Index
▼ デッキ概要 / Decklist
▼ Mulligan (初期手札の交換)
▼ Matchup (対戦の組み合わせ相性)
▼ Tips & 参照リンク
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デッキ概要 / Decklist
◆ Decklist(デッキリストサンプル)
Zoolock Meta Snapshot 44 [TempoStorm]
◆ LOEカード
・《Dark Peddler / 闇の売人》
2マナ2/2をフィールドに置き1マナのカードをDiscover/発見によって獲得する。Zooのプレイに様々なオプションを与えるLOEの注目カード。
Warlockクラスの1マナカード
《Blood Imp / ブラッドインプ》 《Flame Imp / 炎のインプ》 《Voidwalker / ヴォイドウォーカー》 《Reliquary Seeker / 聖遺物の探求者》
《Mortal Coil / 生の苦悩》 《Soulfire / 魂の炎》 《Corruption / 崩壊》
《Power Overwhelming / 凄まじき力》
・《Brann Bronzebeard / ブラン・ブロンズビアード》
低コストで有用なBattlecry/雄叫びアビリティを持つミニオン達と相性が良い。《Flame Imp / 炎のインプ》/《Doomguard / ドゥームガード》とはアンチシナジーとなる点に注意。単純に3マナでプレイするミニオンとして十分なスタッツと相手へのプレッシャーも備えているため、カードシナジーを意識し過ぎるあまり出し惜しむのは禁物。
シナジーカード
アンチシナジー
◆ カードオプション
《Argent Squire / アージェントの従騎士》
特にAggroデッキとの対戦に効果的
《Flame Juggler / 火炎ジャグラー》
RNGに依存するものの《Shielded Minibot / シールド・ミニロボ》とトレードが可能であるため再評価の向きがある。Battlecry/雄叫びによって《Brann Bronzebeard / ブラン・ブロンズビアード》とシナジーを産むのもポイント。
《Void Terror / ヴォイドテラー》
《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》を孵化させたり《Power Overwhelming / 凄まじき力》で強化したミニオンを吸収させることで爆発的な効果を産み出すこともあるが、価値を産み出す状況が限定されるため少々扱い辛い。
《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》
GvGのMechシナジーを取り入れた頃は手堅い4マナミニオンとして採用されていた。現在は《Dark Iron Dwarf / ダークアイアンのドワーフ》がBattlecry/雄叫びによる他ミニオンとの連携を評価されデッキに採用されている。
《Gormok the Impaler / 串刺しのゴーモック》
アビリティの発動に難があるためFlood Zoo以外にあまり見かけないカードだが、[NaVi] Xixoなど一部のプレイヤーはラダーデッキに好んで採用している。
◆ デッキ参照リンク
[TwoBiers] - Top15 Zoolock with Brann [Hearthpwn]
Tech Checks #4 – Brann Zoo [Abyssus]
Top 100 Legend Zoo Positioning Guide [reddit]
S22 Xixo Zoo [Twitter]
◆ 基礎戦略
Zoolock(Warlock Zoo)のバリエーションにおいて定番である低コストミニオンを主体に構成されたデッキ。Deathrattle/断末魔とTokenによって場残りしやすい性質とbuffを与えるアビリティのミニオンを数多く採用しており、Demon/悪魔種族のシナジーを大抵は含まない。テンポ争いに長けており様々な選択肢を持つことで状況に合わせて柔軟に対応可能なプレイを特徴としている。
デッキを作成するためのArcane dust/魔素が安価であること、ラダーにおいて古くから重用されデッキガイドも数多く用意されていることから初心者向けの構築と言われることもある。しかしゲーム展開をパズルに例えれば、マリガン・カードプレイ・ミニオントレード・ミニオンを置く位置などのピースとなる要素が非常に多いので完璧にプレイすることは難しいデッキ。ゲームを学ぶための最適な教材ともなる。
