Season Report - July 2014


Ranked Play Season #4 July 2014



【注記】
8月5日のAmericas(NA)サーバー定期メンテナンスは日本時間21時0分から翌朝6日3時0分まで、都合6時間で行われる予定です
➥ [Battle.net] Scheduled Maintenance - 8/5/2014

Curse of Naxxramas第三Wingの開放は先週と同じスケジュールの日本時間8月6日16時前後にリリース
➥ [Battle.net] Curse of Naxxramas - The Military Quarter Opening Times

Hearthstats7月統計リポート
➥ [Hearthstats] July Report

今月実装予定のCurse of Naxxramas残りのWingと実装カードはこちらでご確認下さい
➥ [dojo] Solo Adventures Curse of Naxxramas - [新カード取得Wing]

Top画像について
TLに変なネタが流れてきたので悪ノリしてたらもう何がなんだかわからないことに
元ネタ) ➥ [Youtube] 艦隊これくしょん -艦これ- 先行PV第壱弾



Index

▼ Overview
▼ Druid
▼ Hunter
▼ Mage
▼ Paladin
▼ Priest
▼ Rogue
▼ Shaman
▼ Warlock
▼ Warrior


【重点事項】
このMeta Reportは海外サイトのガイド記事やトーナメント、ラダーのストリーミング等を参考に記述しています。当ブログ管理人の観測範囲内における情報と印象を基にしているため、実状にそぐわない面も多々あろうかと思います。その点はご了承下さい。

Hearthstats7月統計リポート
➥ [Hearthstats] July Report

◆ 過去のMetagame Season Report
➥ [メタる] State of the metagame




▲Index

Overview


嵐の前の静けさ


7月の始めから中盤にかけてのラダーはシーズンの区切りという印象が薄かったように思えます。これまでのシーズン序盤はAggroデッキの大流行が顕著でしたが、この7月シーズンはDruidやMiracle Rogueで手堅く星を稼いでいた人も多いのではないでしょうか。
もちろんのこと、WarlockのZooはラダーのランク上げデッキとして相変わらず1番の人気を集め続けており、Legendランクへと近づくにつれコントロールタイプのWarlock、通称Handlockが姿を見せるようになりました。

まるで6月シーズンからそのままラダーが続いているかのように、Metagameの変動に凪が訪れていたのかもしれません。
Team Tempo StormのReynad、そしてチームメイトでありDreamHack Bucharestで優勝をもぎ取ったGaaraによるMetagameへの所感は、熱心なHearthstoneプレイヤーにとって共感するところを多く含む内容でした。

参照リンク:
➥ [Nemukejp] Reynad氏が配信上で「NaxxaramasがリリースされるまでHearthstoneをプレイしない」ことを宣言、現在のHearthstoneはマンネリ気味?

(ちなみに休止宣言をしたReynadですが、翌日EUサーバーで元気にラダー配信を行っていました。引退宣言した次の日にはもうログインしているhimechanじゃないんだから)


Freeze Mageの隆盛の陰で新たなAggroデッキSaturos aggro mageが注目を浴びたり、Kolentoのプレイングに魅せられた人々が彼のControl Paladinデッキに挑戦するなど、実際のところは小さな変化が随所に見受けられました。しかし、現行のMetagameをひっくり返すほどのインパクトには欠けていたのが実態です。



Unstoppable


EUサーバーのプレイヤーKolentoをきっかけとして注目を浴び、多くの熟練プレイヤーによって磨き上げられたデッキMiracle Rogue。明確なカウンターデッキが幾つも存在するにも関わらず、Naxx実装前のMetagameにおいて頂点に君臨し続けてきました。
Reynadの言葉通り、Gadgetzan AuctioneerPreparation、そして数枚の状況に適したスペルを手札に揃えたこのデッキが回り始めた時これを止めるのは容易ではありません。

またはZoo。現在流行しているどのデッキもZooへの対処を想定した上で組まれており、適切なカードを正しいタイミングで用いればZooを制することは可能です。ただし、RNGによって配られる手札とマナリソースが噛み合わず1ターンを無為に過ごすことがあれば著しく不利な状況に陥り、さらに相手は雪だるま式に優位を積み上げていきます。

そしてゲーム後半に強烈なバーストダメージを叩き出すデッキも同様です。これらの問題の根本として、マジック・ザ・ギャザリングを模倣して産まれたHearthstoneは元祖と異なり、対戦相手のターン中にその行動を制限することは一切できないシンプルでカジュアルなゲームシステムにあります。

テンポ良くゲームが楽しめ新規プレイヤーもとっつきやすい反面、プレイングによる駆け引きの要素に欠けてしまうものだとカードゲームに慣れ親しんだしたプレイヤー達は見ています。Gaaraの言葉通り、現行ではプレイヤー達がお互いにドローしたカードをぶつけ合うSnowball Metaの展開に終始することが多いのかもしれません。
ゲーム終盤、相手が何をしてくるか判っているのに手が打てず、唯一できる抵抗がオプションダイアログを呼び出しConcedeボタンを押す準備をするだけというのは数多くの配信プレイヤーにも見られる共通した行動です。

カジュアルに楽しめるカードゲームとして昨年8月15日にクローズドβテストが始まったHearthstone。まもなく1周年を迎えるこのゲームがお気に入りとなり研究を続け、煮詰まったプレイヤー達はより高次のゲーム性を求めています。



