Ranked Play Season #1- April 2014
正式サービス開始から1ヶ月、Play modeのラダー「Season April」も終わりを迎えました。
ローンチから参加したプレイヤー、iPad版リリースを機に興味を惹かれたプレイヤー、そして古くから遊び続けている熟練者達が入り混じるこのシーズンは、いったいどのようなMetaの変化が見られたのでしょうか。
混沌の中に光あれ、自らの勝率を向上させLegendランクへ到達するためにも、各クラスのデッキ傾向は常日頃から要チェックです。
それでは前シーズンのMetaを振り返るState of the Metagame第4回、始めて行きましょう。
【重点事項】
この記事は海外サイトのガイドやトーナメント、そしてRanked Playのストリーミング等を参考に記述しています。当ブログ管理人の観測範囲内における情報と印象を基にしているため、実状にそぐわない面も多々あろうかと思います。その点はご了承下さい。
あと、Heroをランキング形式で並べるのは妥当ではないなと思いまして、並べ方はアルファベット順に変更しました。
たとえば、現状HunterとWarlockのどっちが上かを考える時、順位付けの基準とはそのクラスを使用するプレイヤーの数なのかお互いの相性なのか勝率の差なのかトーナメントレベルの話なのか、それともMetagameにおける影響力なのかと、視点が異なれば序列も変わってきちゃいますからね。
CARD SPOTLIGHT
Unleash the Hounds
開発チームにとって最も悩ましいカードなのかもしれません。
遠い過去においてこのカードはマナコスト1、「Give your Beasts +1 Attack and Charge」という能力でした。
全てのBeastミニオンにChargeとアタック値1のbuffを与え、マナコストはたったの1。
この種族限定buffを活かしたOne turn Kill Hunterはプレイヤー達にとってストレスの種となり、昨年10月12日のβパッチ4217で現在のHound召喚アビリティに変更されました。
その時点ではマナコストが4。そしてコスト4ではあまりにも重たく誰からも使われなかったため、今年1月16日のβパッチ4458でマナコストが2へと変更された経緯があります。
たった2マナ、されど2マナ。
この小さな変化を契機に、Hunterがトップメタを争う存在へと成長していくことをどれだけの人が予見できていたことでしょう。
私はHearthstoneに出会って8ヶ月余り、登場するカードはすべて記憶し、他のプレイヤー達から多くのことを学び続けています。しかしこうした些細な変化がゲームを大きく変えてしまう現実に目を見張り、まだまだこのゲームのことを全然わかってないんだなと思い知らされることしきりです。
着目すべきは、このカードをBeast種族シナジーの核とするデッキ「Midrange Hunter」が台頭するまで3ヶ月あまりもの時間が必要だったということでしょう。
光が当てられるべきカード達はコレクションブックの中にまだまだ眠っているはずです。
Hunter's Mark
マナコスト0で敵味方問わず対象のヘルスを1に変えるアビリティ
ArenaモードのTierリストにおいては低い評価を受けるHunter専用スペルカードです。
ドラフト序盤でこのカードが選択候補に登場しても、好んでピックするプレイヤーは少ないでしょう。
何故かと言うと、このスペルそのもので対象を除去することができないからです。
コスト0でどんな強大なミニオンでも1撃で破壊することが可能になりますが、そのあと”1撃”というのがネック。
Hunterは他クラスのようにHero Powerでミニオンにダメージを与えることができません。結局自分のミニオンを犠牲にあと1撃を加えることになるので、カードアドバンテージを失いやすいことが低評価の理由です。
プレイヤー達の見る目を変えたのは、Unleash the Houndsにより召喚されるChargeアビリティを持ったTokenミニオン、Houndの存在です。
Houndをけしかけることでカードアドバンテージを失うこと無く、どんなにタフなミニオンも1撃で破壊します。
Stonetusk Boar
実は使えるカードだった、というもう一つの例。
マナコスト1、アタック1のヘルス1。特徴はChargeアビリティを持つこと。
どうしようもなく使い道が無いと多くのプレイヤーに見過ごされてきたカードです。
しかしBeastシナジーを追求したMidrange hunterにおいては、Timber WolfやHoundmasterで強化もでき、Starving Buzzardでカードも引ける。
スペルカードや種族buffとの組み合わせにより数多くの選択肢が生まれる”使えるカード”だったことが認知されるようになってきました。カードの評価とは単体で見るものではないのだと、このミニオンが教えてくれています。
