Ranked Play Season #13 April 2015
Index
▼ 参照リンク▼ Overview
➤ Tournament stats ➤ Tier Transition ➤ BRM Neutral Cards
Class breakdown
▼ Druid
▼ Hunter
▼ Mage
▼ Paladin
▼ Priest
▼ Rogue
▼ Shaman
▼ Warlock
▼ Warrior
【重点事項】
このMeta Reportは海外サイトのガイド記事やトーナメント、ラダーのストリーミング等を参考に記述しています。当ブログ管理人の観測範囲内における情報と印象を基にしているため、実状にそぐわない面も多々あろうかと思います。その点はご了承下さい。
◆ 過去のMetagame Season Report
➥ [メタる] State of the metagame
▲Index
参照リンク
Power Ranks: April 2015 Week 1 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 2 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 3 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 4 [Liquid Hearth]
PR April 2015 Week 5: Patron Warrior Best Deck, Paladin Worst Class? [Liquid Hearth]
Meta Snapshot #12: The Dawn of Blackrock Mountain [TempoStorm]
Meta Snapshot #13: The Rise of Midrange Hunter, Dragon Paladin, and Grim Patron Warrior. [TempoStorm]
Tournament Snapshot #1: OGN Korean Masters - Kinguin Pro League - ESL Legendary Series - Gfinity [TempoStorm]
▲Index
Overview
正式サービス開始から一年が経過し13回目のラダーシーズンを迎えた4月。待望されていたスマートフォン版アプリのリリースも際立つニュースですが、Metagameにおいては31枚の新カードが追加されたことにより再び大きな波乱が押し寄せています。
今回のアドベンチャーモードBlackrock Mountain(以下BRM)は4月第一週より解禁され、昨年のCurse of Naxxramas同様に毎週6枚ずつカードコレクションに加えられていきました。プレイヤー達は飛びつくように新たな戦術の開拓に夢中になり、たった数枚のカードが追加されただけでありながらMetagameはダイナミックな変化を見せています。
かつてラダーキングの名をほしいままにしたWarlockの急増、その片翼を担うZoo Warlockの復権、デッキ破壊の特技に磨きをかけたRogue、新たなテックを加えてコンボ型の構築を確立したWarrior。今月の印象的な出来事は挙げれば枚挙にいとまがありません。
そして全ての追加カードが出揃った今から、環境における最も有効な戦術の模索が本格的に始まることでしょう。BRMの目玉でもあったDragon種族シナジーがいまだ大きな成功を見ていない現状では、今回の新カードがMetagameに与えた影響を評価するのは時期尚早であるかもしれません。
今回のSeason Reportでは混沌とした様相を呈した4月シーズンを振り返りつつ、BRM新カードがどのように戦略に取り込まれていったのかを中心に見て行きたいと思います。
Tournament stats
毎週新カードが追加されていったことにトーナメントの開催者とプレイヤー達はずいぶん頭を痛めていたようです。かたや配信を見守るファンの目線では、トッププレイヤー達がトーナメントにどんなデッキを持ち込むか、Metagameの新しい展開を垣間見ることができるのかと観戦に熱が入ったようでした。
Heroの傾向を見ていくとMageがついにトップの採用率へ乗り上げました。二番手につけたDruidはやはり高い安定感を買われていますが、GvGで躍進したはずのPaladinが低迷しています。残念ながらトーナメントシーンではOil Rogueに駆逐されてしまったと見る他ないでしょう。
Reference
The Pinnacle 4 [Elite decks]
Gfinity 2015 - Spring Masters II [Elite decks]
Tournament Snapshot #1: OGN Korean Masters - Kinguin Pro League - ESL Legendary Series - Gfinity [TempoStorm]
Tier Transition
残念ながら4月はTeam TempoStormのMetasnap shotが二週間分しか更新されませんでした。代わりとして、4月から毎週更新されるようになったLiquid HearthのPower Lankから順位の変動を見て行きましょう。
シーズン序盤はやはりFace Hunterが猛威を奮い、Midrange(Fast)DruidとOil Rogueが高い評価に留まっています。新たに登場した(Grim Patron)Combo Warriorは未知数という印象を多くのシーズン中盤までもたれていたようですが、驚くべきことに最終週はDruidを押しのけRank1位の評価を与えられました。