Curse of Naxxramas実装




Metagameに新風を吹き込む追加カード30枚を含む新たなゲームモード、待ちに待ったSolo Adventures第一弾「Curse of Naxxramas」が7月22日(日本時間23日)についに実装開始となりました。

追加カードがすべて開放されるのは日本時間で8月20日となりますが、やがて来る新規カードに胸踊らせる人々によりカードのレビューやデッキアイデアが数多く練られています。
➥ [Liquidhearth] Power Rank: Curse of Naxxramas Cards

トッププレイヤー達のアンケートによりランキングを作成したLiquidhearthの記事ではやはりLoathebが第一の評価を付けました。そのBattlecry発動アビリティ「次のターン限定で、対戦相手のSpellマナコストが5増加する」というものはMiracle Rogueへの直接的なカウンターとなるものですが、それには留まらず多くの使い途が検討されるユニークな能力。

余談ですが、台湾の電子博覧会「台北電腦應用展」へ取材旅行に出かけているNemukeさんがTeam Cloud 9と契約したトッププレイヤー、Gnimshにインタビューを敢行した中でLoathebの評価について触れられています。
他にもとても興味をかきたてられる質問とGnimshの回答が掲載されていますので是非インタビュー記事に目を通しておきましょう。
➥ [Nemukejp] 「Loathebはプレイヤー同士の駆け引きを促進する優れたカード」 WCS台湾地区最終予選英語実況解説Gnimsh氏インタビュー


そして2位はSpectral KnightFaerie Dragonと同じく「スペルカードやヒーローパワーのターゲット不可」というアビリティです。次のターン相手はコントロールスペルによる即時対処が不可能という、ゲーム内での効用はLoathebに若干似通った性質のものです。
これら追加カードにより、序盤からのボードプレゼンスに比重が傾いていくだろうと予想されます。

第一週目に追加されたNerubian EggはすでにWarlock ZooやControl Shaman、Warriorなど様々なHeroのデッキに組み込まれ大きな成果を挙げています。相手がAoEスペルを用いることを躊躇わせるような性質が目立ちますが、他のbuff系カードとの組み合わせによりその用途が多岐にわたるのがとても興味深いですね。
グロテスクなこの卵を如何に料理するか、今シーズン腕の見せ所かもしれません。
➥ [Hearthpwn] Cooking With Nerubian Eggs (Popular Pre-Naxx Decks They Eggceed In)


新カード全てが開放された今月末頃のMetagameがどのように変容しているか。まったく予想はつきませんが、多くのデッキアイデアが提出され変化を楽しむことができるのは間違いないでしょう。




Druid ▲Index

Druid Deck Tech


あらゆるMetaに対応できるHeroとしてトーナメント、ラダー共に信頼度抜群。トップメタの一角を担い続けるクラスとして7月シーズンも安定していたDruidですが、そのデッキタイプはあまりにも優秀なクラス専用カードが多いためとても似通ったものとなります。

4月シーズン以降はWild GrowthInnervateのマナブーストスタイルがDruidデッキのスタンダードとなりました。クローズドβ期間の昨年に一時期支持を集めたマナブーストスタイルのDruidデッキ、いわゆる「Ramp Druid」と言えば早いターンから高マナコストのミニオンを出していく圧力が特徴であり、BIG Druidというニックネームでも呼ばれていたものです。しかし現在はマナ加速からのカードプレイに様々な選択肢を取り入れたデッキが構築されています。

Druidを相手取って戦う場合、細かい差異からそのデッキの性質を見分けることは、特にゲーム終盤の展開においてカードプレイの判断を左右する基準ともなります。Naxxramas実装前のものではありますが、デッキタイプ毎のキーカードとその枚数の違いを大雑把におさらいしておきましょう。
ちなみにデッキタイプの名称についてですが、海外のプレイヤー達もけっこうテキトーなので余り細かくこだわる必要はありません。しばらく前までマナ加速デッキはすべからくRampで一括りでしたが、最近そのカード内訳によってプレイスタイルの違いを明示するよう意識している人が目につくようになった程度です。




Basic Ramp :
Adurin's "Budget" Ramp Druid [Hearthpwn]
Beginner Deck Tech: Basic Ramp Druid [Hearthstone Players]
Midrange - Ramp Roar (Combo) :
S4 NA Legend Rank #1: dog's Ramp Roar Druid [Hearth2p]
Midrange - Ramp Roar (Fast Druid) :
Netdecking 8: Fast Ramp Druid [reddit]
Savage Roar Ramp Druid [Liquidhearth]



Ramp型以外の特徴的で判別しやすいのは下記2種類。ただしInnervateの採用は希少種のAggroデッキ以外もはやDruidのデフォだと考えるべきです。
Watcher Druid :
Guide: Legend Watcher Druid [Hearthstone Players]

Token :
Ek0p’s Savage Roar Token Druid – Cenarius Variant [Hearthstone Players]
Token Druid (Naturalized) [Hearthpwn]
Token Druid Deck Video Guide – Breakdown and Gameplay [Hearthstone Players]



ごくごく一部のプレイヤーによりAggro Druidの試みは今シーズンもおこなわれた模様。流行にまで至らないのはやはりDruidというクラスの性質にそぐわないデッキスタイルなのかもしれません。

◆ Deck Spotlight
Black Swarm [Hearthpwn]
pRay's Murloc Druid [Hearthpwn]



