日本時間2月1日17時前後がリミット
➥ [昨シーズンのCard Back] Season end reminder : December 2014 [dojo]
➥ [カードバック一覧] Card Backs Gallery [Hearthpwn]
新年と新環境
2015年最初のシーズンがまもなく終わろうとしています。昨年12月にリリースされたGoblins vs Gnomes拡張版により目覚ましく変化を遂げた環境を、皆さん楽しんでプレイされておられるでしょうか。
新規プレイヤー、新カードのリリースをきっかけに復帰した人、World Championshipを目標に励む者、またはカジュアルにこのゲームと付き合う人々。123枚の追加カードによって一変した環境、そこにプレイヤー層の新陳代謝が拍車をかけ、Play mode Ladderはおそろしくカオティックな様相を呈しています。
何でもありかと思うほどにプレイされているデッキはバリエーション豊か。しかしその中でも法則性と流行を敏感に嗅ぎ取り、Metagameを常に意識していくことはLegendランクを目指すプレイヤー達には欠かせないものです。
今シーズンから始まった注目のMeta Reportを改めてご紹介しておきましょう。
海外チームTempo Stormのマネージャーを務めるFrodanと、新加入プレイヤーのMagicAmyによるTier Listです。FrodanはHearthstoneの主要なイベントでは欠かせないほどの存在となったキャスターでもあり、Reynadを始めとするTempoStormのロスターからフィードバックを受けたMetagame考察は実戦的であり、かつ信頼性が高い内容となっています。
The Meta Snapshot #3: MagicAmy's GvG Ladder Tier List [TempoStorm]
2015 World Championship
今シーズン中盤にプレイヤー達をもっともエキサイトさせたのは2015 World Championshipの告知です。賞金額、注目度、名誉。BlizzCon開催と併せて行われた昨年の公式世界大会はメジャートーナメントの中でもダンチのものでした。
いまのところ公式ルールや詳細な情報は公開されていませんが、競技的にうちこむプレイヤー達のモチベーションをかきたてラダーの励みとなっていることでしょう。ラダーの順位に基づいて配布されるHWC pointは今シーズンから適用されるため、World Championshipを目指す戦いは既に始まっています。
参照Link
(Forum) Join us for the 2015 Hearthstone World Championship! [Battle.net]
(Forum) Points Info about 2015 World Championship [Battle.net]
関連
2015 Hearthstone World Championship開催発表 [Hearthstone.exp]
2015 Hearthstone World Championship Details [BlizzPro]
World Championship 2015開催 [dojo]
Play mode参加報酬 Card Back
獲得条件:シーズン終了時点までにRank20 [ Shieldbearer ]に到達
今月のPlay modeラダー、Season Januaryも間もなく終わりを迎えます。ラダー参加報酬の獲得期限は日本時間2月1日16時00分、獲得条件はランク20に到達するだけです。ランク20までは対戦に負けてもStarを失わないので、今月からHearthstoneを始めたという人も月末までの目標として挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみに前回シーズンのBonus Starsによってランク20以上から始まっている人も、最低1ゲームはラダーをプレイしないとCard backは獲得できないことに要注意。
➥ [Battle.net] Hearthstone™ January 2015 Ranked Play Season – Marauding Maraad!