野生の獣のように美しく、しなやかな強さを持つデッキへと辿り着いたMidrange Hunterは昨シーズン初頭からMetagameに大きな変化をもたらしました。
Ramp Druid
前シーズンに復興の兆しを見せたデッキ「Ramp Druid」
奇妙なデッキ名ですね。これはRamp up(強大化する)の意味合いで用いる人も大勢居ますが、古いTCGプレイヤーはRampantという単語を短縮したものだと知っています。
このデッキも古いところを遡ればTCGの祖、M;TGへと辿りつくからです。
不屈の自然/Rampant Growth
あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
World of Warcraftにも「Rampant Growth」というスペルが存在しますが、語源はこちらになるようですね。
M;TGの「土地」とは役割においてはHearthstoneのマナクリスタルと似た性質のものです。Druid専用のマナブーストスペルWild Growthはこれに習い、Hearthstoneに取り入れられた要素なのでしょう。
マナブーストにより相手よりも速く強大なミニオンを召喚するスタイルはクローズドβ期間中に確立され、いつ誰からともなくRamp Druidと呼ばれるようになっていました。
しかしTeam Liquid Valueのプレイヤー、StrifecroがテストシーズンファーストにおいてNA Legend1位へ到達したデッキ”Mid-range Druid”に注目が集まった後、Wild GrowthやNourishをデッキに組み込むプレイヤーを見かける機会はついぞありませんでした。
しかし今や、Ramp Druidは新たなスタンダードとして力強く羽ばたいています。
➥ [Blizzpro] Deck of the Week#9: Ramp Druid
➥ [IHEARTHU] Ramping Druid Guide
後半に至るまで使いどころの無かったWild Growthをさらに効率よく再利用。7マナで4/4 Auctioneerとカードを追加で2枚ドロー。
Gadgetzan Auctioneer + Wild Growth + Excess Mana
Druidの骨格
Druidは様変わりし続けるMetaの変化に素晴らしい適応を見せるクラスです。
Keeper of the Grove / Druid of the Claw / Ancient of Lore
Choose oneキーワード発動によるアビリティは、他のクラスのカードよりも多少見劣りするものです。しかし、幅広く状況に対応可能という点において上記3体のミニオンはDruidのあらゆるデッキに組み込まれています。
Innervate / Wrath / Swipe
そして戦闘を補佐する優秀なスペルカード。
デッキはこうした鉄板のカードを基板として、流行のデッキへの対抗策を差し込んでいくスタイルが現在の主流となっています。
昨シーズンの傾向
Unleash the Houndsを警戒してか、Token Druidは萎縮気味な傾向にあります。(Token :場に出る一時的なミニオン)スペルとToken Minionの強力なシナジーは特にDruidミラーマッチにおいて優位を取りますが、ラダーでぶつかる比率で言えば明らかにHunterが上回るでしょう。
➥ [Liquidhearth] Deck Guide: Token Druid
しかしSavage Roarの瞬発力が再評価されたことにより、他のデッキにおいても差し込む例が数多く見られます。
Druid of the ClawのChargeとHero本体を合わせて8ダメージ、フィールドに他にもミニオンが生存していれば容易にフィニッシュブローへと到達。
➥ [Liquidhearth] Deck Dissection Episode 2: Watcher Druid
➥ [Hearth2p] CN Legend Rank: Roar Druid Deck with 97% Win Rate
変わったところでは、タフなミニオンとこれにbuffを与えるミニオンにより場を制圧するビートダウンの試みも見られました。
➥ [Hearthpwn] Deck Spotlight: Carbon's Perfect Curve Druid
Midrange Hunter
正式サービス開始の3月、テストシーズン4の最後を首位で駆け抜けたのはAmericasサーバーはLifecoach、そしてEUサーバーはBlazingGloryの2名。
頂点に輝いた彼ら二人の用いたMidrange Hunter(Lifecoach本人はSunshine Hunterと命名)はMetaの変化に目を凝らすプレイヤー達に大きな衝撃をもたらしました。