クラス専用新カード


Poison Seeds
「(敵味方問わず)すべてのミニオンを破壊、破壊されたミニオンをアタック2/ヘルス2 Treantに置き換える」

対象を無条件で破壊、または変化させるコントロールスペル、いわゆる確定除去としてはNaturalizeもありますが、余りにもデメリットが大きいため採用し辛いカードでした。Poison SeedsはDruid待望のカードとして期待に応えるのでしょうか?実装直後のいま現在目立つところはありませんが、そのアビリティの性質を上手に活用することで新たなデッキが構築されるかもしれません。

このカードのキモとなるのは、すべてのミニオンをTreantに置き換える前に”破壊する”という工程が入る点。Deathrattleアビリティとの組み合わせで面白いアイデアが出てくることを期待しましょう。
その他Neutralの新カードとの相性として、8月シーズンはToken Druidに熱い注目が集まっています。また見逃せないデッキとしてNerubian Eggとシナジーを発揮するWatcher Druidも忘れてはいけません。


◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Egg-Watcher Druid [Hearthpwn]
Crispy's kitty [Hearthpwn]
Naxx - Colma Token Druid [Hearthpwn]
Naxx Token Druid: Can You Clean Up My Minions? [Hearth2p]
Naxx Hype Druid 2nd week [Hearthpwn]
Rushino Demolisher Druid v2.0 [Hearthpwn]
Egg-Watcher Druid [Hearthpwn]




Hunter ▲Index

Face Hunterの不在


7月シーズン開始時に見られた顕著な傾向としては、シーズン開始時にランク上げのため爆発的に増加するのが恒例だったHunter Aggro、通称Face Hunterが不人気だったことが挙げられます。
5月8日のパッチ5314において実施されたUnleash the Houndsのnerfはやはり大きな爪あとを残し未だ回復には至りません。Freeze MageやMiracle Rogueなどに相性がよく、現環境においてはそれほど悪い選択では無いはずですが、一度落ちた人気が戻ってくるには何かしらのインパクトが必要なのでしょう。

コンボとドローに依存する傾向のあったHunter Aggro vs Zooはnerfにより五分五分以下へ落ち込んでいるため、Zooの増減も大きな鍵となっています。

◆ Deck Spotlight
Hunter "destroy" - s4 meta [Hearthpwn]
I'm Vandalism and I hit #2 legend in S3 with Trap Hunter! [reddit]
Face Hunting for Fun and Profit [IHEARTHU]


Control Hunter


4月シーズンを席巻したMidrangeスタイルの絶滅、Face Hunterの不人気によりラダーで奮わなかったHunterですが、MetagameへのアンチデッキとしてCotrol型の新たな模索が行われました。ここで重点を置かれていたのは言わずもがな、Miracle Rogueを如何に殺すかというカードです。
忘れがちですがHunterには場をコントロールする優秀なカードMulti-Shot / Explosive Shot / Gladiator's Longbowが存在しますが、いまだ有効活用したデッキというのは目にする機会がありません。今後新たなControlデッキが構築される日を待望しています。

◆ Deck Spotlight
Control Hunter Deck Legend Guide [Hearthstone Players]

上記に加えとても興味深かったデッキをひとつご紹介。
通称「Fire Hunter」というControlデッキが中国サーバーのプレイヤー達の間で流行していたそうです。中国や韓国サーバーのMetagameについてまったく無知なのですが、7月19日に開催された秋葉原e-sports SQUAREのオフラインイベントに出場していた中国出身のプレイヤー、Lignin選手が持ち込んだことによりわたしも初めて知るところとなりました。

e-sports SQUARE AKIHABARAで久々に開催されたオフライン大会! 7月19日「SGP×Hearthstone vol.6」参加レポート [Nemukejp]
Fire Hunter Deck List [Nemukejp]


Midrangeの胎動


Naxxramas実装を前にして再びMidrange Hunterに大きな可能性の兆しが見えました。今のところMetagameに大きな影響を及ぼすほどの勢いはありませんが、強靭な野生が再び牙を剥くだろうと確信している人も多いのではないでしょうか。

4月シーズンの全盛期よりも多く採用されたカードとしてはStranglethorn Tigerが目立った印象です。Miracle Rogue相手にはSavannah HighmaneSapされた場合に強みを発揮する前に沈んでしまう展開が多いためか、Stealthによるステータス5/5/5という優秀さが光りました。
そしてNaxxramas実装による新カードはクラス専用を含め3体のBeast種族カードが存在します。Haunted Creeper / Maexxna / Webspinnerの3枚がMidrange Hunterに追い風となるのでしょう。

◆ Deck Spotlight
Frozen Bananas Hunter deck tech with Hyped [Youtube]
Hit Legend with "true" F2P Hunter - Decklists, Story and Gameplay Videos Inside! [reddit]


クラス専用新カード


Webspinner
「デスラットル:ランダムでBeast種族のカードを1枚ドロー」

このカードのアビリティ効果はデッキに含まれるBeast種族ではなく、コレクションカードのBeast種族すべて、計28枚からのランダムです。無駄になる物ではありませんが、RNGに依存するところの大きい効果。一体どのように活用していくべきでしょうか?
Curse of Naxxramasの第一週、二週目で早くも新カードのBeast種族ミニオンは出揃いました。8月にどこまでHunterがMetagameを登りつめていくか目が離せません。

◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Naxafari Midrange Hunter [Legend] 70% winrate [Hearthpwn]
Xzirez: Naxx Hunter (Legend) [Hearthpwn]
Reynad’s Midrange Naxx Control Hunter [Hearth2p]
Beasty Tactics (Naxx) [Hearthpwn]
Falcon's Aggro season4 Hunter [Hearthpwn]
Legend Free-to-Play Aggro Hunter Guide [Hearthstone Players]
Kolento's Naxx Midrange Hunter - No Secrets, No Weapon [Hearth2p]




Mage
▲Index

Freeze Mageの定番化


6月シーズンのOtter Frozen登場以降、Freeze MageはMetagameの一角に居座り存在感を保っています。先月のDreamHack Summer、Numericable M-House Cupといった著名プレイヤーが参加するトーナメントにおいても、Miracle RogueやWarlockへのアンチとして採用されていました。
新カードのMad ScientistDuplicateにより今シーズン新たな構築デッキが登場することは想像に難くありませんが、ひとつ懸念事項となるのがLoathebの存在。コントロールスペルによる延命が命綱となるFreeze Mageにとって、このカード1枚で全ての計算が狂うことにもなりかねません。
Legendaryレアリティのためデッキに入るのはたった1枚ですが、このカードを刺すデッキの流行具合によってはFreeze Mageの今後を左右することが予想されます。

◆ Deck Spotlight
Trump's Giants Mage [Youtube]
The Return of the Mage [IHEARTHU]
S4 CN Legend Rank #1: Freeze Mage Deck [Hearth2p]
Cub's Guide to Frost Mage [imgur]


MetaとAggro


7月シーズンのMageといえばFreeze型以外にも油断ならないデッキとして活躍したのがAggroスタイルです。シーズン序盤に登場したSaturos meta aggroデッキは不得手なControl Warriorが減少傾向にある隙を突くように大きな支持を集めました。

WarlockのLife Tap、PaladinのDivine FavorのようなAggroデッキと好相性のドローソースを持たず、HunterのようにHero powerだけで毎ターン2ダメージを刻むことはできないMage。Aggroへの適正が疑問視されることもありましたが、Aggro Mageは一時の流行りで終わらずに7月シーズンも活躍を見せてくれています。
Metagameに適応していくことで今後もこの勢いは持続していくだろうと予想されます。Naxxramasの新カードにはTauntアビリティ持ちの3枚Deathlord / Sludge Belcher / Unstable Ghoulが注目されていますが、Tauntの壁を飛び越えるBurnスペルによりMageの特徴が光るシーズンになるかもしれません。


◆ Deck Spotlight
Saturos new meta aggro mage [Hearthpwn]
Power Mage (Season 4 Legend) [Hearthpwn]


クラス専用新カード


Duplicate
「シークレット:フレンドリーミニオン1体が破壊される時、破壊されたミニオンのコピーを手札に2枚加える」

Mageはクローズドβ時に専用スペルが軒並みnerf対象となりラダーから姿を消していました。指摘されていた問題点はその専用スペルの数々とミニオンとの連携が薄いことです。これを解消する一手として投入されたと目されるクラス専用新カード、非常に興味深い特殊な能力となっています。
Secretの発動は相手のターン限定となったため扱いに難はありますが、有用なミニオンを複製することができればこれまで例にないような面白いアドバンテージを積むデッキが構築できるかもしれません。


◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
NoxiousGLHF:Cold Coldlight Duplication! [Youtube]
NAXX Minion Mage w/ Duplicate [Hearthpwn]
Naxx Anti-zoo mage [Hearthpwn]
EggWatcher [Hearthpwn]
最近はほぼ見かける機会はありませんが、Ancient Watcherにより序盤を固めたMidrangeデッキ、Watcher Mageにも新カードNerubian Eggはフィットします。今シーズンのラダーで試してみたいデッキのひとつ。




Paladin ▲Index

Kolento Control


7月シーズン注目を集めたといえば、やはりEUサーバーの実力者Kolentoの構築したCotrol Paladinの印象が強く残っています。彼のTwitch配信を観ていた人々はその不可思議な勝ち筋に頭を捻ったことでしょう。デッキリストを眺めていても、その強みが一見して理解し辛いものです。多くのプレイヤーがKolentoのデッキコピーに挑戦しましたが、余りかんばしい結果を残せたようには見えない様子でした。



Midrangeに大きく引き寄せられた環境の中でPaladin Controlが戦っていくことが出来たのは、ボードアドバンテージ獲得に長けたPaladinの地力が根底にあります。加えて10ターン目以降の展開まで想定したゲームメイクを行うカードプレイの難易度というハードルを乗り越えれば、Paladinはラダーデッキの一つとして十二分に通用していくでしょう。しかしトーナメントシーンにおいてはやはり不人気なHeroに留まっています。


◆ Deck Spotlight
Trix Control Paladin Deck [Hearthstone Players]
Kolento #1 Legend Paladin [Hearthpwn]
LEGEND - Control Weapon Paladin - High Detail Description! [Hearthpwn]


6月シーズンにReynadの影響によって再び検討されたMidrangeスタイルも一定の人気を集めました。こちらは非常にスタンダードなカードプレイが基本となるため扱いやすいというのが好ポイント。特にArena modeで慣れ親しんだ地道にアドバンテージを重ねていく王道の強さは現環境でも通用しています。