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Reference
Power Ranks: April 2015 Week 1 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 2 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 3 [Liquid Hearth]
Power Ranks: April 2015 Week 4 [Liquid Hearth]
PR April 2015 Week 5: Patron Warrior Best Deck, Paladin Worst Class? [Liquid Hearth]
BRM Neutral Cards
ここではBRMで追加された新カード31枚のうち、13枚のクラス共通カードの動向をチェックしていきます。下記のテーブル表Class欄に表示されているのは該当する新カードを採用したデッキが注目を集めたクラスの画像です。画像をクリックすることでHearthpwnのTop Month検索へとジャンプします。
第一週にアンロックされたEmperor Thaurissanは、昨年のLoatheb同様あらゆるクラスで採用例が見られますね。新カードは一週間ごとに順次追加されていったため、まだ試されていない様々なデッキアイデアが登場することに期待しましょう。
Card Name | Type | Cost | Attack | Health | Class |
Dragon Egg | Minion | 1 | 0 | 2 | |
Blackwing Technician | Minion | 3 | 2 | 4 | |
Dragonkin Sorcerer | Minion | 4 | 3 | 5 | |
Hungry Dragon | Minion | 4 | 5 | 6 | |
Blackwing Corruptor | Minion | 5 | 5 | 4 | |
Grim Patron | Minion | 5 | 3 | 3 | |
Drakonid Crusher | Minion | 6 | 6 | 6 | |
Emperor Thaurissan | Minion | 6 | 5 | 5 | |
Volcanic Drake | Minion | 6 | 6 | 4 | |
Rend Blackhand | Minion | 7 | 8 | 4 | |
Chromaggus | Minion | 8 | 6 | 8 | |
Majordomo Executus | Minion | 9 | 9 | 7 | |
Nefarian | Minion | 9 | 8 | 8 |
▲Index
拡張版Goblins vs Gnomesで復活の機運に乗じたDruidはいまだ最も信頼されるHeroのポジションを維持しています。構築の主流も変化は無く、Force of Nature / Savage Roarのコンボを備えたFast Druidと、Wild Growthのマナ加速からファッティなTauntミニオンで盤面を固めるRamp Tauntが人気を二分しています。
デッキの骨組みから肉付けに至るまで完成度の高いDruidの構築に採用された新カードは、実際のところ片手の指にも足りません。専用新カードに魅力を見いだせないDruid使いにとっては、Emperor Thaurissanを手に入れた第一週で今回のAdventure modeはすでに味気なく感じていたことでしょう。
ESL Legendary Series Katowiceを制しAmazのチームへ加入した[Archon] Orengeは、新カードDruid of the FlameをShade of Naxxramasと差し替えSeatstory Cup IIIで優勝を飾りました。しかし本人の述懐によると、Aggroへの対処とControlへの牽制として柔軟に使えるだろうという見込みはアテが外れていたようです。
今シーズンは3マナ帯にどのミニオンを採用するかについて新カードを含めて活発に議論されましたが、現状を見る限りやはりShade of Naxxramasに落ち着いています。その他カードの入れ替えは非常に乏しく、シーズン序盤に[Nihilum] Lifecoachの構築例を参考にNourishの採用が流行し、Zombie Chowの1枚差しやForce of Natureの1枚落としを検討される程度であったようです。
現在の懸念としては、厄介なMageが勢い衰えない所へ加えて素早く盤面を展開するZooが再び環境に帰ってきたことです。5月以降のシーズンを通じて今現在の地位を保つことが出来るか正念場を迎えることになりますが、これにはGrim Patronコンボ型Warriorを筆頭に流行デッキとのパワーバランスが大きく影響を及ぼしてくるでしょう。
◆ Deck Spotlight (Midrange - Fast)
ENVi.Namcor - LEGENDARY Rank 1 Druid (New season) [Hearthpwn]
superdiogo's Legendary Druid [TOP 50 EU] [Hearthpwn]
How I won Seatstory Cup III [reddit]
GvGで甦った古き良きBig Druid、マナ加速からのTaunt型の構築はあらゆる種類のデッキがまんべんなく見られるラダーにおいて再び支持を集めていました。高コストミニオンを数多くデッキに含めるこの構築においてはEmperor Thaurissanが高いバリューを産み出すことも大きな理由となるでしょう。