EUサーバーのKolentoもその一人。彼はBeastシナジーにさらに特化させたアレンジデッキでEU-NA両サーバーのLegendランク1位到達を同シーズン中に達成。信じがたいほどの勝率と、一目には理解し難いプレイングが熱い視線を集めたのも記憶に新しいですね。
彼らMidrange Hunterの使い手たちにより変わり映えの無いかと思われたMetaはかき混ぜられ、新たな潮流を生み出すこととなりました。
スタンダードなAggroスタイルでは牙を弾かれてしまうDruid、Warriorを仕留めるのにとりわけ有効。昨シーズン主役の座に躍り出たこのMidrange Hunterには組み込むカードのバリエーションが幅広く存在します。
それぞれのスタイルには”有り有り”と”無し”という明確な違いがあるのでチェックしておきましょう。
Eaglehorn Bow有り、罠有り
➥ [Blizzpro] Deck of the Week #8: Lifecoach Hunter
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: LEGEND MIDRANGE HUNTER
➥ [Hearth2p] Midrange Control Hunter
➥ [Hearth2p] Midrange King Mukla Hunter Deck
➥ [IHEARTHU] Frodan’s Hunter Deck Tech & Guide
➥ [Hearth2p] Giants Hunter Deck
武器・罠ともに無し
➥ [Liquidhearth] Deck Dissection Ep 4: Kolento Mid-Range Hunter
➥ [re-ne.hatenablog] Legend二桁前半で使っているミッドレンジハンターのお話
Eaglehorn Bowはそのアビリティの性質上、トラップスペルとシナジーを発揮します。
これらをTundra Rhino / Dire Wolf Alpha / Oasis Snapjaw / River Crocolisk / Stampeding Kodo / Stonetusk Boar / Stranglethorn Tiger等などBeast種族ミニオンに置き換えることで、カードドロー・ミニオン強化のシナジーを最大化することに成功しています。
5月から始まったSeason Mayは間違いなく、まるでサファリパークのようなこのMidrange Hunterを中心に回ることになるでしょう。
Force Strategy Gaming Deck Spotlight: Kolento Mid Hunter
とは言えHunter Aggroもいまだ健在。とりわけシーズン初頭は大流行する傾向が見られます。
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: BUDGET HUNTER (LADDER AND TOURNAMENT)
Aggro Mage再び
落ちるとこまで落ちたら這い上がるだけとはよく言ったもの。
β期間に行われた専用スペルの大幅なnerfにより姿を消したMage達でしたが、Metagameの潮目を読み流行している特定の戦術への対策を講じることで、グロスの勝率を高める戦略が着実に成功を積み重ねています。
昨シーズン中盤から急増したAggro Mageはその急先鋒。
昨年末頃に流行したAmani Berserker / Raging Worgen / Harvest Golemなどのボードアドバンテージ獲得に優れたミニオンは採用せず、Leper GnomeやWolfrider等の費やしたマナを確実に打点に変える戦法が大きく異なる特徴です。
➥ [Hearthpwn] Icy Winds (If you can't beat 'em, join 'em)
➥ [Liquidhearth] Holy crap Aggro Mage is amazing in this meta
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: BE THE AGGRESSOR MAGE
現在流行のAggro Mageとは、DruidやControl Warrior、そしてTempo Rogueその他明らかに不利となるマッチアップは考慮に入れず、HunterとWarlock Zooのアンチに徹することで勝率を高めるよう設計されたビルドです。
Turn 1 Flame Imp VS Leper Gnome
Knife Juggler / Mirror Imageコンボ
そしてFrostbolt / Ice Lanceのコンボ。Ice Lanceが2枚あれば4コスト11ダメージとなり、ボードが空の状態から即時発動でこのダメージ量はマナコスト対比でゲーム中最大効率の組み合わせのひとつ。