◆ Deck Spotlight
LEGEND Midrange Redemption Deck [Hearthpwn]
Midrange Paladin Deck Video Guide – Breakdown and Gameplay [Hearthstone Players]
Midrange ‘Justice’ Paladin Deck Guide [Hearthstone Players]
Midrange Paladin Guide by Skip [Youtube]


クラス専用新カード


Avenge
「シークレット:フレンドリーミニオンのうち1体が破壊される時、ランダム対象でフレンドリーミニオンにアタック3/ヘルス2を付与」

おそらくクラス専用カードすべての中で最も期待度の低いのがこのPaladin専用スペルかもしれません。
マナコストがたった1なので使いどころは幾つか想定されますが、あえてこのカードをデッキに加えることで、どれほどの優位を獲得できるか具体的なシーンがイメージとしてさっと浮かばないのが不人気の一因でしょうか。Secret発動という厄介な起動条件を巧みに利用するアイデアがこの新カードの鍵となります。


◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
TheChiv's Naxxadin [Hearthpwn]
新カードを加えたデッキとして現在注目されているのはManaGrindのマネージャー、TheChivの構築したAggroスタイルのデッキです。


TheChiv's Deck Spotlights "Naxxadin





Priest ▲Index

兆し


今シーズンのPriestは久方ぶりに存在感を発揮していたような印象を残しています。Priestクラスの星、Root GamingからTeam Liquidへと移籍したプレイヤーAmazがトーナメントにPriestのControlデッキを持ち込み大きな成果を残しました。
IEM Shenzhenで果たされた因縁のマッチアップ、Amaz vs RDUのゲームは世界中のHearthstoneプレイヤーが固唾を呑んで見届けたことと思います。含むところは多くありますが、大勢の観戦者を興奮させたこのエピックなゲームをまだ観てない方は要チェック!

IEM Shenzhen semi final - Amaz vs RDU





Ladderとの相性


トーナメントデッキとして活躍を見せたPriestですが、Ranked Playのラダーではやはり今シーズンも不人気Heroの座が指定席となっていました。
Control環境においてはロングゲームの異常な粘り強さを見せるPriestですが、7月シーズンのMetagameではその強みが発揮される前に押し切られるマッチアップがほとんど。
Legendランクにさっさと到達したいプレイヤー達にとっては一試合が長引くのは好ましいとは言えず、Metaとラダーシステム双方と相性の悪いPriestの立場は好転するように見えませんでした。

不遇な立場に変化が訪れたのはシーズン終盤、言うまでもなくCurse of Naxxramasの実装に伴う新カードの登場です。
アタック値4という魔の数字に苦しめられてきたPriestにとって、ライバル達が新カードをこぞって採用するのはまさに福音とも言える状況かもしれません。
今週開放予定の注目カード、DeathlordBaron Rivendareを最もスマートに処理する手段をPriestは2つ揃えています。Shadow Word: PainCabal Shadow Priestの2枚はNaxxramasによって訪れるMetagameに強力な武器となるでしょう。

ただしDancing SwordsSpectral Knightという新カードへの対処方を必ずデッキに含めておく必要があります。特にスペルで処理する手段がごくごく限られたSpectral Knightはこれ1体でPriestの息の根を止める展開が容易に想定されます。
これまでControl型がPriestのデッキスタイルにおけるスタンダードとして長らく定着し続けて来ましたが、昨年11月BlizzCon前後のオールドスタイルへと回帰する時が来たのかもしれません。

ひとつの期待としては、SilenceMass DispelというPriest専用のスペルが生かされる兆候が見られることです。
いずれにせよ、周囲の環境に対応し居場所を見つける他無いPriestというクラスは、いまだMetagameの頂点争いには程遠いのが実情です。遠い過去にラダーを支配した栄光を呼び覚まし、自ら環境に影響力を発揮していく日が来ることをこのクラスの愛好者達は待ち侘びています。

◆ Deck Spotlight
Anti-Control Priest with Gaara [Youtube]
Hearthstone Deck Spotlight: Amaz Eight Ball [Youtube]
Beats zoo easily [Hearthpwn]
Novalicious' Crazed Priest [Hearthpwn]


クラス専用新カード


Dark Cultist
「デスラットル:Dark Cultistが破壊される時、ランダム対象でフレンドリーミニオンにヘルス3を付与」

クラス専用の新カードで最も評価の高いミニオン。既存カード中にマナコスト3のミニオンでデメリット無しにこれほど優秀なステータスのミニオンは存在しませんでした。そしてDeathrattleアビリティも特徴的で、Priestがボードにポジションを取り続けることを開発チームが意図して投入したことは明白です。
従来のControlから移行せよとの鰤神のお告げですが、信奉者達はどのように応えるのでしょうか?このカードが開放されるのは8月13日の第四Wingとなります。


◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Post-Naxx meta: 'Self-silence' priest deck? [Battle.net]
Teebs' Legend Eggro Priest [Hearthpwn]
Anti-aggro Priest - You Can't Touch My Hero [Hearth2p]




