Season Report - December 2014


Ranked Play Season #9 December 2014
"B O O M B O Y S."



Index

▼ Card changes
▼ Overview
▼ Druid
▼ Hunter
▼ Mage
▼ Paladin
▼ Priest
▼ Rogue
▼ Shaman
▼ Warlock
▼ Warrior


【重点事項】
このMeta Reportは海外サイトのガイド記事やトーナメント、ラダーのストリーミング等を参考に記述しています。当ブログ管理人の観測範囲内における情報と印象を基にしているため、実状にそぐわない面も多々あろうかと思います。その点はご了承下さい。

Hearthstatsシーズン統計(更新マチ)
➥ [Hearthstats] December Report

◆ 過去のMetagame Season Report
➥ [メタる] State of the metagame




▲Index

Card changes


バランス調整


Soulfire
Warlock専用スペルカード 変更点:マナコスト1上昇 0 →1

Gadgetzan Auctioneer
Neutralミニオンカード(全クラス共有) 変更点:マナコスト1上昇 5 →6

Flare
Hunter専用スペルカード 変更点:マナコスト1上昇 1 →2




Card Type変更(追加)


下記の既存カードにRace(種族)設定のMechが追加
Alarm-o-Bot
Demolisher
Damaged Golem
Emboldener 3000
Harvest Golem
Homing Chicken
Mechanical Dragonling
Poultryizer
Repair Bot


下記の既存カードにRace(種族)設定のBeastが追加
Druid of the Claw
Druid of the Claw




▲Index

Overview


カードプールと今後の方針


一年の計は元旦にありと言いまして、今年の目標のひとつにこのMeta Reportをなるべく月の初めに公開し新鮮な情報を皆様にお届けしようと固く誓ったのでありますが、しかしながら帰省中三が日の記憶がキング・クリムゾンのスタンド能力でブっ飛ばされたかのように欠落しており今頃の記事公開となった次第であります。僕は来月から本気出す。


さて、BilizzConから予告通りの一ヶ月。12月9日にリリースされた拡張版Goblins vs Gnomesの新カードは環境に確かな変化をもたらしました。プレイヤー達は追加されたカードを早速戦略に取り込みデッキに採用しています。

正式サービス開始時点のコレクションカード総枚数は381枚、Naxxramas追加カード30枚、そして今回のGvGエクスパンションカード123枚。カードプールは534枚まで増加しデッキのバリエーションが更に広がったことは言うまでもありません。ここでふと浮かび上がるのは、カードプールは今後際限なく増加していくだろうかという素朴な疑問です。

カードプールの位置づけとして昨年の動向をおさらいしておくと、3月11日の正式サービス開始時点ではコレクションカード381枚、クローズドβ中の大幅なバランス調整以降からここまでカードの増減はありません。
そして7月22日に実装されたSolo Adventures mode「Curse of Naxxramas」に伴う新規コレクションカード30枚。エグゼクティブ・プロデューサーHamilton Chu氏によると、これはコンテンツリリースのプランにおいて原作であるWorld of Warcraftの季節イベントにあたる物であるとインタビューの中で明らかにしています。

参照
➥ Hamilton Chu: Naxxramas is Like a Festival Event in HearthStone [Hearth2p]


年の瀬も押し迫った12月9日にリリースとなったGoblins vs Gnomesは発表時点からHearthstone初となる拡張版であることが強調されていました。大量の新カード追加は旧環境に飽いたプレイヤー達に大いに歓迎されています。しかし同時に、あまりにも数多くのカードが環境に存在することは戦略が多様化しすぎることにより競技性に悪影響を与えかねないこと、そして新規プレイヤーにとっての参入障壁となるのではないかと懸念する人々も存在します。

これについて解決策のひとつとして、TCGの元祖であるマジック・ザ・ギャザリングで用いられている手法、カードセットのローテーションを行う予定はあるかという質問がGvGリリース後のDeveloper AMAセッションで提起されました。開発プロデューサーYong Woo氏はこの質問に、プレイヤー達にとって最高のゲーム体験となることを考慮しつつ、現時点ではまだそうした対処を行う時期では無いと回答しています。

参照
➥ Blizzard Hearthstone Developer AMA - Ben Brode, Yong Woo and Christina Sims! [reddit]



ファーストインパクト


ゲームに追加される新カードは既存カードの単純な上位互換となるものではありません。カードにはそれぞれの特性が存在し、新カードの追加によりそれぞれのマナ帯において選択肢が増えていくというものです。

かつてなかったカードアビリティ、そして新たな種族特性、Mech。
GvG実装後に人気を集めたカードデッキの多くは過去の積み重ねから定番となった構築スタイルを踏襲しつつ、新カードによってMetagameへの新たな回答を模索しています。そして僅かながら、旧環境において幾度も試され成功を見ることのなかったデッキアイデアによる再構築も行われているようです。

さて、GvG実装後のMetagameについて言及される文章ではすべからく、今現在のMetaは甚だしく流動的であり適切な回答を探るには常に流行の変化を注視すべしと付記されています。プレイヤー達の多くはまだ新カードの感触を確かめている段階にあり、現環境におけるカードとHeroそれぞれの評価を下すのは性急に過ぎるかもしれません。

参照:
Top 10 Cards of 2014 [Hearth2p]
The 10 Best New Combos from Goblins vs Gnomes [Hearth2p]
Top 10 Worst Cards of GvG [Hearth2p]


まずは流行の一端を知るためにも、新カードのデッキ採用率を海外コミュニティサイトHearthpwnから集計を行ってみましょう。 下記のテーブルリストはサイトに登録されたデッキのうち、それぞれのカードが含まれているデッキ数をかぞえたものです。
採用デッキの数字そのものはラダーにおける流行度を正確に反映しているものではありません。デッキのほとんどが登録した本人以外からは評価が無く、Arenaデッキも含まれた数であるからです。指標のひとつとして参考になればと思います。
(デッキ登録数は1月9日時点)