特筆すべきは、スペルダメージはTauntミニオンも障害とならないことです。
Anti-Meta
先述しているようにMageがラダーで戦っていくのに有効な作戦は、流行のデッキへの勝率を高めることが最善となります。
しかしこれは自ら環境を創りだしていくだけの手立てが今のMageには無いというネガティブの裏返しでもあります。理由として挙げられるのはMageというクラスのミニオンとスペルが互助関係に乏しいことが特に指摘されています。
追加されるカード、もしくは今後のMetaの変化の中において回答を模索し続けていくしか無いでしょう。
➥ [Hearthpwn] Deck Spotlight: Carbon's Spell-Block Mage
➥ [Hearth2p] Anti Zoo F2P Mage Deck
➥ [reddit] My Legendary Anti-Hunter Mage Deck
➥ [Hearth2p] Secrets Mage Deck to Counter T7 Hunter
Tinkmaster Oversparkのアビリティ変更はPaladinにとって福音となったかもしれません。
あらゆるカードの中でも最優秀のひとつに数えられるTirion Fordring。
全クラスが使える対象指定のトランスフォームカードが大幅なnerfを受けデッキから抜き捨てられたことにより、Ashbringerはその輝きを取り戻したのです。
Team Liquid Valueの名物プレイヤー、Koyukiの確立したControl Paladinはもはや定番デッキのひとつであり、他クラスのControlデッキに対して優位を保ち続けています。
GiantバージョンもBig Game Hunterをデッキに組み込む余地のない相手には変わらず有効。
ただしTinkmaster Oversparkのnerfにより、厄介なミニオンを除去する方法に乏しいPaladinのゲーム中盤からの課題は残ったままです。
➥ [Liquidhearth] Deck Guide: Koyuki's Control Paladin
➥ [Blizzpro] Deck of the Week #7: DKMR Giants
4の断崖
Paladinが現環境で苦しむ大きな要因は、このクラスのキーカードが4マナに集中し過ぎている点にあります。Arenaでドラフトしていく時に、4マナカードが突出してしまう経験は誰にもあるはずです。
Handlock全盛の頃はラダーにおける地位向上も望めました。しかし今や、Warlock ZooとHunterにやり込められたままShilver handの誇りを取り戻す日は遠く彼方に霞んでいます。
とは言え、今シーズンのFight NightTV第3戦でDarkwonyxの用いたオールドスクールなPaladinデッキは、このクラスのボード争いにおけるポテンシャルの高さを思い出させてくれました。
Meta環境に沿う合理的なマナカーブを描ける時をPaladinは待ち続けています。
➥ [Blizzpro] From Twizz to Drunken: a Paladin Adventure
➥ [Hearth2p] Miracle Paladin Deck – Secrets, Board Control
➥ [Topdeck] El Diablo (Divine Paladin)
Counter Deck
Mage同様に、Priestは特定クラスへのカウンターデッキとして戦う道を模索しています。
鍵を握るのはカードドロー。そしてコンビネーションの成立により、ビハインドを付けられずに有利を得る時間帯まで乗り切ることにあります。
序盤の盤面をコントロールする方策として定番。
Wild Pyromancer + Holy Smite / Power Word: Shield / Shadow Word: Pain
Circle of Healing + Auchenai Soulpriest / Injured Blademaster
とりわけWarrior Controlとの相性が抜群なのでトーナメントのサイドデッキとして用いられる機会はよく見られます。しかし、Priestへの理解を深めていなければ、このクラスでラダーを登っていこうとすることはいまだ苦行に等しいかもしれません。
勿論、このクラスの創造性に惹かれたプレイヤーにとっては常に刺激に満ちた戦いが待っているはずです。
➥ [Nemukejp] デッキ紹介:Carbon's Impure Priest
➥ [Nemukejp] デッキ解説:Dragon Priest
➥ [Nemukejp] デッキ解説: Three Different Shadow Priest
➥ [IHEARTHU] SpArk’s Competitive Tempo Priest!