Rogue ▲Index

Miracle RogueとMetagame


6月シーズンに引き続き、Miracle Rogueは7月中盤まで最もパワフルなデッキとして重用されました。ラダーでLegend Rank16位以内を目指す、もしくはトーナメントで勝ち上がることを考えた時に、自分で使うかはともかくこのデッキとのマッチアップは避けて通れないものです。
このMiracle RogueへのカウンターとしてRogue自身のデッキバリエーションである(Backspace)Aggro RogueとTempo Rogueが検討されていたことは皮肉そのものですが、新カードの追加によりこの状況は既に大きく変化しています。

これまでMiracle Rogue躍進への原動力となったGadgetzan AuctioneerConcealにより生存させ、莫大なアドバンテージを稼いでいたプレイングに対する直接的なアンチカードLoathebを始めとして、ターゲッティングSpellで処理が不可能なSpectral Knightや処理に手間取るTauntミニオンSludge BelcherDeathlordの追加などなど、Miracle Rogueにとって好ましくない環境が訪れるのは確実。

ラダーにおいてシーズン終盤に目に見えてMiracle Rogueが減少していたのは、多くのプレイヤーが新カードによる新たなデッキアイデアを試していたものであり、Naxxramas以後のMetagameにおいてMiracle Rogueの脅威が減退したのかどうかはまだ未知数です。
Miracle Rogueの支配力が減退しているかを問うには、全てのカードが実装され多くの時間が必要とされるでしょう。

なお、このデッキへの新カード追加には多くのRogue使いが慎重を期しています。カードサイクリングという明確なテーマに沿ったMiracle Rogueにとって、デッキコンセプトにそぐわないカードはその威力を鈍らせる結果に陥りかねません。
8月シーズン開始後のラダーでTempo StormのHypedがデッキに刺したカードは、Miracle Rogueへのアンチとして機能するはずのLoatheb1枚。彼の言葉通りであるならば、苦笑いするほか無いものです。


◆ Deck Spotlight
Miracle Rogue
Breaking Down Miracle Rogue, Part I [Blizzpro]
Breaking Down Miracle Rogue, Part II [Blizzpro]
Wispect the Miracle [Hearthpwn]
Miracle Rogue (#1 Legend) [Hearthpwn]
Legendary Wispect (Miracle Rogue) deck - the guide. [reddit]
Backspace Rogue
Deck Of The Week #22: Backspace Rogue [Blizzpro]
Hearthstone Deck Spotlight: Backspace Rogue [Youtube]


ラダー向上においてはあまりにも不安定ではありますが、Malygosの強烈なアビリティに着目したSpell damage Rogueも一時注目を集めることがありました。

◆ Deck Spotlight
Malygos Rogue [Hearthstone Players]
GUIDE: TotalBiscuits "Ultimate Spellpower Rogue" (スペルパワーローグ) [Read2Win]


クラス専用新カード


Anub'ar Ambusher
「デスラットル:Anub'ar Ambusherが破壊される時、ランダム対象でフレンドリーミニオン1体を手札に戻す」

ステータス4/5/5とChillwind Yetiすら超える素晴らしい数値ですが、そのDeathrattle発動アビリティがネックとなるこのカード。
その優秀なステータスとデメリットがスタンダードなRogueのデッキコンセプトに一見していそぐわないため、Rogueプレイヤー達は頭を悩ませています。Tempo Rogueとは異なる新しいアプローチ、たとえばMidrange Rogueの試みがこのカードを契機として始まるのでしょうか。

TrumpがYoutubeチャンネルに投稿を始めた新シリーズ、F2P ”Minion-Heavy” Rogueの動画で試行錯誤する彼のデッキ構築にヒントが隠されているような気がしています。
➥ [Youtube] Free to Play: Rogue

Hearthstone constructed: F2P ? #0 - Preparation





◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Pressure Rogue (67th NA) [Hearthpwn]
Tempo Rogue Naxx Deck (Now with 100% more beating zoo) [reddit]
Weblord Tempo Rogue [Hearthpwn]
Naxx - Colma Aggro Rogue [Hearthpwn]




Shaman ▲Index

7月シーズンのShamanは発想豊かな構築デッキが彩り、Metagameへの影響力増加と共にこのHeroの奥深さが改めて見直されたシーズンとなりました。
月の初めに登場し話題をさらったのがCrusher Shaman。Ancestral HealingAncestral Spiritという専用スペルにスポットを当てたデッキは過去にも一時期試みられ(Homebrew guide: Ancestral Shaman [Gosugamers])、俗にAncestral Shaman等と呼ばれていた構築の流れを汲むものです。

Shaman特有の爆発的なコンボダメージを自ら捨てたこのデッキ。特徴的なのはハイリスクな専用ミニオンEarth Elementalの採用ですね。
相手の除去に依存するところが大きいものの、有効な手を打たれない場合はまさしくロックダウンと形容するに相応しい強固な盤面を築くことが可能です。

Day[9] HearthStone Decktacular #23 - Crusher Shaman P1



◆ Deck Spotlight
Crusher Shaman [Hearthpwn]
Deck Spotlight "Crusher Shaman" [Youtube]


シーズン中盤のIEM Shenzhenではふたつのデッキに注目が集まりました。
Cloud9の契約プレイヤーとなったStrifeCroのAncient Mage Shaman、中国予選を勝ち上がったプレイヤーAzeriのBloodlust/Windfury Shamanです。
StrifeCroのデッキは4月シーズン初頭にTeam Don’t Kick My Robotの公開したデッキガイド、「Guide: Zeus Shaman (DKMR) [Hearthstone Players]」に若干のカスタムを加えたものとなっています。
スペルとミニオン、双方でBurst damageを叩き出すShamanの恐ろしさに久々に目を瞠りました。