Neutral

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
0MinionRareTarget Dummy244
1MinionCommonClockwork Gnome3530
1MinionCommonCogmaster1374
2MinionCommonAnnoy-o-Tron3039
2MinionCommonExplosive Sheep1186
2MinionCommonGilblin Stalker154
2MinionCommonMechwarper3431
2MinionCommonMicro Machine1607
2MinionCommonPuddlestomper421
2MinionEpicRecombobulator940
2MinionCommonShip's Cannon326
2MinionCommonStonesplinter Trogg240
3MinionCommonFlying Machine195
3MinionCommonGnomeregan Infantry146
3MinionRareGnomish Experimenter71
3MinionRareGoblin Sapper431
3MinionEpicHobgoblin644
3MinionRareIlluminator260
3MinionRareLil' Exorcist470
3MinionCommonOgre Brute618
3MinionCommonSpider Tank2428
3MinionCommonTinkertown Technician2723
4MinionRareArcane Nullifier X-211083
4MinionCommonBurly Rockjaw Trogg385
4MinionEpicEnhance-o Mechano1861
4MinionRareJeeves1762
4MinionRareKezan Mystic529
4MinionCommonLost Tallstrider226
4MinionCommonMechanical Yeti2871
4MinionEpicMini-Mage66
4MinionCommonPiloted Shredder4312
5MinionCommonAntique Healbot2785
5MinionLegendaryBlingtron 3000455
5MinionRareBomb Lobber772
5MinionEpicFel Reaver384
5MinionLegendaryHemet Nesingwary47
5MinionEpicJunkbot262
5MinionRareMadder Bomber396
5MinionLegendaryMimiron's Head635
5MinionCommonSalty Dog219
6MinionLegendaryGazlowe631
6MinionLegendaryMogor the Ogre145
6MinionEpicPiloted Sky Golem1605
6MinionLegendaryToshley537
7MinionLegendaryDr. Boom3176
7MinionLegendaryTroggzor the Earthinator1043
8MinionLegendaryFoe Reaper 4000278
8MinionCommonForce-Tank MAX268
8MinionLegendarySneed's Old Shredder1578
9MinionLegendaryMekgineer Thermaplugg121
12MinionEpicClockwork Giant582

Druid

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2MinionCommonAnodized Robo Cub532
3MinionRareGrove Tender656
5MinionCommonDruid of the Fang221
6SpellEpicDark Wispers132
6MinionRareMech-Bear-Cat334
6SpellRareRecycle106
7MinionLegendaryMalorne479
9SpellEpicTree of Life373


Hunter

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2SpellRareCall Pet225
2SpellEpicFeign Death522
2WeaponCommonGlaivezooka392
2MinionEpicSteamwheedle Sniper425
3MinionRareMetaltooth Leaper182
5SpellCommonCobra Shot54
5MinionRareKing of Beasts163
7MinionLegendaryGahz'rilla414


Mage

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2SpellCommonFlamecannon828
2MinionCommonSnowchugger1088
2SpellRareUnstable Portal1074
3MinionRareSoot Spewer194
4SpellEpicEcho of Medivh613
4MinionRareGoblin Blastmage926
4MinionEpicWee Spellstopper76
7MinionLegendaryFlame Leviathan142


Paladin

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2SpellCommonSeal of Light381
2MinionCommonShielded Minibot1290
3WeaponEpicCoghammer645
3SpellRareMuster for Battle1191
3MinionRareScarlet Purifier283
5MinionLegendaryBolvar Fordragon473
5MinionRareCobalt Guardian124
5MinionEpicQuartermaster935


Priest

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
1SpellRareLight of the Naaru603
1MinionEpicShadowbomber135
2MinionRareShadowboxer388
2MinionCommonShrinkmeister1181
3SpellCommonVelen's Chosen671
5MinionRareUpgraded Repair Bot222
5MinionLegendaryVol'jin1037
6SpellEpicLightbomb456


Rogue

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2MinionCommonGoblin Auto-Barber1220
2MinionRareOne-eyed Cheat233
3WeaponEpicCogmaster's Wrench344
3MinionRareIron Sensei650
4SpellEpicSabotage452
4SpellCommonTinker's Sharpsword Oil1011
5MinionRareOgre Ninja240
6MinionLegendaryTrade Prince Gallywix513


Shaman

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2SpellCommonCrackle1162
2MinionRareVitality Totem258
2MinionCommonWhirling Zap-o-matic699
3WeaponRarePowermace567
4SpellEpicAncestor's Call219
4MinionRareDunemaul Shaman161
4MinionEpicSiltfin Spiritwalker351
7MinionLegendaryNeptulon599


Warlock

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
2SpellCommonDarkbomb1548
2MinionRareMistress of Pain576
4MinionRareFel Cannon192
4SpellRareImp-losion757
5SpellEpicDemonheart436
5MinionCommonFloating Watcher739
6MinionEpicAnima Golem208
9MinionLegendaryMal'Ganis795


Warrior

ManaTypeRarityCard nameIn Decks
1MinionCommonWarbot249
3SpellEpicBouncing Blade440
3WeaponCommonOgre Warmaul72
4MinionRareScrewjank Clunker227
5MinionRareSiege Engine221
6MinionLegendaryIron Juggernaut603
6MinionRareShieldmaiden820
7SpellEpicCrush317




トーナメントヒーローズ




GvG実装からほどなくして数々のトーナメントが開催され、視聴者たちは著名プレイヤーの持ち寄ったデッキに目を光らせていました。彼らの選択するHeroと構築デッキはトーナメントフォーマットを想定したものですが、トッププレイヤー達の鎬を削る対戦模様が新環境のMetagameをつまびらかにするものと大いに期待を寄せられています。

目に見えて変化が起こり始めた各Heroの力関係を探るため、ここでは12月に開催されたトーナメントでプレイされたHeroについての集計を行い、傾向を読み取る手がかりとしてみようと思います。


