2014年3月11日の正式サービスから早いもので一年が経ちました。
♪ May your decks always be golden
May your trades always be won
May you stayyy...forever fun! ♫
Happy birthday Hearthstone!
Today is #Hearthstone's first anniversary. Share your happy Hearthstone memories! http://t.co/8AQmDTQXwJ #HSBirthday pic.twitter.com/WBpPsmx3Kk
— Hearthstone (@PlayHearthstone) 2015, 3月 11
昨日3月11日に、Blizzard Entertainment社のカードゲーム「Hearthstone: Heroes of Warcraft」が正式サービスを開始してから一周年を迎えました。311といえば日本にとって忘れ得ぬ日。刻みつけられるような記憶と、失くしたくない思い出が重なる日というのも複雑な思いに駆られるものですね。
一日遅れのお祝いとなりましたが、心からの感謝と親愛を込めて。
Hearthstone一周年おめでとう!
さてHearthstoneのファーストアニバーサリーを祝い、公式サイトに開設されたAnniversaryページには数多くのビデオメッセージが寄せられ、Twitterの#HSBirthdayタグでは世界中のプレイヤー達からメッセージが発信されています。
日本語でもぜんっぜん構わないでしょうし、一年間楽しませてくれたHearthstoneへのお祝いと自分の思い出を届けてみてはいかがでしょう。
We’re celebrating Hearthstone’s One Year Anniversary, so come join the party! [Battle.net]
https://twitter.com/hashtag/hsbirthday [Twitter]
Hearthstoneへの思い
わたし個人のお話です。
Hearthstoneというカードゲームを初めて知ったのは丸々2年前のPax Eastで発表されたニュースでした。Warcraft3をプレイした経験はありましたが、ストーリーや世界観にとりたてて思い入れがあるわけでもなく。そして当時は明けても暮れてもStarcraft2の日々だったのでまるで興味を惹かれずスルーしてましたね。
それから数ヶ月が経過した頃。スタクラしすぎて左手の小指が疲労骨折するというホームラン級のバカをやらかしました。諦めきれないわたしはnazomen式親指CTRL打法を試してもみましたが、変態すぎて常人には不可能な操作方法だったのです。さらに小指だけではなく、他の指もバネ指や腱鞘炎を患っており、仕事にも支障が出るレベルなのでプレイの継続を断念せざるを得なくなりました。
ぶっちゃけると、今でもStarcraftⅡというゲームはわたしの中では最高のゲームです。Hearthstone専門ブログやってる人間が言うのも何ですが、この評価は今に至ってもまだ変わっていません。
しょうがなくスタクラ観戦勢となったわたしは2013年8月の夏の日、Day9が奇妙なカードゲームに興じている動画に出会いました。それがHearthstoneです。当時BlizzardはDay9をはじめとしてHuskyやKhaldor、Artosis等の著名e-sportsキャスター、さらにはe-sportsシーンで名の知られた人々にクローズドβ参加権をバラまいてたんですね。League of Legendsの有名プレイヤーがLoL配信中の合間にプレイしているのを見たのがHearthstoneを知ったキッカケという方もいらっしゃるでしょう。
予備知識も全く無く、このゲームへの興味のかけらも無かったところでDay9の動画を惰性で見てたらたまたま目に映っただけでした。たった1ゲームだけでしたが、惚れ込むには十分だったのです。
WC3とSC2のおかげでe-sportsという世界を知ったわたしはひとつだけこのジャンルには残念なところがあると考えていました。それは、観客には場面が判りにくいということ。ゲームのインターフェースはプレイヤーにとって快適かつ必要な情報が邪魔にならない場所へと配置されているものです。一人プレイの動画を見るだけなら不足はありませんが、二人以上のプレイヤーが対戦を行うのを観戦するのに基本的には不向きだと思います。
そのゲームタイトルをやり込んでる人なら情報を分析し、進行している状況を把握するのは苦もないことでしょう。しかし、そうでない人にはあまりにも取っ付きづらいのです。一般のスポーツ観戦はプレイヤーでなくともすんなりと楽しめます。ボクシングなんて理想的でしょう。二人の人間がリングに立ち、拳を固めて向かい合っている。これから何が始まるかの説明すら必要がありませんね。
3Dゲームの表現力が天井に届こうかというこのご時世にあって、Hearthstoneは一見してチープなゲーム画面となっています。しかし必要な情報の全てが画面内に適切に散りばめられ、対戦ゲームにおけるミニマルなUIの極地のようにわたしの目には映りました。「これはくるだろう」と確信を覚え、早速クローズドβに参加しこのサイトを立ち上げたのです。
Hearthstoneはきっと競技タイトルとして受け入れられるだろうという予想はすぐに現実のものとなりました。今でも一番忘れられない瞬間。Blizzcon2013の招待トーナメントでArtosisが優勝したあの時から。GosugamersがHearthstoneをe-sportsタイトルとして取り扱うようになった要因でもあるそうです。
➥ e-Sportsの視点とHearthstone [dojo]
2014年が始まりHearthstoneが正式サービス開始を迎え、瞬く間に一年が経過しました。シーンをずっと追いかけてきたわたしには、このゲームが多くの人々に受け入れられ楽しんでプレイされていることがとてもハッピーな気分にさせてくれます。べつにBlizzardの人間でもないのにおかしな話ですが、ずっと見守ってきたので妙な愛着があるのでしょう。
このゲームには時間を相当に費やしています。これからもそれを続けていくと思います。Hearthstoneはわたしに沢山の感動と思い出を、そして何よりも、大勢の人々との出会いをプレゼントしてくれました。わたしにとっては、人生の時間の一部を注ぎ込む価値がある素晴らしいゲームです。これまでも、この先もきっと。
この記事を最後まで読んでくれたあなたにもそうあって欲しいし、そうなってくれたら嬉しいなと思います。