◆ Deck Spotlight
Strifecro IEM Ancient Mage [Hearthpwn]
Five cool decks from IEM Shenzhen [Gosugamers]
Deck of the Week #21: Grindstone Shaman [Blizzpro]
MidrangeShamWorldKid [Hearthpwn]


クラス専用新カード


Reincarnate
「対象のミニオン1体を破壊、破壊されたミニオンはヘルスが全て回復されてフィールドに戻る」

WoWプレイヤーから手厳しいツッコミを受け、World of Warcraftの実際のスキルに則してカード名がRebirthからReincarnateに変更となったこのカード。Naxxramasを待望するプレイヤー達が熱い視線を注いできた一枚です。他のカードとの組み合わせが必須とはいえその効果は強烈。Cairne Bloodhoofに使用すれば本来のDeathrattle発動アビリティによるTokenのBaine Bloodhoofの召喚させつつCairne Bloodhoofがフィールドに復帰します。もし事前にAncestral Spiritのbuffを加えておけば、ヘルス全快のCairne Bloodhoof2体とBaine Bloodhoof1体がフィールドに現れます。

特定カードとのコンボによるコスト比効果が尋常ではないため、今後必ずこのカードを採用した新たなデッキがMetagameに大きなインパクトをもたらすと予想されます。カード開放は今週6日の第三Wing、今からとても楽しみです。

◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Legendary Bloodlust Shaman [Hearthpwn]
Silence This! [Hearthpwn]
Lust Shaman [Hearthpwn]




Warlock ▲Index

Zoo Algorithm


今年2月、正式サービス開始前のテストシーズン3以降からNaxxramas実装に至るまで、Warlock Aggro通称「Zoo」は定番のデッキスタイルとして活躍を続けています。シーズン初頭はランク上げに勤しむプレイヤー達がこぞってZooに走るのも恒例行事と言えます。
Zooというデッキがこれほど長く支持され続ける要因はいくつか挙げられますが、今回はデッキが勝利へと至る解法、Zoo Algorithmについておさらいしておきましょう。


● デッキの構成要素
※ 下記に挙げるのはZooに組み込まれるカードの一例です

1マナドロップミニオン
Argent Squire / Flame Imp / Voidwalker

buff能力ミニオン
Abusive Sergeant / Dire Wolf Alpha / Defender of Argus

Chargeアビリティミニオン
Doomguard / Argent Commander

Direct Damage
Elven Archer / Mortal Coil / Soulfire

間接ダメージ
Knife Juggler

ボードアドバンテージのキープ
Harvest Golem / Scarlet Crusader


上記のようにZooというデッキはただ単に低マナミニオンを詰め込んだ代物ではなく、それぞれのカードにゲームメイクの役割を振り分けバランス良く組み上げたカードデッキとなっています。
試しにArena modeでWarlockを選択し、なるべく低マナミニオンをピックしてデッキを作りあげ対戦してみれば、構築戦におけるZooというデッキが持つ構造の美しさに改めて気付かされることと思います。

このデッキはボードプレゼンスを取り続け相手のミニオンを自分のミニオンとのトレードによって可能な限り排除し、相手の反撃を許さず封殺することを目的に設計されたものです。アーキタイプにおける分類上は単純にAggroとされていますが、他HeroのAggroデッキとは似て非なる物だと理解することが重要です。

◆ Deck Spotlight
Trump's Season 4 Divine Zoo [Hearthpwn]
Zoo Algorithm; easy Rank 5 [reddit]
Zoom Zoom Zoo Warlock – The Many Faces of Zoo [Hearthstone Players]
Legend Zoo Warlock Deck Guide Part 1 [Hearthstone Players]
Deck Tech with Gaara: Rush Warlock [Youtube]


ラダーによく見られる兆候、Legendランクに近づくにつれZooの割合が減少しHandlockが増加してくるのは7月シーズンも同様でした。Leeroy JenkinsPower Overwhelmingなどカードコンボによるバーストダメージも7月シーズンの定番スタイルでしたが、小さな変化としてSunwalkerを投入したデッキが目立ちました。
このカードをHandlockに刺す利点は幾つか考えられますが、数多くのカードの中からSunwalkerが選ばれたのはカード1枚のスタンドアローンで仕事の出来るミニオンであることが最も大きな理由となるでしょう。

◆ Deck Spotlight
Hitting Legend with Handlock: Optimal Plays for Efficient Laddering [Hearthstone Players]


Cook Do


いわゆるWarlock Zooにラダーで苦しめられてきた人々が注目していたのはUnstable Ghoul / Deathlord / Sludge Belcherといった、Zooへのアンチとして機能する新規カードばかりだったかもしれません。
海外のトッププレイヤー達はNaxxramas第一Wingの報酬カードNerubian EggがZooに組み込まれ、これまでに無い脅威が現れることを予測していましたがまさしくその通りとなりました。

Nerubian Eggは単体では何もできず、相手のAoEスペルによる巻き添えにならない限りはただの置物です。しかし多様なbuffミニオンにより、相手のミニオンとトレードしつつNerubianを孵化させることが可能なZooにとってはこれまで以上にボードプレゼンスを強化するカードとして、7月シーズン後半にこぞって採用されました。