その前にまずトーナメントフォーマットのおさらい。
ほとんどのトーナメントでは16プレイヤー以下のブラケットを組む場合、それぞれの試合はBO5(Best of five、3戦先勝)でおこなわれています。このBO5はBlizzard社公式大会で用いられた“Last Hero Standing” format、各ラウンドの勝者は使用Heroとデッキを次の試合も継続してプレイし、敗者側は対戦で用いたHero及びデッキが使用不可能となり次のラウンドに別のHeroを選択して望むというものです。

基本的に第一戦目で使用するHeroは任意であり、オプションとして対戦相手の用意したHeroのうち一体を使用できないよう指定するHero banシステムもいくつかのトーナメントにおいて採用されています。

集計対象
Major Tournament
The Pinnacle [Liquipedia]
Numericable M-House Cup 5 [Liquipedia]
Kinguin For Charity - Christmas Edition 2014 [Liquipedia]

Minor Tournament
SCAN Hearthstone Invitational [Liquipedia]
Tavern Takeover III [Liquipedia]
Battle of the Best Invitational 2 [Liquipedia]
Heroes of Cards 4 [Liquipedia]


まずは最も悩ましいプライマリピックについて。
相手が使用するのはどのHeroのどんなデッキかも判らない第一戦目で選択されたHeroを集計したものです。Paladinが図抜けてトップに立っていることは、現在もっとも隙の少ないHeroであることを現しているものでしょうか。



続いてカウンターピックの集計。
各ラウンドで敗北したプレイヤーが勝者の使用Heroに対して選択した“返し“のHeroのことですが、連敗により否応なく使用した場合はカウントしていません。各Heroの相性をプレイヤー達の選択からあぶり出すことを意図してのものです。
こちらはDruidとWarriorの二強。Control Warriorがトップに立つことは当然のことですが、そこにDruidが並んでいるのは興味深い現象です。



最後に、それぞれのトーナメントで使用されたHeroの数を集計。
トーナメントにおいて信頼性の高いHeroに数えられ常に一定の人気を保ってきたShamanがこの体たらく。環境の変化とは恐ろしいものです。






Druid ▲Index

Naxx環境終盤に比べトーナメントデッキとして目に見えて採用率が上昇したDruid。Force of NatureSavage Roarのコンボがコントロールデッキに対する明確な回答となっているようです。

デッキ構築の土台そのものはGvGリリース後も大きな変化は見られず、新カードによって既存の戦術を補強する傾向にあります。Innervate / Wild Growthとダブルコンボを採用したFast Druidが最も支持を集めていますが、Mechミニオンに特化したRamp DruidやToken Druid、対戦相手のカードを燃やし尽くすMill Druidも流行しました。

興味深い変化のひとつは、これまで必ず2枚採用されていたDruid of the Clawを抜いてしまうデッキが数多く見られたことでしょう。場持ちの良いSludge Belcherをはじめとして4~6マナ帯の選択肢が増加したことに加え、Mechシナジーを活かせない点で差し替えの対象と見られるようになったものです。

また、環境全体がWeaponに依存するHeroに傾いている現在ではMetaカードとしてHarrison Jonesの人気が急上昇しており、相対してThe Black Knightの採用率が大幅に低下しています。これを逆手にとってAncient of Warの鉄壁が効果的に作用している局面も見られました。1月以降は新カードを基軸とした更なる再編を期待しておきましょう。

◆ Deck Spotlight
Trump's GvG "Mech-Druid" [Hearthpwn]
Reynad's High Legend Mech Roar [Hearthpwn]
GvG: Token/Mech Druid [Hearthstone Players]
"GvG" Grove Druid by RegisKillbin [Hearth2p]
GvG Ramp Druid [Hearthpwn]
Mech Ramp Druid (Legendary) [Hearthpwn]
Natural Remedies [Hearthpwn]



今後注目のカード


Druidの構築に革新をもたらす、かもしれない興味深い追加カードを3点チェックしておきましょう。




Dark WispersはChoose oneにより二つの性格を併せ持つスペル。召喚されたWispが次のターンまで生存した場合、Savage Roarによって15ダメージを叩き出すことも可能です。AoEで消し飛ぶという弱点はありますが、ゲーム終盤にミニオンを1体でも多く盤面に置くことは相手に重いプレッシャーを与えることになるでしょう。
◆ Deck Spotlight
Archon Firebat's Fr0zen - The Pinnacle 2014 [Hearthpwn]


Druid of the Fang、というよりはBeastミニオンに軸足を置いたデッキ構築。現状ではシナジーと言えるほどの関連性もありませんが、開発チームがわざわざDruid of the ClawにBeast属性を追加してきたことは今後Druidに追加される要素の先触れであることは間違いないでしょう。ちなみにLegendaryのMalorneもBeast属性です。
◆ Deck Spotlight
Team IHearthU Deck Guide: Creative Corner #1 – Beast Druid [IHEARTHU]

そして盤面のミニオン全てとHeroのヘルスを全回復させるTree of Life。ヘルス差をリセットするという強烈な効果ではありますが、9マナという重さから通常の構築で考慮されるものでは無いでしょう。現在はMill Druidデッキで採用される例が散見されます。Molten Giant等と組み合わせてこのカードの利用価値を見出すことが出来れば、新たな構築の道標となるかもしれません。
◆ Deck Spotlight
"Tree" , an innovative laddering druid deck ! [Hearthpwn]




Hunter ▲Index

GvGリリース後に先陣を切ったHunterの構築はAggroとなりました。
まず第一にFace Hunter。新カードはさほど多く採用されておらず、Undertakerを絡めたDeathrattleシナジーとChargeミニオンが主体となっています。
Naxxramas追加カードのSludge Belcherが極めて優秀な壁役であり、Midrange~Controlと幅広く採用され続けているためIronbeak Owlの2枚採用も定番化。そしてWarlock Zooに加え、Tokenミニオンから強力に盤面を展開するPaladinが増加したためExplosive Trapも欠かせないようです。

Face Hunterはデッキの性質上、複数の組み合わせで大きな効果を発揮するよりも単体で機能するカードが適しているため、今後の構築に大きな変化は見られないかもしれません。

