この記事ではBlizzard Entertainment社の祭典「BlizzCon 2014」にて公開されたHearthstone関連の新情報をひと通りまとめておきます。昨年に倣うならおそらく発表できる情報は本日出尽くしたはずですが、二日目にも新情報が発表された場合は追記していきます。
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エクスパンション「Goblins vs Gnomes」
120枚以上もの新規カードが追加されるHearthstone初のエクスパンション「Goblins vs Gnomes」が本日のオープニングセレモニーにて発表されました。要点を箇条書きにしていきます。
Index
▼ Overview▼ 新規カード情報
▼ 観戦機能:Spectator mode
▼ Fireside Chat Developer Panel Recap
情報元(外部リンク):
Fireside Chat Developer Panel Recap [Battle.net]
BlizzCon 2014 - New Expansion Announced: Goblins vs Gnomes [Hearthpwn]
▲Index
Overview
公開時期:
2014年12月リリース予定
新規カード:
Tokenを含まず120種類以上のカードがコレクション可能
新カード取得方法:
Goblins vs Gnomesのコレクションカードのみが含まれた専用カードパックが登場。既存のカードパック同様にゲーム内ショップにてリアルマネー、もしくはゲーム内ゴールドで購入できる。新規カードはArcane dustを用いてCraftingで作成、またはディスエンチャントによるArcane dustへの還元も共に可能
Arena modeとの兼ね合いについて:
Goblins vs Gnomesのリリース後は新規カードがArena modeのカード選択候補に登場するようになる。これは「Curse of Naxxramas」同様に、自分のコレクションにおいて未取得のカードであってもピック可能となる。
また、Arena modeの確定報酬であるカードパックはGoblins vs Gnomesのリリース後にはGoblins vs Gnomesの専用カードパックのみが配布される
New Gameboard:
GoblinやGnomes達の制作するマッシーンを特徴とした新しいゲームボードが追加
▲Index
新規カード情報
追加される新カードの現在判明している情報は、Tokenを含まないコレクション可能カードが120枚以上であること、そしてその内38枚が公式サイトやFireside Chatで公開されています。
新Race 「Mech」:
これまで存在していたBeast, Demon, Dragon, Pirate, Murloc, Totemに加えて新たな種族設定のMechが追加。Goblins vs Gnomesの新規追加カードの中にMech種族のミニオンが多数登場する他、既存のミニオンにも種族設定変更がある(Mechanical Dragonling等)
Spare parts:
Yseraが手札に加えるDream cardと同様の全クラスが使用可能なSpellカードが追加。いまのところMechと関連のあるMinionからTokenとして手札に加えられることが判明している
情報Link:
データベース
Hearthpwn cardset : Goblins vs Gnomes [Hearthpwn]
gamepedia wiki : Goblins vs Gnomes [Curse sites]
邦訳
Goblins vs Gnomes出てるカードまとめ [Luna Side Base]
▲Index
観戦機能:Spectator mode
これまでプレイヤー達から最も要望の多かった(そして一年前のcβからなので最も古い)観戦機能が実装されます。
実装時期:
Goblins vs Gnomesのリリースと同時に実装予定(2014年12月)
観戦対象:
spectate可能となるのは登録されたフレンドプレイヤーのみ。また、対象となるプレイヤーが他者の観戦を許可している必要がある
観戦参加方法:
フレンドリスト上のステータスが対戦中のプレイヤーに表示されるspectate buttonから簡便にspectate参加可能
インターフェース:
Spectator modeのUIはspectate対象となるプレイヤー視点の画面が表示される。カードや盤面のミニオン、Turn Historyなどのマウスポインタを乗せて表示される情報はspectate対象となっているプレイヤーの操作からは独立して表示可能
観戦対象のプレイヤーに表示される情報:
spectate対象となっているプレイヤーはフレンドの誰が自分の対戦をspectateしているか、観戦者が現在何人居るかをSpectator Mode indicatorで確認できる
観戦対象のプレイヤーができること:
・ 一切の観戦を許可しない設定
・ 招待したプレイヤーのみにspectateを許可する設定
・ spectate中のプレイヤーをキックする
複数のプレイヤーを同時spectate:
Spectator modeは基本的に、対象となるプレイヤーの画面だけを他者と共有することになる。観戦しているプレイヤーは対戦相手側の手札内容を閲覧することは不可能。
ただし開発チームは競技シーンの要望を鑑みて、ひとつのゲームクライアントで対戦している二人のフレンドプレイヤーを”同時に”spectateする機能を用意する。これによりトーナメントなどの配信において、これまでSkype等の外部ツールを用いて画面共有を行っていた不便を解消する
Fireside Chat Developer Panel Recap
Panelステージで行われたディベロッパートーク、Fireside Chat Panelについても簡単に触れておきましょう。上述のSpectator modeの仕様についてはシニアゲームプロデューサーのYong Woo氏により紹介されたものです。
Senior Game Designer Ben Brode
最初に登壇したBen Brode氏は手始めとして、プレイヤー達の戦績から統計された興味深いデータを披露。この一年のベストカードはWarrior Controlの定番カードであるBaron Geddon、ワーストカードはMagma Ragerでした。
RNGとスキルの関係
ランダム要素が時としてプレイヤー達のフラストレーションを引き起こしていることを開発側は把握している。この点において誤解を招く恐れがあるのは、一般的に言われているようにRNGとスキルは対極する性質のものではない。
プレイヤーの知識と経験に基づくスキルと、プレイヤーには如何ともし難い偶然の配分であるラック(運)は独立した要素であり、それぞれの占める分量はゲームによって異なるものである。図で示したように、Hearthstoneというカードゲームはチェスのように高いスキルを要求され、かつランダム要素の多いゲームとなっている。
乱数がもたらすものはゲームの展開における予定調和に刺激を与え、その時々における状況に対処することが求められるがためにスキルの奥行きをも深めているものである。
Game Director Eric Dodds
Goblins vs Gnomesをテーマとした理由
開発チームの中でHearthstoneの最初のエクスパンションについては幾つか議論があった。Adventure mode[Curse of Naxxramas]の開発に差し掛かっていたチームは、陰鬱と破滅をテーマとしたNaxxramasとは全く異なるものを提供したいと望んでいた。
愉快で色彩鮮やかな、そしてすこしばかりおどけた調子の何かにピッタリ当てはまるものとして、奇想天外な発明でよく知られたゴブリンとノームにスポットが当てられた。