マナコストの安いミニオンによって最序盤から積極的に動き出すため、人によっては「Aggro Zoo」や「Fast Zoo」と呼び表すこともある。このデッキをAggroとMidrangeのどちらと捉えるかは古くから意見の別れるところだが、カテゴライズそのものにさしたる意味は無くデッキのコンセプトを理解することが肝要。基本的なプレイ指針としては毎ターンもっとも効果的なミニオンを用いて相手のミニオンと有利なトレードを行い盤面の制圧を目指していく。
ただし相手のミニオンと機械的にトレードを繰り返すのではなく、自分のミニオンがFaceへ行くか(相手Heroを殴るの意)相手のミニオンとトレードすべきかを対戦相手の性質を読み取って毎ターン考えなければならない。テンポに勝る状態を維持できるのであれば常に相手の盤面に置かれたミニオンを全て潰し切る必要性はない。加えて、対戦相手のクラスが盤面に残ったミニオンを足がかりに何かできるならばよくよく考えるべきである。
相手が逆転不可能なほど盤面の優位を形成するのもひとつの勝ち方ではあるが、これも対戦相手に依存するため常に目指す目標ではない。相手を盤面で圧倒してから1ターンに15ダメージ与えるのと、《Flame Imp / 炎のインプ》が5ターン殴り続けて15ダメージ与えるのでは後者のほうが遥かにマナ効率が良く、Zooという構築の性質に沿った合理的なプレイである。
デッキにはRemoval(除去用)のSpell/呪文が《Imp-losion / インプァクト》以外に採用されておらず、ボードコントロールは基本的にミニオン同士のトレードで行う。また、相手Heroに対して盤面が空っぽの状況から直接ダメージを与える手段も限られている。例えば《Doomguard / ドゥームガード》のCharge/突撃、他に強いて挙げれば《Knife Juggler / ナイフ・ジャグラー》。
このためWarlock ZooのWin condition(いわゆる勝ち筋)を築くのは盤面を確保するミニオンが全てとも言える。
カードドローはもちろんHero Powerの《Life Tap / 命を魔力に》で賄うことになるが、自身のヘルスを削る上に2マナを費やすためミニオンプッシュに出遅れてしまう。マナを余さず使いきることや手札を潤沢に保つことを優先してこのHero Powerを使用すべきではない。手札と盤面の状況、そして予想しうる相手の対応を考慮してカードを引くことが勝敗に大きく関わってくる。
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Mulligan (初期手札の交換)
◆ 基礎プラン
盤面の優位を目指すZoolockにおいてはゲームの最序盤からミニオンプッシュを行うことが何よりも重要。マリガンは対戦相手にさほど依存せず、1・2ターン目にプレイするミニオンを探すために手札を交換していく。
◆ First (先手)
先手のアドバンテージを最大限に活かすため1drop(1ターン目に出す1マナのミニオン)が必要。次いで2dropを手札に残す。1マナミニオンの内《Abusive Sergeant / 鬼軍曹》は《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》とセットで手札にある場合選択肢になりうる。1drop2dropの望ましいミニオンが既に手札にある場合は《Imp Gang Boss / インプ・ギャングのボス》を残す。
◆ Second (後手)
《The Coin / コイン》があるため必ずしも1マナのミニオンは初手に必要ではない。また同様に《Imp Gang Boss / インプ・ギャングのボス》が既に2枚初手にあるならば2マナの2dropも必要としない。対戦相手の予想しうる初手に適切に対処できるミニオンが何かを常に考える事。
1mana
《Flame Imp / 炎のインプ》 《Voidwalker / ヴォイドウォーカー》 《Abusive Sergeant / 鬼軍曹》
2mana
《Dark Peddler / 闇の売人》 《Dire Wolf Alpha / ダイアウルフ・リーダー》 《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》 《Ironbeak Owl / 鉄嘴のフクロウ》 《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》 《Knife Juggler / ナイフ・ジャグラー》
3mana
《Imp Gang Boss / インプ・ギャングのボス》 《Brann Bronzebeard / ブラン・ブロンズビアード》
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Matchup (対戦の組み合わせ相性)
THE META SNAPSHOT: #43 Welcome Back [TempoStorm]