Fast Druidと異なる点としては、Mind Control TechやKezan Mystic、The Black Knight等のメタカードを時に応じて頻繁な入れ替えが見られました。特にアグレッシブなデッキが数多く見られるときは、Healing TouchやAntique Healbotが命綱ともなっていたようです。
◆ Deck Spotlight (Taunt Ramp)
BK Buffet 2.0 (Taunt Druid) [Hearthpwn]
BRM Taunt - Rank 5 to Legend [Hearthpwn]
一部変わったところではKinguin for Charity Easter editionに[Cloud9] TidesofTimeが持ち込んだMill Druidが注目を浴びる機会がありました。この構築では新カードVolcanic Lumbererを盤面処理からのリカバリーに用いるところが特徴的ですが、ラダーで一般に使われるよりもトーナメントのMetagameにおいて活きるのではないかという評価に留まっています。その他Token Druidを試行するプレイヤーも一部見られましたが、主流デッキと比較するとMetagameに影響を及ぼすには至りませんでした。
◆ Deck Spotlight
TidesofTime’s Lumber Mill Druid [BlizzPro]
9 winstreak! Soul of the forest druid! [Hearthpwn]
Thoughts on the Viability of Token Druid with Volcanic Lumberer? [reddit]
▲Index
憎まれっ子世にはばかるを地で行くHunterは今シーズンも見かけない日がないほどに各所で大量発生していました。しかしプレイされている数の多さにも関わらず、構築の変化においては保守的であったかもしれません。
BRMで追加された二種類の新カードが発表された当時、これらをどのように扱うべきかプレイヤー達は首を傾げました。手札切れの状況において本領を発揮するというこれまでにないアビリティゆえに、どのアーキタイプと合致する性能であるか測りかねたものです。
新規アドベンチャーモード実装を記念して開催されたAmazon BRM Launch Invitationalでは、[Nihilum] Rduが持ち込んだFace HunterにさっそくQuick Shotが2枚採用されていました。トップデッキの状況でなければカードドロー出来ずFace Hunterの構築に対しての採用を疑問視する声もありましたが、FrostboltやDarkbombのような単純な3点コントロールスペルとして、またはTauntの壁を飛び越すダメージ源として価値が認められています。
構築の変化において見るべき点は少ないのですが、Hunter's MarkやTracking、またはSecretにSnake Trapを1枚追加するなど工夫がおこなわれています。
◆ Deck Spotlight (Face)
Winning With and Against Face Hunter [Liquid Hearth]
The most Skilled deck of Hearthstone: Face Hunter [Hearthpwn]
BRM Legend in 1 day Face Hunter! [Hearthpwn]
たびたびFace Hunterとの人気が入れ替わるMidrangeの構築は3月シーズンの停滞を引き継ぎ、シーズン後半へ向けて徐々に支持を取り戻していきました。クローズアップされる契機となったのは熟練のプレイヤー達がLegendランク帯で活躍したことによるものと見られています。
新カード追加により新たな構築が試され相性の悪いFace HunterとOil Rogueが減少した間隙を縫うように、NAサーバーのプレイヤーEraはQuick Shotを加えたデッキで一週間に渡りLegend Rank1位をキープするという素晴らしい成果を残しました。
Midrangeの構築においても大きな変化は見られていません。シーズン序盤のFreeze Mage・Face Hunterの氾濫に対してKezan Mysticが採用され、カードドローにCult Masterが人気を保ち、Zooの増加に対してExplosive Trapを検討される程度であったようです。
新カードCore RagerはBeastシナジーを持つことが特徴ですが、残念ながらBeast種族特盛りのSafari Hunterはいまだ試されていない様子です。
◆ Deck Spotlight (Midrange)
Top 25 Legend Midrange Hunter Guide [Hearthstone Players]
[Spark] Beast Master (S13 + BRM Approach) [Hearthpwn]
#1 Legend EU Tarrok Midrange Hunter [Hearthpwn]
Era's Rank 1 Midrange Hunter [TempoStorm]
just hit Rank 1 NA w/ Midrange Hunter [reddit]
4月シーズンも引き続き、ごく一部でAggro・Midrangeとは異なる構築の模索が行われていますが、いまだメジャーデッキとして注目されるほどの活躍は見られていません。Hunter's Mark / Freezing Trap / Deadly Shotのような低コストのコントロールスペルを数多く持ち可能性は十二分に備えてるはずです。追加された新カードから足りないパズルのピースを見つけ出すプレイヤーが登場することを期待しましょう。