➥ [Hearthpwn] Cooking With Nerubian Eggs (Popular Pre-Naxx Decks They Eggceed In)


クラス専用新カード


Voidcaller
「デスラットル:Voidcallerが破壊される時、Demon種族のミニオン1体を手札からフィールドへ置く」

Warlock専用ミニオンのシナジーを強化し新たなデッキを構築するための要として素晴らしいカードが登場します。Succubusのようなデメリットとカードパワーが吊り合わないと敬遠されていたミニオンもデッキに加える余地が生まれるだけでなく、手札にあるDemon種族という指定によりサイズの大きいミニオンを狙って召喚することも可能。これまでファンデッキとしてDemon種族を揃えたデッキが構築されることがありましたが、この新カードによって実用レベルのものが登場してくるようになるでしょう。

コレクションカードのDemon種族
Blood Imp / Flame Imp / Voidwalker / Succubus / Felguard / Void Terror / Pit Lord / Voidcaller / Doomguard / Dread Infernal / Illidan Stormrage / Lord Jaraxxus


◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Controll Antimeta Warlock "The zooslayer" [Hearthpwn]
Reynad's Naxx Zoo Deck [Hearthpwn]
Highly Efficient Nerubian Egg Zoolock for Climbing Ladder [Hearth2p]
Deck of the Week #23: DKMR Eggs For Days? [Blizzpro]
Kolento's Naxx Zoo Terrorlock [Hearth2p]
Budget Deck of the Week #8: NaxxLock Zoo [Blizzpro]
Updated Naxxramas Handlock with Team DKMR [Youtube]
Hydra - Naxx Handlock [Hearthpwn]
Spartycus DoomsDay Warlock [Hearthpwn]
So I was tired of Zoo and made a joke deck that was supposed to lose.... now I'm 14-0 [reddit]




Warrior ▲Index

試練の夏


ラダーにおけるこのクラスの歴史をControl Warriorの全盛期が頂点だったとするならば、7月シーズンもWarriorの人気は下り坂を転がり続け、クローズドβ期間以来ともいえる不人気に落ち込みつつあります。
Controlタイプの減少傾向は5月、6月シーズンから緩やかに続いており、遂にラダーでは少数派となるほどにマッチアップの機会が目に見えて減っていました。

Midrange寄りへとシフトすることでMetagameに適応することを図っていますが、現状Control Warriorを強いて用いる理由に欠けるというのが根本的な要因です。DreamHack Summerのトーナメントの上位8名が誰一人としてこのデッキを採用しなかったという事実は衝撃的でした。
一部のプレイヤーはControl Warriorにカスタムを施しラダーにおいても結果を残していますが、Naxxramas前のMetagameにおいて新鮮味に欠けたためかあまり多くの支持を集めるには至りません。

そんな状況の下ではありますが、Legend常連の配信プレイヤーBlackacreが構築したデッキBlack and Blueに採用された意外なカード達とも親和するWarrior Controlの懐の深さは特筆すべきものでしょう。
Naxxramas実装後はNerubian EggとWarrior専用カードとのシナジーが注目され、著名プレイヤー達がこぞって新デッキ構築に挑み始めています。


◆ Deck Spotlight
Deck of the Week #20: DKMR Warrior [Blizzpro]
Ultimate Warrior Control Deck [Hearthpwn]
How To: Control Warrior [Blizzpro]
Black and Blue - New Legend Control Warrior [reddit]
Black and Blue [Hearthpwn]
Warrior control (anti-aggro/anti-meta) [Hearthpwn]


Control以外の現状


Control一択からの脱却を目指しているわけでもないでしょうが、AggroデッキとTempoデッキの構築例は7月シーズンにも見ることができました。とりわけAggro Warriorの速度はMiracle Rogueのカードサイクルからコンボへ至るよりも確実に速いためアンチデッキとして機能しています。
しかし、トーナメントと異なりラダーにおいては特定Heroを狙い撃つだけのデッキというのはあまり有効ではありません。前回のState of Metagameにおいても書きましたが、ボードを埋め尽くされ武器がへし折られてしまうZooの存在がWarriorのデッキバリエーションにおいてネックとなっています。

Hearthstone Topdeckの集計結果によりトーナメントシーンではより明瞭に傾向が見て取れます。いまだWarriorというクラスのメジャーなスタイルはControlほぼ一択というのがNaxxramas実装前までの現実でした。
Warrior Decks [hearthstonetopdeck.com]


クラス専用新カード


Death's Bite
「デスラットル:Death's Biteが破壊される時、(敵味方問わず)すべてのミニオンにダメージ1」

クラス専用の新カード中唯一のWeaponカード。(敵味方問わず)すべてのミニオンにダメージ1というそのアビリティ効果は一見デメリットのように見えつつ、Warriorというクラスの性質にこれ以上ないほど相性が良いものです。アタック値4というステータスも秀逸であり、このカードの追加がControl Warriorの長所をさらに伸ばすだけでなく、AggroやMidrange(or Tempo)の構築をサポートすることも期待されています。



◆ 今月リリースのカードを加えたデッキアイデア
Roll Me - Control Warrior [Hearthpwn]
Sjow Naxx Week 2 Control [Hearthpwn]
Legend Naxx Control Warrior [Hearthpwn]




名前

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Hearthstone dojo: Season Report - July 2014
Season Report - July 2014
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