ZooはDruidに対してミニオンの出足が速く、《Wild Growth / 野生の繁茂》スタートのDruidがプレイするタフなミニオン達に対してもマナとカードを効果的に用いることで有利なトレードに持ち込みやすい。
初手は先手後手問わず《Flame Imp / 炎のインプ》等の高いアタック値でプレッシャーをかけていきたい。《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》はSilence/沈黙の対象となり、《Abusive Sergeant / 鬼軍曹》でbuffを与えても《Darnassus Aspirant / ダーナサスの志願兵》を処理できないためこのマッチアップではあまり好ましくない。
Zooのミニオン達は往々にして《Wrath / 自然の怒り》・《Swipe / なぎ払い》によって効果的に除去されてしまうが、RemovalのSpell/呪文を使用してもDruid側の盤面にミニオンを残らないのでイニシアティブは移っていない。
Face HunterはZooにとって天敵のひとつ。また相手がMidrangeだったとしても綱渡りのようなゲームプレイを要求される場面が往々にある。低コストのミニオン達やTokenによって横に広がるZooの性質と《Explosive Trap / 爆発の罠》・《Unleash the Hounds / 猟犬を放て!》が極めて相性が悪いことを常に念頭に置かなければならない。時にはZooのミニオン達がそれらSpell/呪文によって効率よく排除されてしまうこともあるが、それはミニオンプレイを思い留まる理由にはならない。
HunterはTaunt/挑発の壁をものともしない《Steady Shot / 不抜の一矢》、《Kill Command / 殺しの命令》のような飛び道具を持ち、さらに《Ironbeak Owl / 鉄嘴のフクロウ》や《Hunter's Mark / 狩人の狙い》など壁を崩す手段も幾つか持ち合わせている。ディフェンシブに立ち回ってもHero Powerで着実に削り殺されるため、Hunter側を上回るミニオン戦力でラッシュダウンできる状況が望ましい。
このマッチアップはMage側の構築スタイルによって大きく相性が変化する。LOE実装後はTempo Mage・Freeze Mageの二つが大勢を占めており、前者に対してZooは非常に効果的に機能する反面、Freeze MageのAoEの前にZooは無力化されてしまう。対Handlockとの考え方に近いが、Mageとの対戦ではそもそも極めて不利なFreeze Mageの可能性を疑うよりもTempo Mageを想定してマリガンと序盤のプレイを決定すべきだろう。
Tempo MageのSecret/秘策に対してZooは適切に対処可能であり、序盤の盤面争いに打ち勝つことが出来ればMageの高コストカードが繰り出されるまで優位を保ち続けることは容易。警戒すべきは序盤の《Mana Wyrm / マナ・ワーム》、そして《Flamewaker / フレイムウェイカー》となる。
Secret Paladinとのマッチアップは序盤のボード争いに集約される。《Imp Gang Boss / インプ・ギャングのボス》はこの対戦において大きな役割を担うため、マリガンの際は十分に注意を払わなければならない。《Mysterious Challenger / 謎めいた挑戦者》がボード上に単体で置かれる状況を築くことが最良だが、その前に《Muster for Battle / 兵役招集》と《Keeper of Uldaman / ウルダマンの番人》を警戒しなければならない。
MidrangeとControlの構築はZooに対して有効なAoEを持ち、ヘルス回復も可能であるため長期戦にもつれこめばミニオンの質で優位をあっさりと覆されかねない。
Priestの構築はMidrangeかControlに大別され、どちらの場合もZooは盤面にミニオンを残し続ける状況を持続させなければならない。Dragon/ドラゴン種族シナジー等によるミニオンへのbuffを行うタイプは多くのTaunt/挑発を備えているため不利なトレードを強いられないための工夫が必要。Controlに対してはPriestの持つ除去カードを浪費させることで勝利への道が見えてくる。
また同時にDeathrattle/断末魔を持つミニオン達はPriestのAoEに対して牽制としての役割を持つことも覚えておくこと。ゲーム序盤において《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》を孵化させるための《Power Overwhelming / 凄まじき力》が手札にあり、そしてPriestのボードに都合の良い対象が居たとしてもトレードを行うべきかどうかについて慎重に考えること。