◆ Deck Spotlight
(GvG) Face Hunter Season 9 Legend #24 NA [Hearthpwn]
Exact Breckmann's Deck - EBOLA HUNTER [Hearthpwn]


さて、一昔前のAggroといえばFace Hunter一辺倒でしたが、対戦相手にとって厄介なのはNaxxramas環境後にMidrangeの展開を取り入れたデッキが定着したことです。このクラスのHero Powerの性質を見ても、やはりこうしたアグレッシブな攻めを狙うデッキが主流であり続けるでしょう。このバリエーションはGvG新カードによる新たな戦術を早速とり込み様々な試行がなされました。

まず、Naxxramas環境において最も成功を収めた構築ほぼそのままに、数枚のカードを差し替えただけのデッキが現在の環境にも通用しています。Nerfにより扱い辛くなったFlareを抜き、Deathrattleミニオンの補強としてClockwork Gnome / Mechanical Yeti / Piloted Shredderを加えた例が多く見られました。

そしてDeathrattleデッキの可能性をさらに掘り下げるクラス専用新カードのFeign Death。盤面のDeathrattleミニオンを死なせることなくアビリティのみを発動させるというユニークなスペルです。ShamanのReincarnateと異なる点は対象が単体ではなく盤面のフレンドリーミニオン全体であることですが、Deathrattleシナジーを組み込んだ構築と噛み合う恐るべき可能性を秘めています。

新WeaponのGlaivezookaは2マナで耐久値が2回のみ、フレンドリーミニオンにアタック1を加えるだけの一見すると地味な性能ですが、Hunter Aggroにとっては単体で見て平均以上にマナ効率の高いダメージ源となります。Trapを重用しないデッキにおいては今後常に採用されることになるかもしれません。
変わったところではMechシナジーを多数取り入れた構築も一部人気を博しています。しかし、Jeevesをドローソースとして利用することは、多種多様なAggroデッキが氾濫している現在の環境にはそぐわないかもしれません。

◆ Deck Spotlight
Deck of the Week #41: Goblins vs. Gnomes Aggro Hunter [BlizzPro]
[GVG Deck Guide] New Wave Deathrattle Hunter [Hearth2p]
Mechanical Cancer by Trump [Hearthpwn]
Fel Hunter: A Look at Hunter in the Post-GVG Metagame [Hearthstone Players]



Control Hunter


今後の展開を注視しておくべきデッキのひとつがControl Hunter。これまで多くのプレイヤーが構築を模索し、しかし定着することのなかったHunterのControlスタイルがGvG新カードによって熱い注目を浴びています。

幾つかの構築例で共通しているのは、Hero Powerをミニオンもターゲット可能とするSteamwheedle Sniper、そしてWild Pyromancerです。このミニオンはPriestやPaladin同様にスペルとの併用で大きな価値を産み出すことが可能となります。
さらに、現在試されているデッキのAoE(範囲ダメージスペル)としてはExplosive Trap以外ほぼ皆無。この点についてはWild PyromancerとSecretスペル、Mad Scientistにより序盤のテンポを拮抗させる展開をもってカバーしています。
Multi-Shot / Explosive Shot等のスペルは場にTokenの多い現状では有効に機能するものではありません。

◆ Deck Spotlight
[Spark] Explosive Snipe (S9) [Hearthpwn]
GvG Experimental Decks Series – Legend Control Hunter [Hearthstone Players]
"GvG" King of the Hunters by RegisKillbin [Hearth2p]




Mage
▲Index

GvGリリース直後、真っ先に脚光を浴びたのはまさかのこのクラスでした。11月シーズンはFreeze Mageが細々とプレイされている程度でラダーの人気は底辺へと落ち込んでいたところが、Mechミニオンを詰め込んだデッキの登場によりラダーを3度回せばこのHeroと当たるほどに一時大流行となったのです。Mageの今シーズンは相当にバリエーション豊かな構築の変化が見られたので、順を追って見ていくことにしましょう。

まず流行のきっかけは新カード実装直後のトーナメント、Kinguin For Charity - Christmas Edition 2014を制したC9所属のプレイヤーStrifeCroの影響が大きいものと見られます。
そのデッキはMageクラスでありながらスペルカードがFrostboltFireballのみ。さらにNeutralのクラス共通ミニオンを大量に詰め込んだアグレッシブな構築となっています。

専用ミニオンのSnowchuggerはWeapon装備クラスにとって大きな脅威となり、Mechミニオンとの連携により威力を発揮するGoblin Blastmageは中盤のテンポ形成を後押ししています。

◆ Deck Spotlight
[StrifeCro's] Mech Mage [Hearthpwn]



StrifeCroの構築はNeutralミニオンがデッキの内22枚を占めるため、Mageというクラスならではの特色は薄いものでした。そしてシーズンの経過とともに人気は徐々に下り坂となっていきましたが、取って代わるようにSpare Partの有効利用に目を付けたコンボを備えたデッキが登場します。
デッキの概念は同じく低コストのMechミニオンを中心とするアグレッシブなカードプレイであり、Spare PartのTokenスペルはミニオン召喚の余剰マナを効率良く使い切るために用いられます。そして同時に、1マナのTokenスペルは固有LegendaryのArchmage AntonidasによってFireballを量産することも可能としています。

◆ Deck Spotlight
MiracleMechMage (v.1.2) [Hearthpwn]
1st Time Legend Apprentice Mech Mage [Hearthpwn]



アグレッシブな展開を目指す構築はさらにバリエーションを増やし、UndertakerとDeathrattleミニオンを投入したデッキも一定の成功を収めています。このタイプはスペルダメージに重きを置く旧来のスタイルと、Echo of Medivhを用いるコンボ型、さらにSecretスペルとの併用など多種多様でありデッキ内容を読み取るのが難しい状況となっています。

◆ Deck Spotlight
TSM Trump GvG Jeeves Mage [Hearthpwn]
Sjow's top5 legendary Echo of Medivh deck [Hearthpwn]
Saturos GvG Secrets Deck [Hearthpwn]