◆ Deck Spotlight (Control)
Hit Top 50 Legend with an unusual Control Hunter. (No Beasts, Scientist or Kill Command) Want to share my Decklist! [reddit]
New Cards for and Against Hunter in BRM [Liquid Hearth]
▲Index
Mageの構築意欲はGvGから引き続き衰えず、4月シーズンはFreeze Mageを皮切りに新カードを採用した各種の構築アイデアが試されました。
まず第一週に追加されたEmperor Thaurissanを加えたFreeze Mageの構築は、スペルのコスト低下により1ターン中に叩き出すダメージの上限が押し上げられました。Alexstraszaの次のターン警戒すべきダメージ量はさることながら、Malygosを利用したコンボも脅威的。4月シーズン中はPyroblastと人気を二分していたようです。
◆ Deck Spotlight (Freeze)
[S13] Freeze Mage (Best Guide) [Hearthpwn]
Hyped Malygos Freeze [TempoStorm]
Kolento plays freeze mage (#12) [Youtube]
(Noxious) MAJORDOMO EXECUTUS Freeze Mage - You Will Perish in FLAMES! [Youtube]
相手が適切な対処が出来なかった場合ミニオン召喚のみで雪だるま式に差を広げるMech Mage、各種Secretスペルによって独自のテンポ獲得を目指すTempo Mageの構築はラダー・トーナメント双方で人気を保ち続けています。しかし相性の良いDruid、苦手なPaladinとControl Priestの勢力バランスに影響を受けたこと、BRMの新カードとは噛み合わないと見られていることに加えFreeze MageやAggro Mageの増加により影は薄くなりつつあるかもしれません。
◆ Deck Spotlight (Mech)
Adapting Your Decks to the Ladder - Part 3: Mech Mage [TempoStorm]
◆ Deck Spotlight (Tempo)
Decklist spotlight: Freikuk's #1 Legend tempo Mage [GosuGamers]
Season 13 Tempo Mage - April 2015 [Metabomb]
Fire and Ice: Flame Waker in Tempo Mage [TempoStorm]
Dragon's Breathの効果的な運用が見えてこない一方で、新たな専用ミニオンFlamewakerの登場は久方ぶりにSpell型のAggro Mageを環境へ呼び戻しました。本体のヘルス値もまずまずのため、コントロールスペルで対処出来ない場合Mirror Imageの裏から一方的にダメージを飛ばし続ける展開も可能となります。興味深いのはAggroと同様に数多くのスペルを採用したControlの構築も同時に人気を博したことでしょう。特にシーズンを通じてラダーを食い荒らし続けたFace Hunterに対して効果的に作用した様子です。
◆ Deck Spotlight (Flamewaker Mage)
Aggro Spell Mage [Hearthpwn]
Fast Legend Mage [Hearthpwn]
Chinese Deck Snapshot #1:Flamewaker Control-Face Mage [Hearthpwn]
中国サーバーレジェンダリー7位! Antonidas Flamewaker Mage [Nemukejp]
Deck of the Week: Flamewaker Control [BlizzPro]
また一部ではEcho of Medivhを活用したGiant Mage、そしてStrifeCroのGrinder Mageの姿を見る機会もありました。全カードが開放された5月以降にMageの構築はどのように変化していくのか目を離せない状況が続くと見られます。
◆ Deck Spotlight (Control)
Echo of Medivh HEALER mage INSANE FUN AND EFFECTIVE DECK ANTI META [Hearthpwn]
(StrifeCro) Season13 Grinder Mage - Coldlight Oracle and Deathlord! #1 [Youtube]
▲Index
GvGの新カードに後押しされたPaladinの躍進はOil Rogueの登場によって儚く短いものとなりました。若干スローペースながら手堅くアドバンテージを築くPaladinの性格とは極めて相性の悪いマッチアップであることはいまだ解消できないものの、BRMで加わるDragon Consortはクラス専用カードの中でも2枚のみのDragon種族シナジーを持ち、新たな構築を引っさげ再びTier上位へと返り咲くことを期待感を持たれています。