Zooがゲーム初期に置くミニオンに対してRogueはいずれのデッキにおいても有用な返し手を持っている。特に《Backstab / 死角からの一刺し》+《SI:7 Agent / SI:7諜報員》のコンボが有効に機能するシチュエーションを避けたい。ミニオン達を《Defender of Argus / アルガスの守護者》によってTaunt upしRogueのミニオンにトレードを強制できる状況が理想。
このマッチアップはRogue側のカードドローに依存する割合も大きいが、《Blade Flurry / 千刃乱舞》でボード上が一掃させることは覚悟しつつ相手にテンポを取り戻す猶予を与えないことが重要となる。
Aggro Shamanとのマッチアップは非常に単純でShaman側のミニオンをシャットダウンすることに注力すること。ただしそれは簡単という意味ではなく、可能な限りヘルスをShaman側よりも高くキープしなければならない。《Power Overwhelming / 凄まじき力》はShamanの初期ミニオンを排除するのに役立ち、《Defender of Argus / アルガスの守護者》は中盤以降のラッシュを止めるのに必要となってくる。《Acidic Swamp Ooze / 酸性沼ウーズ》をデッキに入れているならば《Doomhammer / ドゥームハンマー》を破壊するために保持しておく。
MidrangeやControlはAoEの《Lightning Storm / ライトニングストーム》を必ずデッキに加えているが、Overload/オーバーロードによってテンポロスを解消することはできない。
同クラスのHandlockとMalylockは非常に相性が悪い。対戦が実際に始まるまで確実に見分ける方法は基本的に存在しないのでZoo同士の対決を想定してマリガンしていく。幸運を祈る。
Zoo同士のミラーマッチにおいては《Ironbeak Owl / 鉄嘴のフクロウ》が効果的に機能する。相手の《Nerubian Egg / ネルビアンの卵》を無力化し自分のEggを孵化させることで大きなアドバンテージを獲得できる。このため《Abusive Sergeant / 鬼軍曹》の有用性も高く、《Voidwalker / ヴォイドウォーカー》同士をぶつけあう場合にも役に立つ。
ControlとPatronのどちらもハードな対戦となり、いずれにおいても《Acolyte of Pain / 苦痛の侍祭》が大量にカードを引く状況を避けなければならない。同時に《Fiery War Axe / 烈火の戦斧》によってこちらの盤面をクリアされないように場残りの良いミニオンとTaunt/挑発を効果的に用いること。
プレッシャーを与える目的でDeathrattle/断末魔ミニオンにTaunt/挑発を付与しても武器によって破壊されたうえ《Brawl / 乱闘》やAoEで一掃されてしまう。
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Tips & 参照リンク
ミニオンのポジショニング
大量にミニオンを展開するZooの構築ではマリガン・カードプレイと並んでミニオンを置く場所も戦略において重要な位置を占めている。周囲のミニオンにbuff効果を与える《Dire Wolf Alpha / ダイアウルフ・リーダー》と《Defender of Argus / アルガスの守護者》の恩恵を最大化するためにミニオンの置き方についても意識していくこと。◆ ミニオンのポップ
ボード上に生成されるTokenミニオンは常にプレイされたカードの右隣にポップする。《Haunted Creeper / 呪われた蜘蛛》はCreeperが置かれていた位置の右隣、《Imp Gang Boss / インプ・ギャングのボス》はIGBの右隣、《Imp-losion / インプァクト》はボード上のミニオン達の一番右に生成される。
◆ 上記の性質に則って有利なミニオントレードを計るために気を付けるべき基本事項
・基本的にDeathrattle/断末魔ミニオンはボードの左手に置く。2体目のDeathrattle/断末魔ミニオンはトレードに用いる予定のミニオン達の右隣に置く。
・ヘルス値の低いミニオンはトレードに使いやすく《Imp-losion / インプァクト》で補充も容易なのでボードの右手に置く。
・ヘルス値の高いミニオンはAoE耐性が高く基本的にトレードに消費したくないためボードの一番左手に置く。孵化した《Nerubian / ネルビアン》や《Dark Iron Dwarf / ダークアイアンのドワーフ》など。
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