurissan》の脱落によるコンボの喪失です。ミニオン処理だけではなく相手ヒーローの顔を燃やす用途でも使えることがダイレクトダメージスペルの強みであり、そしてコスト低下と複数スペルによる瞬間的なダメージはウィンコンディションを整えるのに重要な役割を持っていました。

この強力なマナコスト減衰手段を失うことは1ターン中に発生させるバーストダメージの可能性を制限し、《大魔術師アントニダス / Archmage Antonidas》による《ファイアーボール / Fireball》の量産も難しくさせます。

《アイスランス / Ice Lance》がワイルド専用になることも相まって、Freeze Mageのように相手のヘルスを瞬間的に削りきる組み立て方はこれまでのようにはいきません。ついでに言えば、《忘れ去られた松明 / Forgotten Torch》も無くなるため、《彫師ソリア / Inkmaster Solia》+《パイロブラスト / Pyroblast》+《燃え盛る松明 / Roaring Torch》の16点コンボも実行不可能になります。



◆ 愛しのドレイクと単体除去



Reno Mageに限った話ではありませんが、カードドローと呪文ダメージ/Spell Damage+を兼ね備えた《アジュア・ドレイク / Azure Drake》の殿堂入りも大きなダメージとなりそうです。Warlockのようにヒーローパワーでカードを引けないMageはカードドロー手段が必須であり、ここまで都合の良いカードが存在しないからこそ常にデッキに採用されていたのです。

またこのミニオンと相性の良い《魔力の炸裂 / Arcane Blast》も失われます。このカードは《ちんけなバッカニーア / Small-Time Buccaneer》など最序盤のミニオンから、ヘルス4のミニオンまで少ないコストで対処可能となる便利な存在でした。3マナ6点のスペルとして再びドローできる《忘れ去られた松明 / Forgotten Torch》も脱落します。

ただしMageには過去の《フレイムキャノン / Flamecannon》のように、低コストで効果的な単体ダメージスペルが追加される傾向にあるので悲観することはないでしょう。



◆ Control Mageの将来

MageクラスにおいてControlスタイルの構築を考える場合、Freeze Mageの他にもうひとつの選択肢として浮かぶのが古典的なControlスタイル(いわゆるGrinder Mage,Battlecry Mage,Concede Mage)です。

このデッキは文字通り相手の戦力をすり潰すことを武器としており、2016年以前は断末魔/Deathrattleミニオンや《ドクター・ブーム / Dr. Boom》などハイバリューなミニオンでゲーム後半に相手を圧倒するというまさにオールドスタイルなControlデッキでした。クラーケン年のスタンダードイヤーが始まるとデッキからミニオンの数がごっそり削られ、コンボによる《ファイアーボール / Fireball》量産や《エリーズ・スターシーカー / Elise Starseeker》をウィンコンディションとするプレイスタイルへ移行しています。

《ソーリサン皇帝 / Emperor Thaurissan》《エリーズ・スターシーカー / Elise Starseeker》が同時に環境を去るマンモス年が始まったならばGrinder Mageも再びデッキを根底から見直す必要を迫られるでしょう。この時《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》亡きReno Mageと天秤にかけて、どちらがメタに適しているかが焦点となるはずです。




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Reno Priest

Reno Priest (サンプルデッキリストリンク)





ドラゴン/Dragon種族にフォーカスしていた2015年のカードセットがローテーションされるため、ご覧の通り優秀なミニオン達がごっそりと抜け落ちます。せっかく《ドラゴンファイア・ポーション / Dragonfire Potion》が追加されたというのに、序盤から中盤へと繋ぐ戦力を失ってしまうのです。



◆ ドラゴンとプリースト



Priestというクラスは古くからこの種族ミニオンとの関連性が深いため、ドラゴン/Dragon達との紐帯を完全に失ってしまうことはないでしょう。わけても《ドラコニッド諜報員 / Drakonid Operative》はこの種族シナジーを意識せずとも採用する価値があるほど強力です。今後追加されるであろうドラゴン/Dragon種族ミニオンが新たなパーツとして組み込まれていくことは予想するまでもありません。

問題はゲーム序盤の盤面を優位に運ぶ優秀なミニオン達が今回まとめて去ってしまうことにあります。アグレッシブなデッキに対しては防壁として、それ以外の対戦では盤面をスノーボールしていく橋頭堡として重要な存在だったミニオン達を失うことは、最序盤からの組み立てを再び考え直す必要に迫られます。



◆ Controlデッキのパーツ



ドラゴン/Dragon種族の他にも脱落するのはControl Priestが長らく愛用し続けてきた優秀なカード達です。AoE、単体除去、回復能力の増強、この3つがまとめて脱落するのはReno型デッキに限らず大きな損失となってしまいます。この辺りの穴埋めについては次期拡張パックに期待する他ないでしょう。



◆ 回復には不自由なし



一方で《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》の消失はそれほど大きな問題とはなりません。既に十分すぎるほど優秀な回復カードを備えており、この長所をさらに伸ばしていく方針であると開発チームは明言しています。むしろ《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》が存在していたがために、このクラスの優れた特性が日の目を見なかったといえるかもしれません。

次回スタンダード更新後も《レノ・ジャクソン / Reno Jackson》抜きでPirate Warriorに対処することが可能であり、そのためPriestは3つのクラスで唯一Renoデッキが生き残るであろうと予想する意見が多いのです。

回復能力に不自由しないこのクラスは、《密言・痛 / Shadow Word: Pain》《密言・死 / Shadow Word: Death》など汎用性の高いカード、または《ドラコニッド諜報員 / Drakonid Operative》のような優秀なカードをデッキに1枚しか採用できないというデメリット以外に、Renoデッキを組まない理由がさして見当たらないほど適正があると言えるでしょう。




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