しかし率直に言えば、新カードが順次開放されていった4月シーズンの状況を見る限り芳しい成果を残せているとは言い難いでしょう。Magic the GatheringにおいてDragonmasterの二つ名を持つBrian Kiblerをはじめとして、数多くのプレイヤーがDragon Paladinの構築を試行していますが週を経るごとにPaladinの評価は低下しています。Liquid HearthのパワーランクにおいてついにはControl Paladinの構築が姿を消してしまいました。HandlockやRamp Druidのような強大なミニオンで盤面を固める相手に効果的なPaladinの除去能力も、カードコンボによってバーストダメージを叩き出す相手には無為に近い代物です。Oil Rogueに加えてPatron Warriorという新たな天敵が登場したことにより、Paladinの今後の見通しには暗雲が漂っています。
◆ Deck Spotlight (GvG型 Midrange)
Adapting to the ladder - Part 2: Mid-Range Paladin [TempoStorm]
勝率94%! レジェンダリー12位のミッドレンジPaladin [Nemukejp]
◆ Deck Spotlight (GvG型 Control)
#1 Legend Paladin with high winrate [Hearthpwn]
構築の動向に目を向けると、Muster for Battle等のGvGカードを主軸とする構築が根強い人気を保つ一方で、新し物好きのプレイヤー達によってDragon種族シナジーを取り入れたデッキが第三週以降数多く試されました。新カードDragon Consortの性質と沿うようにControl寄りの構成が人気を集めているようです。
◆ Deck Spotlight (Dragon Midrange)
Brian Kibler's S14 Dragon Paladin [Hearthpwn]
◆ Deck Spotlight (Dragon Control)
Legend Dragon Paladin, 17-3 Streak to Legend [Hearthpwn]
Dragon Paladin - April 2015 [Metabomb]
Top 50 Legend - Dragon Paladin [Hearthpwn]
またごく一部ではありますが、予想の裏をかいた構築でESL Legendaryシリーズを勝ち上がった[Team Liquid] SavjzのEboladinや、スペルダメージが侮れないShockadinの姿も時おり垣間見られたようです。
◆ Deck Spotlight (Aggro)
Hi, I'm FRID, runner-up of the Pinnacle 4 and here is the Paladin (decklist and strategy) [reddit]
The Curious Case of Aggro Paladin [TempoStorm]
Budget Aggro Mech Paladin by RegisKillbin [Hearth2p]
▲Index
GvGの波に乗れずDruidやPaladin・Mageの隆盛に羨望の眼差しを送っていたPriestは、雌伏の時を経てようやく再びMetagameに存在感を示す手がかりを掴みつつあります。Lightbomb Priest / Control PriestはOil Rogueとめっぽう相性が悪いものの、Face Hunterに噛み付かれることに疲れ果てたプレイヤー達からシーズンを通じて一定の評価を保っていました。
デッキラインナップを見ていくとBRMの新カードは採用例があまり見られず、あらゆるクラスに使い道を見出だせるEmperor ThaurissanもPriestプレイヤー達にはあまり魅力に映らないのでしょうか。このカードは盤面において優位である時、少なくとも均衡を維持している場合において有効でありCotrol型Priestの構築とは噛み合わないというのが一般に見られる意見です。
◆ Deck Spotlight (Control)
[S13 Rank 3 Legend NA] TaikiM13 Control Priest [Hearthpwn]
(Kripparrian) How Good Is Resurrect? [Youtube]
Ysera Control Priest - April 2015 [Metabomb]
Decklist spotlight: Gaara's Chromaggus legend Priest [GosuGamers]
国内大会「Wiki リーグ」の決勝トーナメントでcivila選手が優勝 [Nemukejp]
一方で新カードResurrectはテンポ型の構築に早速取り入れられ、定番のInjured Blademasterに加えてDeathlordとの素晴らしい相性が注目を集めていました。
復活を遂げたZoo、Face Hunter、その他Aggroデッキの勢い止まぬ情勢は今後Priestにとって有利な材料となり、もう一度Metagameに頭角を現す日が近づいていると期待されます。
◆ Deck Spotlight (Tempo - Midrange)
[BRM] Resurrection Anti Meta Tempo Priest [Hearthpwn]
New Tempo Resurrection Priest Deck Guide by Darkwonyx [Hearth2p]
Dragonic Priest [Hearthpwn]
一時的に流行の気配を見せたComboデッキも見逃してはいけません。他の構築と序盤中盤のカード構成は酷似しているものの、Emperor Thaurissanを出してきたら可能性を疑うべきでしょう。
◆ Deck Spotlight (Combo)