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: WATCHER PRIEST CONTROL
➥ [Hearth2p] Rank 87 Legend NA Anti Zoo Priest
テンポ泥棒
RogueはカードゲームにおけるTempoの概念を体現したクラスと言われます。
対戦する二人のプレイヤーが相互作用の関係にあるゲームを加速することもスローな展開に変えることも融通無碍に可能とするからでしょう。
Aggroデッキを容易に減速させるBackstab / SI:7 Agent、強大なミニオンを召喚されたらSapにより相手のターンをスキップするなど、その手札にはテンポコントロールの手段がぎっしり詰まっています。
ラダーの傾向としてはRogueにとっては有利なマッチアップが増え続けています。
とりわけ昨シーズンには、MetagameにおけるRogueの立ち位置を大幅に引き上げる大きな要因がありました。
現在主流のTempo Rogue、Miracle Rogueどちらも急激に増加したMidrange Hunterに対して有利に戦えるためです。
Zooへの対処がとりやすいクラスであることも理由のひとつ。今後DruidやWarriorが減少していけば、RogueがMetagameの第三角を占める可能性は大いに有り得ます。
➥ [Blizzpro] Deck of the Week #10: Tempo Rogue
➥ [IHEARTHU] Deck Building In-Depth: Tempo Rogue
➥ [Liquidhearth] Deck Dissection Episode 3: Savjz Tempo Rogue
➥ [Hearth2p] Overflow Burst Rogue Deck
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: LEGEND MAD MIRACLE ROGUE
➥ [dojo] Miracle Rogue 2.0
Hearthstone Deck Spotlight: Tempo Rogue (DKMR)
またシーズン終盤には、Team ManagrindのForsenも使用したユニークなデッキ、Malygos Rogueも流行を見せました。
➥ [Hearthpwn] AtaK's Rogue "Elegance"
Hearthstone King of the Hill #20 - Chakki vs Forsen
現行のMetaにおいて1大勢力を成すHunterに対して、Shamanは明確な解答を持たないことが足枷となり続けています。
Control Shamanデッキは他クラスのControl・Midrangeデッキと相性が良いためトーナメントでは有力な選択肢。特にHandlock、Warrior、Druidとは常に五分以上で臨めますが、Hunterというたったひとつのクラスが懸念となり、ラダーにおいては希少な存在へと追い詰められつつあります。
Hearthstone Deck Spotlight: Mid Shaman (Kychu)
祖霊の加護
可能性はいまのところ低いのですが、Unleash the Houndsの変更がもし行われたならば、あるいは再びMetaの頂点を窺える存在にもなり得るはず。そしてShaman達もその時が訪れることをただ漫然と待っているわけではありません。
ボードに並べるミニオンの質を向上する戦術は進化を続けています。
Ancestral Healing + Injured Blademaster / The Black Knight
3マナで4/7ミニオン、もしくはThe Black Knightとのコンボで確定除去
Ancestral Spirit + Leeroy Jenkins / Cairne Bloodhoof
復活したLeeroy JenkinsはChargeにより再攻撃可能。
➥ [GosuGamers] Homebrew guide: Ancestral Shaman
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: ZEUS SHAMAN (DKMR)
➥ [Hearth2p] Hit Legend With My Shaman OTK Deck - 125 Wins From 11 to Legend
➥ [Hearth2p] Deck Spotlight: Mid Shaman of Kychu
相性の悪いHunter Aggroが原因でしょうか。
Life Tapによる手札増加とシナジーを持つ構成のControl型Warlock、通称Handlockはテストシーズン4に比べ明らかに目減りしている印象。
それでもなおWarlockというクラスがMetagameの頂点に居座り続けているのは、低コストミニオンでボードコントロールとビートダウンを兼ねるデッキZooの存在が余りにも大きいのです。
現状どのクラスもデッキ構築の際に真っ先に考えなければならないのは、Zooを捌くことが出来るかどうかということ。
そこから出発しなければラダーを登って行くことは難しくなります。
頂点を争うHunterとの関係においては、Hunter側がUnleash the Hounds等のキーカードを引けるかに大きく依存するため、どちらが有利も不利もなく拮抗している状態にあるように見えます。
Everybody is going to the Zoo!