そしてシーズン中盤を過ぎる頃には開発プロデューサーYong Wooとe-sportsキャスターとしてお馴染みのDay9の影響によるものか、Echo of Medivhによって恐るべき盤面を築きあげるControlタイプが人気を集めるようになってきました。

◆ Deck Spotlight
Day[9]'s Echo Control Mage [reddit]
Kripparrian's GvG Echo Mage-age-age [Hearth2p]
Zombie Mage [HearthHead]




Paladin ▲Index

新カードによってこのクラスがどれほど勢いづいているかはトーナメントへの登場頻度を見れば一目瞭然のことでしょう。
Controlデッキとしての地位も危うくなりMetaの片隅へと追いやられていたPaladinは、優秀な固有カードが数多く追加されたことにより見事復活を遂げました。もはやWild Pyromancerとのカードコンボにすがる必要も無くなり、序盤から中盤、そして終盤へとあらゆる展開に対応可能となった力強さはクローズドβ期の輝きを思い起こさせてくれます。

デッキの流行は追加カードの性質そのままにMidrangeとControl型が主流となっています。Lifecoachなど一部のプレイヤーによってAggroデッキの試みも行われていますが、現在の環境でこのHeroを用いるならばあまり合理的な選択ではないのでしょうか。

◆ Deck Spotlight
Hobgoblin Aggro Deck by Lifecoach [Hearthpwn]
Rattle/Mech Aggro Deck [Hearthpwn]



現在主流のPaladinデッキには九分九厘の割合で二つの新カードが2枚ずつ装備されています。追加された専用カードMuster for Battle、そしてQuartermaster
Token3体とLight's Justiceを装備するMuster for Battleは盤面への圧力であり、同時に相手のミニオンと有利なトレードを行う数多くの可能性を備えています。

Quartermasterとのコンボは言うまでもなく強力ですが、この2枚を同時に使える時間帯には幾つかの注意を必要とするでしょう。特にWarriorがBrawlHarrison Jonesを残している場合は致命的なディスアドバンテージとなりかねません。

デッキ傾向に目を向けると、MidrangeとControlの境目が非常に曖昧となっておりほぼ同一の構成となっています。序盤から手堅く盤面をとるShielded Minibotの採用が目立ち、環境にAggroが多数存在することを考慮してZombie Chowにより1マナから対抗していくのが定番のひとつ。さらにMuster for Battleとのコンボを期待してKnife Jugglerが人気を得ていますが、Lil' ExorcistIronbeak Owlを加える構築例も数多く見られます。

そして5マナ以降のカードにはマッチアップに適時対応したカードを入れ替える自由度があるものの、Harrison JonesBolvar FordragonSludge BelcherSylvanas Windrunner等が一般的な構成となっています。

◆ Deck Spotlight
Trump: New Inventions! (Paladin Constructed) [Youtube]
Trump's Quartered [Hearthpwn]
GvGデッキガイド: Buffadin (Buff型パラディン) [Read2Win]
Team IHearthU Deck Guide: Powder Rank 1 Legend Paladin [IHearthU]
"GvG" Silver Hand Paladin by RegisKillbin [Hearth2p]
Tides of Battle [Hearthpwn]
[Spark] Battle Master (S9) [Hearthpwn]
StrifeCro's top15 Midrange [Hearthpwn]




Priest ▲Index

Naxxramas環境下ではメジャーデッキのほとんどに対抗できるクラスとしてのし上がったPriestでしたが、GvGリリースの勢いには乗り遅れているように見受けられます。
有利なマッチアップの減少、Druidの増加など様々な要因が考えられるでしょう。追加専用カードはMechミニオンとのシナジーが薄いという点で構築の目新しさに欠けており、単純にプレイヤーを惹きつける理由が無いのかもしれません。

追加された新カードはPriestが得意とするコントロールデッキの対応力を飛躍的に増加させる特性を備えているため、今後支配的なHeroが登場した暁にはカウンターデッキの最右翼として浮上する可能性は十分にあります。しかし現状ではラダーに氾濫するアグレッシブなデッキの数々に対して敢えてPriestを用いるだけの説得力が足らず、さりとて自身がMetaを巻き起こすだけの迫力は持ち合わせていません。

それでは今シーズンの傾向をおさらいしていきましょう。
まずGvG新カードリリース後はDeathrattleデッキがあっさりと姿を消してしまいました。構築スタイルのほとんどは新カードを採用したControlに終始し、一部でMechミニオンによるMidrangeデッキが試されています。

専用ミニオンShadowbomberUndertaker+ヘルス1のDeathrattleミニオンという序盤の脅威に対向する新たな回答となります。とりわけClockwork Gnomeが多くのデッキで採用されている現状では有効に機能するでしょう。
さらにUpgraded Repair Botによって自身のMechを強化し様々なアドバンテージへと繋げていくことも可能です。Enhance-o MechanoPiloted Sky Golemなどのレアリティの高いMechミニオンがプレイヤー達に普及する頃には他クラスのMech Midrangeデッキに競り勝つデッキとして人気を集めるようになるかもしれません。

◆ Deck Spotlight
Mech Control Priest [Hearth2p]



ではControl Priestの構築にはどのような傾向が見られたのか詳細に見ていきましょう。まず追加カードの2マナミニオンShrinkmeisterの1枚ないし2枚入れがあらゆる構築に共通して見られます。このカードと組み合わせるものとしてはCabal Shadow Priestが最も警戒されていますが、Shadow Word: Pain / Shadow Madnessなど状況に合わせた使い勝手の良さが評価されているものです。
盤面をリセットする手段としてCabal Shadow Priest + Circle of HealingはGvGリリース後も定番であり続けています。Holy NovaはTokenミニオンが脅威的な現状では不可欠なようにも思えますが、デッキ毎の創意工夫によりAoE以外の対処が図られています。
新カードLightbombは今のところさほど採用率が高いわけではないようですが、Cabal Shadow Priestコンボと併せて可能性のひとつとして警戒しておくべきです。一方LegendaryのVol'jinは必ず入っていると見てよいでしょう。