[BRM] Viable and Tested OTK Burst Priest [Hearthpwn]
[BRM] OTK Burst Priest [Hearthpwn]
▲Index
手ぐすね引いて待っていたかのように、新カードGang Upが解放されるや相手の手札を燃やし尽くすMill Rogueの姿を数多く見ることが出来ました。ほぼ半年ぶりに使われることとなったこの構築はFreeze Mage等の特定デッキに対して極めて効果的に作用するものの、ラダーにおいては有効な選択肢とは言い難いものです。さらに、アンチカードと言えるEmperor Thaurissanが同じ週にアンロックされているため人気は持続しませんでした。
◆ Deck Spotlight (Mill)
(Kripparrian) Gang Up Is Crazy [Youtube]
[BRM] Mill Rogue is Back! [Hearthpwn]
Bonus Deck: Gang Up Fatigue Mill Rogue [BlizzPro]
Gang Up Mill Rogue deck (and short guide) [reddit]
Trolling the ladder with – Mill Rogue. [Hearthstone Players]
3月シーズンに頂点へと駆け上がったOil Rogueはラダーにおいて減少傾向にあるもののいまだ高い信頼性を買われています。Face HunterからはFree Winとコケにされるほど相性が悪いためラダー人気が回復する見込みは薄いと思われていましたが、真逆に相性の良いMidrange Hunterの増加と比例して再び存在感を誇示するようになりました。極めて厄介なミニオンであるSavannah HighmaneもSapで手札に返されてしまったならば、テンポを巻き返すのは困難の一言に尽きるでしょう。
◆ Deck Spotlight (Oil)
RYZEN’S SEASON 13 OIL ROGUE [Topdecks.com]
Oil Rogue for high legend ladder [Hearthpwn]
Hyped Emperor Rogue [TempoStorm]
Forsen's Maly F-god [Hearthpwn]
[Legend] Skulker Rogue - Full Guide [Hearthpwn]
BRMリリース前から可能性に注目されてきたDragon Rogueの構築は少数ではあるものの試され始めています。テンポコントロールに長けたRogueの性質と噛み合うことが証明されれば、5月以降さらにその数を増やしていくかもしれません。
◆ Deck Spotlight (Midrange)
Midrange Dragon Rogue [Hearthpwn]
I hit Legend Rank playing Dragon Rogue. [reddit]
▲Index
Shamanは4月シーズンも変わらず厳しい立場に置かれていました。
Haunted Creeperの産み出すTokenやHeropowerのTotemを相手のミニオンと有利な交換の材料と用いることがShamanの強みですが、GvG実装後に急増したPaladinが繰り出すShielded Minibot、Muster for Battleに有効な対処を図れていません。そして追い打ちをかけるように環境に帰ってきたFace Hunterに対して、一般的なShamanのMidrangeスタイルはあまりに無防備です。BRMはこの苦境を覆す特効薬とは成り得えなかったのでしょうか。
新カードFireguard DestroyerはOverload(1)を差し引いても4マナで召喚可能なミニオンとして優秀な数値です。また、Lava ShockはOverloadで制限されたマナクリスタルを解放するというかつてないアビリティにより、Shamanの戦術を変革する可能性を秘めています。4月中は数々のデッキスタイルに組み込まれその手応えを試すプレイヤー達が散見されました。
母数がそもそも少なすぎるため人気の傾向を推し量るのは困難ですが、Midrange - Controlに加えてMech Shamanの3つ目の構築スタイルとして定着しています。Reincarnateを再び試すプレイヤーは極一部見られたものの、Kel'Thuzadが出せる時間帯にはGrim Patronの集団に囲まれているでしょう。
◆ Deck Spotlight (Tempo - Midrange)
[Rank 5] Tempo Shaman [Hearthpwn]
[BRM] Midrange Overload Shaman [Hearthpwn]
(TotalBiscuit) Maximum Overload - Lord of the Gimmicks [Youtube]
Egg Shaman Top 50 Legend [Hearthpwn]
◆ Deck Spotlight (Control)
Lava Shock has completely changed my matchup vs Face Hunter. [reddit]
[Top 100 NA] Mech Control Shaman [Hearthpwn]
Legend April 24, 2015 With Shaman (With Blackwing Lair Cards) [reddit]
◆ Deck Spotlight (Burst)
Season 13 Burst Shaman - April 2015 [Metabomb]