➥ [reddit] Hand + Zoo➥ [Hearthstone Players] GUIDE: LADDER GRIND WITH ZOO LOCK
➥ [reynad.com] reynad Zoo
Zooデッキで見られる面白い試行錯誤は、Divine Shield持ちのミニオンを用いるか、そしてKing Muklaを採用するかどうかという点。
どちらも強力ながら一定のリスクを抱えています。
とくにKing Muklaについては、このミニオンの特性を理解しているかで使いどころの判断が難しくなるでしょう。
3マナでアタック5/ヘルス5という驚異的な性能ですが、代償として相手にBananasというスペルカードを2枚与えてしまいます。
しかし、3マナ以下のミニオンでアタック値5以上はKing MuklaとMagma Ragerのみ、3マナミニオンの平均値は3/3です。
つまるところ、相手に選択肢を与えてしまうものの、2マナ分テンポを先行するというのがこのミニオンの実態。判断を間違えなければ、この2マナのアドバンテージはそのままボードの支配へと至るはずです。
Hearthstone Deck Spotlight: Warlock Zoo
昨シーズンのTrumpはWarlockのF2P Legendを挑み、Mage・Shamanほどの苦労も無く達成しました。ラダーに挑むなら、特にカード資産に乏しいプレイヤーにとってはWarlock Zooが最適解であるという現状を改めて印象付けた形かもしれません。
➥ [sites.google] Divine Zoo
➥ [Nemukejp] デッキ解説:Trump Free WarlockのデッキFAQ和訳
もはやお約束となったLegend到達ヴィクトリーソング
➥ [Twitch] Trump's Taking Us to the Zoo
コントロール型のWarlockにおいては、Taunt頼みからよりアグレッシブなコンボ達成を目指す試みも散見されました。
➥ [GosuGamers] Chakki new NESL King Handlock
Leeroy Jenkins / Power Overwhelming / Faceless Manipulator
今回もやはり、定番デッキとしての地位を確立したWarrior Controlが多く見られました。
Hunter Aggroや各種コントロールデッキに対して戦いやすいためトーナメントレベルでは優秀なサイドデッキとして常に選択肢に入っていますが、ラダーにおいてはWarriorの数自体が減少傾向にあります。
Warlock Zooがボード上に溢れるのを食い止めにくいこと、そしてMidrange Hunterの増加がその主な要因でしょう。サイレンスを組み込まない旧来のWarrior ControlではSavannah Highmane1枚だけでも大きな負担となります。
Warrior Controlでラダーを戦い抜くには、マッチアップの傾向に合わせてカードを入れ替え、このデッキの柔軟性を最大限に活用する必要があるでしょう。
➥ [Gosugamers] Guide: Control Warrior revised
Midrange Warrior
昨シーズン見られた変化はAggro or Midrangeの試み。
とりわけMidrange Warriorは今後面白い変化を見せてくれるかもしれません。
Noxxious Constructed Midrange
マナカーブに沿ってカードの性質が変化していくのが見て取れますね。
Midrange Warriorのコンセプトは、Fiery War Axeなど手堅い手段で序盤からボードの優位を窺います(少なくとも拮抗させる)。
そしてミッドレンジからは突如スタイルを変え、ボードの状況にとらわれずHero自身のアタックとChargeミニオンのフェイスアタック(相手Heroへの攻撃)へと移行し押し切ることにあります。
カードドローに不安を抱えいまだ荒削りな印象ですが、Midrange Hunterへの回答へ至ればトーナメントシーンにも姿を見せるようになるかもしれません。
➥ [Hearthstone Players] GUIDE: MIDRANGE LEGEND WARRIOR