PriestのControlデッキにおける強み、その最大の特徴をひとつ挙げれば消耗戦に持ち込むと競り勝つという点にあります。デッキに積み込めるカードは誰しも30枚のみですが、Thoughtstealによって常に2枚上回り、Cabal Shadow Priest / Shadow Madnessといったカードの1対2交換を企てる手段も豊富に揃えています。環境が緩やかなゲーム展開を許容した時、再びControl Priestがラダーの序列を追い上げてくると期待されます。ただしその時には、Fast Druidや新たなMiracle Rogueが立ちはだかってくるのかもしれません。

◆ Deck Spotlight
Mid-Range Priest (Holy Priest) [Hearthpwn]
"GvG" Thief Priest by RegisKillbin [Hearth2p]
[Brodos] GvG Control Priest [Hearthpwn]
I just hit legend, for the first time, with Priest and crazed alchemist! [reddit]
Deck Tech with Gaara's Priest [Youtube]




Rogue ▲Index

Miracle-ish


度重なるnerfに見舞われたMiracle Rogueはデッキが空中分解し、いま再構築の時にあるようです。これは単なるカードの差し替えによる対処に留まるものではなく、Miracle Rogueというアーキタイプの思想を根幹から見直す段階に至ったものです。

以前書き上げた特集記事の中でもMiracle Rogueの来歴について触れていますが、Miracle Rogueはクローズドβの頃より存在し進化を続けているデッキです。採用されるカードだけではなくプレイングの土台ですら変化しているのです。
Miracle RogueがMiracle Rogue足る理由とは、Leeroy JenkinsでもGadgetzan Auctioneerでも無いことを念頭に置いておきましょう。

キーワードは「Miracle-ish(Miracle Rogueっぽい)」。熟練のRogueプレイヤー達による再構築と実践の中から、次世代のMiracle Rogueが産声をあげる日はそう遠い話では無いであろうと期待しておきます。かつてKolentoがそうしたように、どこかの誰かが再びRogueをMetagameの頂点へと押し上げるデッキの再生を成し遂げるはずです。
(それはもしかしたら、あなたかもしれません。)

◆ Deck Spotlight
Dog's Rogue - Battle of the Best #2 [Hearthpwn]
GvG Sprintacle - Sprint/Weapon/Violet Teacher [Hearthpwn]
"GvG" Particle Rogue by RegisKillbin [Hearth2p]
Minion-miracle Mix [Massan.org]

[MaSsan SC] Miracle Without Auctioneer!





Aggressive Tempo


政情不安に揺れるウクライナから配信を行っていたプレイヤー、Kolentoという青年がMiracle Rogueという古いデッキアイデアを再興させることにより注目を集め始めていたのがちょうど一年前のTest Season2(2014年1月)の頃。誰にも知られていなかった一人の若者がデッキ再構築の成功によって配信の視聴者は2桁増加し、賞金付きのトーナメントへと招待を受けるようになり、競技シーンへと華々しく駆け上がって行きました。

その眩い光の影で、Rogueというクラスの本分であるTempo Rogueデッキは使用者が激減し、全くと言っていいほど対戦する機会が無くなってしまいます。Metagameの動静を注意深く観察してきた開発チームは今回のエクスパンションを機に、この状況に変化をもたらすべく様々な目論見を新カードに忍ばせてきました。Mechカードとシナジーを持つカードの数々、そしてTinker's Sharpsword OilはTempo Rogueが以前よりもアグレッシブなカードプレイを行う新たな可能性を示しています。

12月シーズンの構築ではBackstab / Eviscerateの定番に加えて、Blade FlurrySapをボードコントロールの手段として採用していました。デッキ構成はこうした種々のボードコントロールと、専用ミニオンGoblin Auto-Barber / Iron Senseiを軸として、Mechシナジーを期待するNeutralミニオンによるアグレッシブな組み立てが人気を集めています。
展開の遅いデッキにはほぼ必ずSprintが1枚用意されているため、カードアドバンテージをつけても安穏とはしていられないことを頭に入れておきましょう。

◆ Deck Spotlight
+Mech Aggro
「アイアン先生が強すぎる」 Mech Rogueの試み [Nemukejp]
Feydkins Iron Dummy [Hearthpwn]
Avast! Pirate/Weaponpower Rogue [Hearthpwn]
Tinker Rogue [Hearthpwn]
HostyBat's Rogue (Deck Wars Winning Deck!) [Hearthpwn]

Midrange寄り
*Budeget* Effective GvG Rogue Tempo (Mech Synergy)! [Hearthpwn]
[Spark] Gazlowe & Friends (S9) [Hearthpwn]
Prince Rogue(Legend) [Hearthpwn]




Shaman ▲Index

正直なところ、GvGリリース後にShamanがMetagameのはしごから転落していった現象を的確に説明する言葉がありません。大量の新カードに沸き返る中で、Shamanの構築がプレイヤー達を惹きつける魅力に欠けているとしか思い当たる理由がないのです。

現状のマッチアップの相性はShamanにとって都合が悪いのでしょうか?新カードが開放された現在はこれまでの評価を見直す必要は勿論あるでしょう。しかし、トーナメントシーンにおいて支配的なControl Warrior、そしてHandlockの二大デッキに的確な回答を持つHeroとしてShamanはこれまで重要な位置にありました。

ラダーを跋扈するZooに対しても、強烈なAoEに加えてZombie Chow / Haunted Creeperなどミニオンを用いて序盤から対処していければ盤面を覆すことが可能です。
Hunterはいまだ油断ならないHeroですが、Antique Healbotなど回復手段が補強されたことによりもはや一方的に不利なマッチアップではありません。
一方的に土を付けるHeroを強いて挙げるならば、Shamanの盤面からミニオンを強奪するPriestでしょうか。しかし10月シーズンのDeathrattle Priestをピークに再びPriestはラダーにおいて少数派へ追いやられつつあります。