(StrifeCro) Burst Shaman - Apply Doomhammer to face #1 [Youtube]
◆ Deck Spotlight (Combo)
Ancestors Guide me! Ancestral Shaman with Gaara [TempoStorm]
Varium's Reincarnate Shaman (Great In Current Meta) [Hearthpwn]
▲Index
Undertakerのnerf前後からスランプに陥っていたWarlockがラダーに帰ってきました。新カードImp Gang Bossはそのきっかけの一つです。また、Mech Mage・Oil Rogue・Face Hunterと不利なマッチアップばかりであったMetagameはたった一ヶ月で様変わりしZoo Warlockの復活を後押ししています。
さて、3マナコストの新たな専用ミニオンはプレイヤー達からどのように評価されているものでしょうか。Zooの構築において比較対象とするのはHarvest Golemが適当でしょう。Tokenミニオンを吐き出す性質で似通っていますが、本体の性能とDamaged GolemとImpのステータスに少しばかりの違いがあります。一見するとアタック2のTokenを残すほうが優秀にも映りますが、3マナ以下のミニオン174体のうちImp Gang Bossを一撃で破壊可能なミニオンはたったの14体に過ぎないため、Tokenを2回以上生成する期待値が高いのです。加えてDemon種族シナジーを持つことにより4月シーズンは様々なバリエーションの構築で試されていました。
構築の傾向を見ていくと、クラス共通ミニオンのDragon Eggを加えた低コスト寄りのデッキも人気を集めていたようですが、Undertakerを失ったことにより低コストのDeathrattleシナジーを利用する価値の大半を失っています。このことからMidrangeの低速デッキがシーズンを通じた主流となり、Demon種族シナジーを多種揃えたDemon Zooが後を続きました。
Haunted Creeper / Nerubian EggとPower Overwhelmingのギミックが全ての構築において共通しているのは、Mech Mageに虐められたトラウマから立ち直っていない証左かもしれません。
◆ Deck Spotlight (Zoo - Aggro & Midrange & Demon)
Aggro
Zoo is back! This time with even more Imps [GosuGamers]
Imp Gang Boss Zoo - April 2015 [Metabomb]
Firebat's Gfinity Masters Warlock Zoo [Metabomb]
Midrange
Zoo EU Legend #3 S13 [Hearthpwn]
Rank1 Legend EU midrange Zoo [reddit]
*#1 Legend* Gang Boss Warlock by VictorCD [Hearth2p]
Demon
Bonus Deck: Void Gang Boss Zoo [BlizzPro]
KOLENTO’S SEASON 13 DEMON ZOO WARLOCK [Topdecks]
WarlockのControlデッキといえばHandlockが定番のはずでしたが、4月シーズンはDemon種族シナジーに特化したDemonlockが先駆ける形となりました。この構築ではImp Gang Bossは含まれず、Aggroデッキ対策の盤面処理に長けヘルス回復のギミックを備えていたのが特徴的です。もう1枚の新カードDemonwrathが解放される前に人気が下降したため、その性能については十分に試されていません。
また、Emperor Thaurissanの登場によりLeeroy Jenkins or Arcane Golem + Power Overwhelming x Faceless Manipulatorのバーストコンボが再び使用可能となったComboデッキの動向も気になるところです。
◆ Deck Spotlight (Demonlock - Control&Combo)
Xixo's Legend warlock Season 13 [Hearthpwn]
Demonic Void - A Warlock Deck Guide [Hearth2p]
My way to Legend with Demon-Lock (Hoej) [reddit]
Kolento plays warlock - Combo warlock [Youtube]
(Kripparrian) Dirty Combo Decks Have Arrived! [Youtube]
Dr. Boomの脅威に対してBig Game Hunterの採用が定着していることから、シーズン中盤に至るまでHandlock型の構築は敬遠されていました。しかしZooや急増したPatron Warriorのと好相性から再び姿を見せ始めています。興味深いのはシーズン終盤、Handlockと類似したプレイスタイルにDragon種族シナジーを加えたDragonlockが不気味な気配を漂わせていたことでしょう。PaladinやPriestのようにクラス専用カードにDragon種族を与えられなかったものの、Dragon種族カードが手札ある場合に効果を発揮する仕組みと特有のHero Powerは元から相性が良いものです。
◆ Deck Spotlight (Control - Handlock or Dragon)
Legendary EU Handlock [20april] [Hearthpwn]