Card back [ Maraad ]
「The Lightは無窮の忍耐の徒を召し具すのであろう。だが我はさにあらず。」
2015年最初のシーズンとなった1月のカードバックテーマは復讐と信仰のはざまに身を置くDraenei種族のPaladin、WoW主要キャラクターの一人であるMaraadです。5月シーズンの記事でも触れていますが、今回はDraeneiという種族についてさらに掘り下げてみましょう。
エルフやドワーフ、ノームやゴブリンといったファンタジー世界でお馴染みの種族と異なり、原作のWorld of Warcraftをプレイしていなければパッとイメージが湧いてこないものですね。Hearthstoneには既にこの種族のカードが相当枚数存在します。
➥ [2014年5月シーズンのCard Back] Season end reminder : May 2014 [dojo]
Prophet Velen / Lightwarden / Shieldbearer
Aldor Peacekeeper / Auchenai Soulpriest / Defender of Argus
Windspeaker / Ancestor's Call / Dispel
Forked Lightning / Frost Shock / Mindgames
Noble Sacrifice / Repentance / Searing Totem
Totemic Might / Upgrade! / Vaporize
Draeneiの最も重要な人物といえばPriestの専用Legendaryミニオンとして登場しているProphet Velenです。古い歴史を遡れば、Azerothと異なる次元に隣り合うもうひとつの世界、Argusにはおよそ二万五千年以上も昔よりEredarという知的種族が繁栄していました。
先天的に魔法との親和性を身につけていたことが古代種Eredarの不幸であったかもしれません。栄耀栄華を誇った彼らの世界Argusは、宇宙を破滅へと導く巨人Sargerasに目に留まってしまったのです。
(数あるLoreの中では異なる立場で語られる説もあり、Demonを使役するEredar種のWarlockがTitanの高潔な戦士であったSargerasを堕落させた可能性についても言及されています。ここでは既にDark Titanと化していたSargerasが魔法の気配に惹かれArgueを見出し、そしてEredar種族に狂気をもたらしたという解釈で進めます)
Eredarの才知を利用しようと目論んだSargerasは、この種族の中心的人物であった3人の指導者に接触を図ります。後にBurning LegionのDemon loadへと変貌するKil'jaedenとArchimondeの二人、そしてEredar種族を救うためArgusとは異なる世界へと導いたVelen。
Sargerasの持ちかけた取引の真実は悪魔のそれであり、Velenが友に対して発した警告も虚しくKil'jaedenとArchimondeは破壊の巨人へと忠誠を誓いその配下に加わってしまいます。
ここでEredarはふたつのグループに分かれました。Burning Legionの軍門に下った者達はMan'ariと呼ばれ、彼らと袂を分かち逃げ延びたのがDraeneiです。邪悪なWarlockの影響により変貌したMan'ari Eredarはその精神のみならず、耳は尖り翼が生え肉体までもがDemonの特徴を備えていくようになります。
絶望に暮れたVelenは宇宙意識Naaruの導きに従い、残る人々を引き連れArgusを旅立ちました。故郷から逃げ延びた彼らはEredar種の言語で「追放された者」を意味するDraeneiと名乗るようになります。そして、彼らの新天地となったのが原始Orc種族が平和に暮らしていたDraenorでした。
Know Your Lore: The Eredar [WoW Insider]
復讐するは我にあり
Eredarから離反したVelenとDraenai達に憎悪の炎を燃やすKil'jaeden。Sargerasの片腕としてBurning Legionを配下に従えるDemon loadは執念の追跡の末にDraenorの世界へ辿り着き干渉を始めます。Kil'jaedenが触手を伸ばしたのは、頑健な肉体に似合わず(?)シャーマニズムを信奉し平和を尊ぶ古代のOrc種族でした。
後にLich KingとなるNer'zhul、その弟子であるGul'danを邪悪なWarlockへと堕落させることに成功し、Pit Lord Mannorothの呪われた血によって殺戮の欲求に猛り狂ったOrc種族は友好関係を築いていたDraenaiを襲い始めたのです。補足までに、Orc達をこの血の呪いから開放したのがThrallの盟友でありGarrosh Hellscreamの父親であるGrommash Hellscream。その手に握られた斧がGorehowlです。
World of Warcraft: Warlords of Draenor Cinematic
一方で、Draenaiの英雄Maraadは多くの仲間を失った末に妹までを連れ去られOrc種族への復讐を誓います。後年Azeroth大陸へとOrcが侵攻し戦争が始まると、Maraadは対Hordeの急先鋒としてAllianceの先頭に立つようになりました。そして2014年にリリースされた拡張版「Warlords of Draenor」において彼の長きに渡った戦いは終わりを迎えることとなります。
(人物相関の補足。Maraadの妹を攫ったのはGul'dan。邪悪なWarlockはその妹にOrc種族をけしかけ、DraeneiとOrcのハーフであるGarona Halforcenが産まれました。当代きっての有能なアサシンとして成長したその娘GaronaはGul'danの手駒となり、Thrallの父親であるFrost wolf氏族のDurotanなど大勢のOrc種族を暗殺してしまいます。人生色々ありましてその後ガーディアンMedivhとGaronaの間にもうけられた子供が現在のGuardian of Tirisfal、Med'anです。)
Lords of War Part Five – Maraad