このHeroを愛好するプレイヤー達に言わせれば、現在のMetaはそれとなくShamanに有利であるそうです。トーナメントの状況についてはBO5で使えるHeroの数が限られていることからひとまず置くとしても、これほどラダーでShamanを見かける機会が少ないシーズンは久しくないものでした。
強いて言うならば、Shamanのクラス専用新カードが何を意図して追加されたものか、開発チームからのメッセージがユーザーに伝わっていないといったところでしょうか。


Shamanについての評価は1月シーズン以降の様相をつぶさに観察していく必要があるでしょう。それでは12月シーズンの構築をおさらいしていきます。
まず真っ先にプレイヤー達が飛びついたのはPowermace。3マナは若干重たいものの、Overloadの制約は設定されておらず序盤から盤面を競う展開において非常に有効です。Mechミニオンに与えるbuffも強力な物で、Harvest GolemMechanical Yetiと同じ数値へ引き上げます。

定番である除去カードの数々とPowermace、そしてMechミニオンを搭載したMidrangeデッキは12月シーズンの構築において最も主流なものでした。なお、これまで欠かせないスペルであったLightning BoltCrackle に差し替えられるか、他の代替手段を探すかによってデッキから抜かれるようになりつつあります。
CrackleはRNGに依存する性能ですが、Lightning Boltでは届かない除去性能と同時に、ゲーム終盤に敵Heroへ放つ直接ダメージとして評価されています。

◆ Deck Spotlight
Goblins Vs. Gnomes: Shaman Deck Tech With Gaara [Youtube]
[GvG] Midrange Mech Shaman [Hearthpwn]
Flood's GvG Powermace Shaman [Hearthpwn]
[AcB] Jotto's Tempo Shaman [Hearthpwn]
Chaoss Shaman [GvG Meta Destroyer] [Hearthpwn]



そして、追加カードの中でPowermaceと並んで高評価のカードがNeptulonです。
「ランダムでMurloc種族のミニオンカード4枚を自身の手札に加える」というアビリティですが、これはMurlocデッキでなければ機能しないカードというわけでは勿論ありません。
7マナでアタック7/ヘルス7を盤面に置き、さらに4枚のミニオンカードを手札に加えるメリットはあらゆるデッキにおいてこのカードをデッキに差し込むことを考慮するだけの価値があります。

◆ Deck Spotlight
#1Legend Eu Neptulon Shaman [Hearthpwn]



そして少数ではありますが、Murlocを大量に詰め込んだデッキやCrackleというダイレクトダメージスペルが増えたことでMalygos OTKデッキの構築も現れています。

◆ Deck Spotlight
"GvG" Murk-Eye Shaman by RegisKillbin [Hearth2p]
Pir Shaman Malygos OTK [Hearthpwn]




Warlock ▲Index

100枚以上もの新カードが追加され環境が激変したにもかかわらず、King of the Ladderのタイトルは安泰なものでした。カードを引くというHero powerに支えられたZoo、そしてHandlockの二大デッキはいまだ健在です。そしてDemon種族シナジーを活かしたデッキを作れと言わんばかりの追加カード達によって、今後は3つ目の構築ラインが定着することを期待されています。

それでは順を追って、まずはZoo Warlock。
周知のように、今季もっとも注目を浴びたのはNA・EU・Asiaの3サーバーで同時にLegendランク1位という偉業を達成したXixoの構築です。Soulfireのnerfによって勢いが衰えると考えられていたZooですが、Imp-losionという新たな脅威をたずさえラダーを席巻しました。
今季見られたZooの構築ベースはNaxxramas環境とさほど変わらず、DeathrattleミニオンとUndertakerを主力とするZoo Rattle。共通の土台の上にプレイヤー達はMetaに対応する様々な工夫をデッキに盛り込みバリエーションを生み出しています。

XixoはImp-losionとTokenを吐き出すミニオン、そして盤面のミニオン数で召喚コストが変化するSea Giantのブームを作り出しています。しかしBig Game Hunterが流行する要因ともなり、シーズン後半にはデッキから抜かれるようになりました。
Mech系ミニオンを採用するデッキの研究も進められており、複数のカードシナジーにより貪欲にアドバンテージを取得する構築も人気を集めています。環境にAggroデッキが溢れかえる現状では、buffによって1:2交換を狙えるAnnoy-o-Tron、Deathrattleから異なるMinionを生み出すPiloted Shredderといったカードが有力な選択肢となるでしょう。

◆ Deck Spotlight
Xixo Zoo: How to get three #1 Legends [Liquid Hearth]
GvG後の新たなZoo Warlock「Mech Hob Rattle Zoo」 [Nemukejp]
[Force Strategy Gaming] Zoo-Rattle (GvG Gameplay) [Youtube]
Zoo Deck Tech with Gaara [Youtube]
Enhance-o-Anima Zoo [Hearthpwn]
Evolutions of Zoo: TidesofTime’s Kinguin Zoo [Hearthstone Players]
[Legendary] GuN TheGoblinmaster Zoo (GvG) [Hearthpwn]



お次はHandlock。
Antique Healbotという脅威の回復量を誇るクラス共通新カードがこのコントロールデッキを更なる高みへ押し上げようとしています。これまでHandlockは一部のAggroに対して弱みを抱えていました。Life Tapで自らヘルスを削り、盤面を展開する頃にはHunterの牙が喉元まで迫っているというのが典型です。
このミニオン自体は貧弱ですが、5マナで盤面にミニオンを置きつつヘルスを8をも回復することにより相手のダメージ計算を大きく狂わせることが可能。現在流行しているHandlockデッキにはほぼ必ず2枚採用されるようになっています。

ただし若干の注意点として、ヘルスを回復させることはMolten Giantを出すタイミングを逸することになりかねません。また、Lord Jaraxxusのヘルスは15がMAXなのでAntique Healbotで15から23へ回復、とはならない点も忘れずに。