[S14] Dragonlock [Hearthpwn]
▲Index
「今シーズンもWarrior Control以外に支持されるデッキは登場しませんでした」と、このMeta Reportにわびしい気持ちで書き綴る日がついに終わりを告げました。正式サービス開始前のテストシーズン中に[TempoStorm] Reynadが流行させたAggro Warriorから約一年、個人的にも感慨深いものがあります。
新たな構築スタイルのコアカードはBRM第一週のクラス共通ミニオンGrim Patron、そしてアビリティが修正されたWarsong Commanderです。かつてWarsong CommanderはCharge能力を付与するアタック値上限が存在しなかったため、Molten GiantをYouthful Brewmasterと組み合わせて1ターン中に繰り返し突撃させるOTKコンボが流行しました。あまりにも理不尽に感じるプレイヤーが多かったため現在の仕様にnerfが行われましたが、この際盤面に手札から出したミニオン以外はChargeを付与しないバグが存在し長らく放置されていたのです。
BRMを機会にフィックスされたこの専用ミニオンとNaxxramasで実装されたDeath's Bite、そしてWarrior特有のダメージギミックが全て噛み合い、ついに新たなメジャーデッキとしてGrim Patron Combo Warriorが登場するに至りました。
シーズン序盤はこの構築に懐疑的であったプレイヤー達ですが、意外なほど応用力の高いプレイングが徐々に認知されるにあたり、現在の環境において最も有効なデッキのひとつにまで評価を高めています。トーナメントシーンにも持ち込まれ、5月シーズン初日にはEUサーバーの[Archon] Xixoがサーバー最速のLegendランク到達を果たしたことにより更に注目度は高まっているでしょう。。
ºل͜º༼ ºل͜º༼ ºل͜º༼ ºل͜º ༽ºل͜º ༽ºل͜º ༽ EVERYONE GET IN HERE ༼ ºل͜º༼ ºل͜º༼ ºل͜º༼ ºل͜º ༽ºل͜º ༽ºل͜º ༽
Deck of the Week: Yong Woo's Trigger Crazy Warrior [BlizzPro]
Deck of the Week: Blackrock Depths Edition [BlizzPro]
[BRM] The Brute Squad [Hearthpwn]
Senfglas Rank3 Legend Grim Patron Warrior [Hearthpwn]
Rank 1 Legend NA with Patron Warrior. EVERYONE GET IN HERE! [r/hearthstone]
[#2EU] Grim Patron Warrior Guide + Video with P4wnyhof [Hearthpwn]
Th3 RaT’s Rank 1 Legend Grim Patron Warrior Guide [Hearthstone Players]
Patron Warrior: Decklists and Mulligans from the Pros [reddit]
中国サーバーレジェンダリー4位! 17連勝・勝率90%のGrim Warrior [Nemukejp]
Nomodogan's Top 10 NA Grim Patron Warrior [reddit]
Senfglas Grim Patron Warrior [Metabomb]
Xixo first legend, again! Congrats! [reddit]
すっかりGrim Patron一色の印象となった4月シーズンですが、OTK WarriorやMath Warriorなど奇妙なデッキを編み出すAmericasサーバーのRazorと[Nihilum] Life Coachなど一部のプレイヤーはMech型の構築を披露しています。一部のデッキに対して明確なアンチとして機能するWarrior Controlの評価は高止まりとなっているようですが、Control型デッキの名手として知られる[Team Liquid] SjoWですらCombo Warriorでこの指止まれを楽しんでいる現状では、一般にプレイされるほど人気が回復するとは見込めないようです。
また、新カードAxe Flingerのアビリティに着目したAggroデッキやDragon種族シナジーを加えた構築も一部で試されています。
◆ Deck Spotlight (Mech Midrange)
Razor’s Hobgoblin MechWarrior (71% win-rate to Legend) [reddit]
Razor's Hobgoblin MechWarrior (71% win-rate to Legend) [Hearthpwn]
Life Coach's Mech Warrior - Deck Analysis [Hearth2p]
Decklist spotlight: Lifecoach's mech Warrior [GosuGamers]
◆ Deck Spotlight (Control)
Fibonacci Emperor Warrior [TempoStorm]
◆ Deck Spotlight (Dragon Midrange , Aggro)
Blackrock Mountain Deck Guide: Dragon Warrior [Hearth2p]
(TotalBiscuit) Ragequit - Lord of the Gimmicks [Youtube]