もうひとつの大きなカード入れ替えはDarkbombSoulfireのnerfも要因のひとつですが、ディスカードのデメリットもない序盤から使える除去スペルとして採用されています。
後述するDemonlock以外のデッキ構成は上記2点の他に大きな変化は見られませんが、必須とされるカード以外の部分でプレイヤー毎に異なる味付けが見られました。

その中でも興味深いのはRecombobulator。非常に応用力が高く、Handlockと相性の良い追加カードです。ターゲット対象と同じマナコストのミニオンに変化させるという能力ですが、たとえばMolten Giantならば20マナコストのミニオンはMolten Giantのみなので、ヘルスが全快した状態で盤面へ復帰させることが可能。また、Antique HealbotDefender of Argusのような強力なBattlecry発動能力と引き換えにそのステータスがマナコストに見合わないミニオンを強化するという用途もあります。

◆ Deck Spotlight
Handlock: GvG and the Bad Matchups [Liquid Hearth]
A look at StrifeCro’s Kinguin GVG Handlock [Hearthstone Players]
[Grubos] Handlock S9 EU legend [Hearthpwn]



続いてDemonlock。Demon種族の増加や強化兼除去スペルDemonheartの追加によってMidrangeタイプが出現するだろうという予想に反して、プレイヤー達はDemon種族シナジーとHandlockの構築スタイルを融合させるデッキに目を付けました。Voidcallerによるテンポゲインを最大限に引き出すためにデッキにはFlame ImpVoidwalkerのような低コストのDemonミニオンは採用されていないのが特徴。手札にDemonミニオンが居ない場合は価値を産み出せないミニオンですが、Handlockというカードを大量に抱えるプレイスタイルとは噛み合っています。序盤からMal'Ganisを引き摺りだすことに成功すればそこでゲームが終了する展開もあるでしょう。

◆ Deck Spotlight
Deck Guide: DemonLock [IHearthU]
Goblins Vs. Gnomes: Demon Lock Deck Tech with Gaara [Youtube]
The Demonic Lord - A Competitive Demonlock [Hearthpwn]



最後にZooとHandlock以外の構築について。
新規のDemon種族を如何に活用するかという問題はプレイヤーたちの想像力を大いに刺激しています。過去より今に至るまでDemon種族シナジーによりアドバンテージを獲得するデッキのロールモデルが確立されていないことから、今後はDemon + Handlockとも異なる様々なアーキタイプの構築例が登場してくるでしょう。
今季見られたデッキを特徴により分類していくと、まずはHandlockにDemonの特性を加えたControl、同様にZooを改変したAggro、テンポを重視するMidrange、追加カードにスポットを当てたComboと実に様々です。
その中でもシーズン中もっとも注目を集めたのはDarkwonyxのコンボ型デッキでしょう。

◆ Deck Spotlight
New-Meta Warlock by Darkwonyx! [Hearth2p]


古豪のMTGプレイヤーも思わず目を剥くビックリ箱 (Fel Cannon face [reddit])




Warrior ▲Index

大量の新カードが実装されたにも関わらず、良くも悪くもまたしてもWarriorはControlデッキ一色のシーズンとなりました。これはControl以外の戦略が取り立てて有力ではないことに加え、Handlock・Priest・Hunter、そして新カードによって甦ったPaladinなど上位デッキに対してカウンターをとれるという役割が求められてのことだと考えられます。

ZooやMech Mage、Fast Druidが増加することでControl Warriorの採用率が低下することはあり得ますが、そこでControl以外の構築に注目が集まるには何かしらの大きなきっかけが必要となります。Mechミニオンを主体とするAggro~Midrangeデッキの実験も少数ながら行われており、クラス専用カードの中では最も多い4体のMechミニオンが追加されていることからも、人々の耳目を集める革新的なデッキの登場が待たれています。

◆ Deck Spotlight
Viable Mech Warrior (legend) - Detailed Guide [Hearthpwn]
MJestic's Mech Warrior AGGRO [Hearthpwn]



さて、激変した環境がControl Warriorの構築にどのような影響を与えたのかをチェックしていきましょう。デッキクリエイター達は決して保守的ではありませんが、Armor値を活用するこのコントロールデッキは既に完成され磨き抜かれたものであり、採用されるカードに大幅な変化は現れていません。
カードドローのAcolyte of Pain、Armor値によって除去を行うShield Slamといった中核のカードはほぼ固定であるため、カード差し替えの余地はAggroデッキに対するAoEと後半のLegendaryミニオン、そして流行を刺すMetaカードの部分となっています。

まずAoEの面では一時的にExplosive Sheepが試され、しかし定着することはありませんでした。Warriorというクラスはこのミニオンを任意のタイミングで起動する手段に事欠きませんが、ミニオン本体のステータスが相手にとって何らの脅威にもならず、しかもUnstable GhoulのようにTauntも持たない利便性に欠けるためだと思われます。

Naxx環境下で採用率の増加していたCleaveはデッキから抜かれてしまい、それとは反対に夏から秋のシーズンにかけて必要とされていなかったWhirlwindは2枚差しが定着。
Metaカード枠はBig Game Hunter / Harrison Jonesが欠かせない状況にあります。差し替え対象となったのは現状では有効に機能する場面の少ないLoathebです。




そして最後に、シーズンを通じてベストの評価を勝ち得た新カード2枚。
Dr. BoomはWarrior Controlに限った話ではありませんが、マナコスト比で最も優秀なカードと見られています。Shieldmaidenはかつての構築におけるCairne Bloodhoofの枠に当たりますが、Armor値を増やしつつ盤面を取るこのカードによりWarrior Controlはより柔軟な対応力を獲得しました。

◆ Deck Spotlight
Team IHearthU Deck Guide: GvG Control Warrior [IHearthU]
GvGデッキ: Sjow warrior (GvG ウォリコン) [Read2Win]
sjow warrior god [Hearthpwn]
[Force Strategy Gaming] 'Dr. Sneed' Warrior (GvG Gameplay) [Youtube]
[Legend] GvG Control Warrior (w/ in depth guide) [Hearthpwn]




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Hearthstone dojo: Season Report - December 2014
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